どうもこんにちは! 阿見町議会議員で、起業茶屋®主催の 筧田 聡 です!
導入
昨日、ちょっと変わった飲み会を開催しました! その名も「議事録に残したい飲み会」。ただ飲んで終わり、ではない。「この場で交わされた言葉のうち、本当に残す価値があるのはどれか?」を、その場のみんなで拾い上げていく ── そんなコンセプトの集まり。
おもしろいのは、当日いちばん大きなテーマになったのが、まさに「AIと人間」だったこと。AIを使えば、19名分の会話を文字起こしして、議事録にまとめることはできる。でも、その場の空気、声の強さ、グッとくる一言まではすくいきれない。だからこそ、整理できるところはAIに任せつつ、人間が「これは残したい」と感じた声を、自分たちの手で拾っていく。この飲み会そのものが、AIに対するひとつの答えになっていた気がします。
この記事では、当日の発言ダイジェスト、参加者の振り返り、そして感想を、できるだけ熱量そのままにお届けします。少し長めですが、肩の力を抜いて読んでもらえたら嬉しいです♪
イベント情報
日 時:2026年6月19日(金) 19:30〜
場 所:サンパル|荒川沖駅前(茨城県土浦市)
参加者:19名
注目すべき点
今回の飲み会で、特に「これは残したい」と感じた注目点を挙げてみます。
① AIは議事録を作れるが、「聞くべき声」までは選べない
AIを使えば、19名分の会話を文字起こしして議事録にまとめることはできる。でも、その瞬間に「今、この人の話を聞くべきだ」と選び取ることはできません。誰の声に耳を傾けるかを見極める——そこは、まだ人間にしかできない仕事でした。
② 人間の価値は、外れ値・感情・現場判断に残る
AIは平均的に正しい答えを出すのが得意。でも人間は、正しさの外側にある“外れ値”や違和感、感情の動きから価値を見つけられる。音程を少し外しても妙に味のある歌い手がいるように、そして子どもの反応を見てその場で対応を変える指導のように、現場の感覚はAIには置き換えにくい。
③ 残る人と消える人を分けるのは「感情労働」
平均的なコンサルや政治家は、AIにかなり置き換えられる。でも、相手の不安に寄り添い、納得感をつくる“感情労働”ができる人は残る。しかも、中身が同じでも「誰が言うか」で受け取られ方は変わる——シビアで実践的な視点でした。
④ 「AIは大したことない」という空気こそ危ない
今のAIだけを見て「脅威じゃない」と判断するのは危険。精度が上がれば、人間を凌駕する可能性は十分にある。2026年前半のいま、その危険性がむしろ過小評価されつつあるのでは、と立ち止まって考えさせられました。
⑤ この飲み会自体が、AI時代の「場づくり実験」だった
整理できるところはAIに任せつつ、人間が「これは残したい」と感じた声を、自分たちの手で拾っていく。この「議事録に残したい飲み会」は、AIに対するひとつの答えであり、AI時代の場づくりを試す実験の場そのものでした。
下記が実際の発言録となるのでご覧いただければ幸いです!
発言ダイジェスト
この会の目的:AIに対するひとつの答え
AIを使えば、19名分の会話を文字起こしして、議事録に整理することはできる。でも、それだけでは足りない。この場には、今この瞬間にしか聞けない声があるからです。話が面白い人、経験を積んだ人、直感的に「この人の話は聞いた方がいい」と思わせる人がいる。頭がいいとか、知識があるとか、そういう話ではない。積み重ねた経験から、まだ言葉になっていない認識をふっと出してくる。だから聞く側が反応するのだと思います。
若くして頭がいい人の話に違和感を覚えるのは、すでに答えを持っているように見えるから。逆に、経験を積んだ人の言葉は、表現がふわっとしていても重みがある。その人が、そのタイミングで、その言葉を発すること自体に価値がある。 これからの時代は、「誰の声に耳を傾けるべきか」を見極める力が問われます。全員の声を均等に拾うのではなく、今この場で本当に聞くべき声を抜き出す——その感覚です。
AIは文字起こしからキーワードを抜き出すのも得意です。でも、それが人間の感じた一番とは限らない。人間は言葉だけでなく、その場の空気、声の強さ、表情、間、感情の揺れまで含めて聞いている。喜怒哀楽が乗った言葉、グッとくる言葉、場の流れを変える一言がある。 一方でAIは、人間が「これは今聞くべきだ」と感じる、感情のこもった言葉や外れ値の言葉を拾うのが苦手なんです。この飲み会でやりたいのは、ただの文字起こしじゃない。整理できる部分はAIに任せつつ、その場で感じた『聞くべき声』『残すべき言葉』『次の一歩につながる言葉』を人間が拾っていく。だからこの会は、AIに対するひとつの答えでもある。AIを使いながら、AIだけでは拾えない人間の感性や倫理観、実行感覚をどう残すか。それを試す場なんです。
会話には、答えを出す以外の価値もある。人間は、思っていたのと違う方向に進み、最初の目的とは別のところに着地する。その偶然や脱線の中に、価値が生まれることがあるんです。 AIは本質を抜き出そうとする。でも人間の会話は、本質だけでできてはいない。雑談、寄り道、違和感、笑い、沈黙——全部ひっくるめて、その場の意味がつくられる。だから議事録もAI任せにせず、その場で何を感じ、どこに反応し、何を大事だと思ったか、雰囲気だけでも残しておきたいんです。
AIと人間の境界:平均か、外れ値か
