起業家の仕事づくりを着実に進める筧田です。
今回は、生活用品の製造・販売大手の『アイリスオーヤマ』(1971年創業,仙台市青葉区,大山健太郎社長)が、茨城県阿見町に大きな工場をつくった話です! ※私の出身は阿見町です。
茨城県阿見町に『つくば工場』を建設!!
アイリスオーヤマは、国内9カ所目の生産拠点として、敷地面積約6.32㌶、延べ床面積約10万9000㎡の「つくば工場」を建設しました。つくば工場といってもお隣の阿見町なのですが(笑) 工場を新設するために茨城県(企業局)から購入した土地の分譲価格は、なんと20億6千万円。総投資額は約100億円(土地20億円、建物・設備など80億円)にのぼるとのこと。
建設地は、常磐自動車道や東関東自動車道にアクセスしている圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の阿見東インターチェンジから約2km、茨城県阿見町の阿見東部工業団地内(阿見町星の里)です。
阿見町に工場を建設する理由は、圏央道の開通によって埼玉工場(埼玉県深谷市)で生産したLED照明のプラスチック製部品を1時間程度で運ぶことができるからだそうです。アイリスオーヤマグループの大山健太郎会長は「即決した」と会見で話しました。
計画概要
初年度販売計画は200億円で、社内で製造されるLED照明の3割、年約300億円の販売を目指すとのこと。
ちなみに現在は、中国大連と佐賀県鳥栖市の工場でLED照明を製造していますが、つくば工場の稼働で国内での生産割合を高めることで為替変動リスクを低減する狙いと首都圏への供給力を強化する狙いがあります。
採用・雇用については、地元採用を基本として、新たに130人を新規雇用する予定です。ちなみに建設地の近所にある別会社の工場では、アイリスオーヤマに雇用を奪われないようにと給料が底上げされるとか……。これは地域の働き手にとっては喜ばしいことですよね☆
ちなみに大山会長が「新工場を建てることで地域貢献につなげたい」といったことを会見で言っていたようですが、優良企業の工場稼働によって、人々にとって経済的・生活的に大きなメリットがありそうです。
首都圏をカバー!! 製造と物流が一体化した先進的工場
この工場は製造だけでなく、大連で製造した製品を鹿島港から輸入し、圏央道を経由して工場に搬入、国内・首都圏に出荷する物流拠点にもなります。同社国内最大の「自動倉庫」は、コンピューター制御のロボットが商品を出し入れします。収納量は約5万1900パレット(荷台)だそうで……伝わりにくいかと思いますが、すごく大きな倉庫の話なのです(笑)
LEDの需要予測
2020年の『東京五輪』に向け、関東圏の市場拡大を見込んでいるそうです。また2020年以降に関わる地球温暖化対策の国際的枠組み『パリ協定』の発効を受けて、節電効果の高いLED照明の需要が更に増すと予測されています。
橋本昌前茨城県知事との会見
橋本さん「超優良企業に来ていただけて、新規雇用も確保できることは最高にうれしい。LEDは環境に優しく、これから需要が伸びる。」と進出を歓迎。
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 CEO
筧田 聡 Satoshi Kakehida
コメントを残す