皆様、どうも今日は!
起業茶屋 主催者の筧田 聡です。
今回は、粗利率についてのお話です。粗利率は、経営において基本となる指標です。必ず押さえましょう!
粗利率とは
粗利率の他に、粗利益率と言ったり売上総利益率と言ったりします。ちなみに粗利率を英語で言うと、「gross margin ratio」となります。粗利率は、事業の競争力や効率を把握するための指標です。
粗利率を考えることは重要です。というのも私のところに実際に何度も相談があったのですが、「売上が伸びたのに利益が下がってしまった」という状況。これは粗利率を気にしていない経営者によく起こります。どうも原因を見ていくと、売上の伸びに連れてお金の扱いが雑になってしまったようです。さらに費用が嵩んでいることにも気づけない……。粗利率を気にしていれば、費用を意識できるので、粗利率が下がれば問題として把握することができます。ということで初めて起業される方は特に理解しておきましょう。
粗利率の求め方
粗利率の出し方は、次の計算式の通りです。
ちなみに、粗利の計算式は、「 粗利 = 売上高 ー 変動費 」です。
粗利率を高める
粗利率が高いほど、事業として効率が良いということです。また粗利率の高さは、競合他社に対する優位性にもつながります。ではここで、皆様が知りたいであろう粗利率の高め方をお伝えします。結論から言うと、変動費を抑えた上で売るということなんですが……詳しく見ていきましょう。
1.仕入れ値を下げる
大きな費用として仕入れがあります。つまり仕入れ値を下げることができれば、簡単に粗利率を高めることができます。ただ下げると仕入先との関係が悪化したり、ものには限界値もあったりするので、難しいかもしれません。ただ、相手に相談する価値は、大いにありますね。
2.外注費を下げる
外注を利用している場合には、改めて費用チェックした方が良いですね。外注費も直接利益に影響しますので、下げられればそれに越したことはありません。ただし、仕入れと同様、外注先との関係もあるでしょうし、外注さんにも限界はあります。そのことを忘れずに交渉してみてください。
そもそも論ですが、外注を利用するということは、つまり「業務を外注する分、空いた時間と人手を自社の活動に集中させて、多くの粗利を生み出せる」ということです。そうでないなら、外注を利用せず自分たちで行ってください。大きな会社でも外注を有効に使おうといって、社内の仕事が空いてしまっていることがあります。こういうことはやめましょう。基本的にはより利益を生み出せる方を選んでいきましょう。
3.販売価格を変える
需要と供給を変化させることで、今よりも利益を大きくする方法です。通常、価格を下げると売れやすくなります。つまり回転数が上がります。逆に価格を下げると売れにくくなります。つまり回転数が下がります。どちらが良いかは状況によりますが、例えば、工場の生産力に余裕がある場合、販売数が増えるほど粗利率は上がります。例えば、回転数を落としそれ以上に経費を下げることができる場合は、粗利率があがりますよね。時々いらっしゃるようですが、需要と供給を全く考えない値段変更はやめてください。少し立ち止まって売れ方の変化を想定するだけでも、考えないよりはましなので行ってください。もし、しっかりと検討したいということであれば、ぜひ下の問い合わせフォームからお問い合わせください!
4.スタッフの人件費を下げ、公献度を上げる
多くのスタッフは、売上額を理解しています。ただし、利益として会社に残る金額を知っているでしょうか。まずはスタッフと粗利と粗利率を共有することから始めましょう。さらにその人の人件費(給料や賞与、残業代)が利益にどのように影響しているかを理解してもらいましょう。その上で、どうすれば事業に公献できるかを一緒に考えてみては如何でしょうか。いわゆる収入と支出の釣り合いである採算性を、スタッフひとりひとりが意識することで、事業全体としてより効率の良い仕事をしていきましょう。場合によっては、利益と給与・賞与を連動させることもありえるでしょう。
まとめ
要点さえ押さえていれば、いわゆるどんぶり経営でも利益が出せます。要点の1つが、この粗利率です。ぜひ味方につけて、明るく元気に稼いでは如何でしょうか!
粗利率の計算が面倒くさい……
もし粗利率の計算が面倒くさいと感じるときは、筧田に「うちの粗利率は何%?」と相談して頂ければ、回答させていただきます!ぜひご相談ください。
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