こんにちは、株式会社Key-Performanceの井畑です。
経営者にとって、社員の能力ってとっても重要ですよね??
優秀な人材に恵まれればいい仕事も出来るし、一人で何人分も働いてくれるから人件費も節約出来る。社員の能力は企業の宝です。
でも!!みなさん無意識のうちに、社員の能力を落とす習慣が身についていませんか??
その習慣とは「社員からの報告へのリアクションが薄い」ことです。
社員はあなたのリアクションを待っている!!
社員から仕事の報告があった時、どんなリアクションを返していますか??
忙しいと、ついついその報告や社員がやってきた仕事の内容に対して薄いリアクションになってしまいがちです。
これが社員の能力向上を大きく妨げます。なぜかというと、多くの人は、他人からのリアクションによって自分の仕事の価値を評価するからです。
リアクションによって変わる能力
私が大学生の時に教育学の授業でこんな映像をみました。
その映像では、優秀な塾の講師2人の授業を映像に撮り、その映像を学生に見せどっちの講師の方がいいかを答えてもらうというものでした。
この2人の講師はそれまでの授業アンケートでの人気はほとんど同じです。ただ一つ実験には条件がありました。
撮影時に、片方にはどんな事を喋ってもとても好意的なリアクション(頷く、笑う、姿勢を正す、よくメモを取る)を取る生徒の前で授業を行ってもらい、もう片方にはどんな時もノーリアクションで黙々と授業を受ける生徒の前で授業をしてもらいました。
ちなみに、映像を見る学生たちには講師の姿しか見えていないので、2人の講師はまったく同じ条件で授業をやっていると思っています。
さあ、映像を見た学生たちの評価はどうだったのでしょうか??
結果は好意的なリアクションの生徒の前で授業をした講師の圧勝。
好意的な方の講師の授業を見た感想には「イキイキした授業だった」「テンポ感があった」「聞いていて飽きなかった」というものが多かったです。
一方ノーリアクションの生徒の前で授業をやった講師には「最初はよかったのに、だんだん単調になっていた」「ただただ知識を喋っているだけに感じた」というリアクションが多かったです。
この実験から分かることは、「好意的なリアクションが得られるほど、人は力を発揮しやすい」ということです。
長期のノーリアクションは能力向上の妨げに
会社で働いている時でも上の実験と同じことが起こります。
社員は社長や上司に自分の仕事の成果を報告します。そのリアクションが良ければ社員は自分はいい仕事をしたと思い、自身が付きます。本来の実力で仕事を続けるので、自然と能力も向上していきます。
一方、もし報告した仕事の出来が悪く叱られた場合はどうでしょうか??社員はダメだった部分を認識し、仕事をやり直すでしょう。
この場合、怒られたことでストレスは溜まるかもしれませんが、少なくとも「今自分がやっていることは重要で価値があるから怒られた」と感じるのでは無いでしょうか??
1番悪いのがノーリアクションです。自分が時間をかけてやった仕事に関して興味を持ってもらえなかったのですから、当然モチベーションは落ちます。仕事の効率も悪くなって行くでしょう。
その効率が悪くなった状態やった仕事の報告をしてもまたノーリアクション。これが続くと仕事がただの「こなし作業」になっていきます。こんな状態では能力の向上など見込めません。
こうして、報告に対して薄いリアクションまたはノーリアクションだった場合、社員の能力の向上は妨げられていきます。
叱ってもいいからしっかり向き合いましょう!!
結局大切なのって、「社員としっかり向き合う」ってことなんです。
いい仕事をしてきたら褒める、悪い仕事だったら何が悪いのかしっかり指摘する。文章にすると当たり前のことですが、意外とできてないこと多くないですか??
忙しくってついついリアクションが薄くなってしまいがちな人ほど、薄いリアクションは社員の能力向上を妨げることを覚えておいてください!!
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