AIは大量の情報から平均的な答えを出すのが得意。でも人間の営みでは、平均的に優秀なものだけが価値を持つわけじゃない。むしろ外れ値に価値があったりする。思いがけない言葉が出たとき、理屈では説明できないのに「しっくりくる」と感じる瞬間がある。昔よく言われた「ファジー」に近い。音大生のボーカルが正確に歌う一方で、少し音を外していても妙に味のある歌い手がいる。あの違いに近いかもしれない。 AIは正しい答えを出せる。でも人間は、正しさだけでなく、ズレ、余白、味、違和感、感情の動きからも価値を見つけられる。今のところ、そこは人間に残された強みだと思います。
AIによって、平均的なコンサルや平均的な政治家はかなり置き換えられると思っています
自戒を込めて言えば、AIによって、平均的なコンサルや平均的な政治家はかなり置き換えられると思っています。事務的な整理、資料作成、一般論の提示は、AIの方が得意だから。でも、人間が出せる価値は、事務的な価値だけではない。感情的な価値があります。相手の不安に寄り添い、事情を聞き、納得感をつくる。そこまで含めて仕事にできる人は、AI時代にも残るのだと思います。
弁護士や税理士も早々にAIに取って代わられると言われたけれど、そう単純じゃなかった。税務も弁護も、かなりの感情労働だから。相手の不安に寄り添い、事情を聞き、納得感をつくる。コンサルも同じで、感情労働ができない人は置き換えられ、感情労働として価値を出せる人は残る。 中身が同じでも、それを誰が言うかで受け取られ方は変わる。AIが言うのか、事業者が言うのか、弁護士が言うのか、議員が言うのか。同じ言葉でも、ある場面では強く拒まれ、別の場面では自然に受け入れられる。そこにはその人の経験、関係性、空気の作り方が出るからです。だからAI時代に大事なのは『AIより正しいことを言う』ことじゃない。AIを使いながら、人間としてどう場に入り、どう感情に触れ、どう相手に届けるか。それが勝負なんです。
子育てや子どもへの指導も、AIだけでは置き換えにくい。「この年齢ではこういうことが起きやすい」「この時期はこう対応する」といった一般論なら、AIも出せます。でも実際の現場は、年齢だけじゃ判断できない。場合によっては、年中の子に年少向けの内容を出す必要がある。その子の発達、性格、苦手、精神的な負荷を見極めて、です。たとえばボール集めの活動で、取られるのがどうしても辛い子がいる。そういう子は無理に入れず、まず外から見学させて、いけそうなら少しだけやらせてみる。目の前の子の反応を見て、その子に合わせて出し方を変える力が要るんです。
AIの使い方を教えるのも、操作方法を伝えるだけならAIにできる。でも「一緒にAIを楽しむ」「感情ごとAIを使えるようにする」という場づくりには、人間の価値がある。人間がその場で伴走して、一緒に面白がって、相手の不安や違和感を拾いながら教える。すると受け取り方がガラッと変わる。だからAI活用講座も、知識提供ではなく感情労働として設計できる。「使いこなす」だけじゃなく、「AIと一緒に楽しむ」「自分の仕事や生活に引き寄せる」「AIへの怖さや抵抗感を扱う」。そこまでパッケージにして初めて、人間が教える意味が出てくるんです。
AIをどう捉えるか:社会と国家の視点
「AIはそこまで脅威じゃない」「そんなに仕事は奪われない」——そういう見方が広がりつつあることに、違和感がある。今のAIだけを見て「大したことはない」と判断するのは危険です。精度が上がれば、人間とは違うプロセスで人間を凌駕してくる可能性がある。AIが肉体を持ち、実体験を積み、自分の意思や批判的な意識を持って動き始めたら、状況は一変する。2026年前半のこの空気、AIの危険性を過小評価しすぎていないか。
教育は、とにかく労力コストが高い。相手に合わせて伝え方を変え、何度も向き合い、失敗ごと支える必要がある。だから民間が安易に担うのは難しい。その意味で、教育こそ政治家が担うべき領域じゃないか、と考えています。ただ、世の中全体が、AIや社会変化への危機感をまだ十分に持っていないように見える。このままで本当に大丈夫なのか、と思うんです。
AI時代の覇権は、アメリカか中国のどちらかが握る可能性が高い。日本が1番を取るのは難しいかもしれない。でも、2番手・3番手として重要な立ち位置を取る余地はあるのではないか。ロボティクス、工作機械、物理的なものづくり、人間工学的な発想。AIが現実世界とつながるほど、こうした日本の強みが効いてくる可能性がある。どちらの陣営にも接続できる立ち位置を保ちつつ、2番手として何をやり切るかを設計する。それが国策として重要になると思います。
日本語は、AIのプロンプトと相性がいいんじゃないか。英語なら一語で済むものを、日本語は何通りにも言い分けられる。「attack」ひとつ取っても、「攻撃」「仕掛ける」「迫る」「挑む」と、ニュアンスを変えられる。漢字・ひらがな・カタカナを使い分けられるのも強みです。言葉の粒度を細かく調整できる分、AIへの指示の精度も上がるはず。実際、画像生成や映像生成では、日本的なアニメや映像表現をつくりたい人たちが、日本語プロンプトを重視し始めている。日本語はAI時代に、ただのローカル言語じゃなく、高精度なプロンプト言語として価値を持つ可能性があるんです。
積み重ねがつくるセンスと発信
今の立場があるのは、根っこに日々の積み重ねがあるからだと思っています。私たちの世代は、レベルアップ型ゲームの世代。ドラクエやポケモンみたいに、レベル1から経験値を積んで強くなっていく感覚がある。最初はスライムにも負けるくらい弱い。だからこそ、日頃どう積み重ねてきたかが効いてくる。人生も、そういう成長の物語として捉えているんです。 一見バラバラの活動に見えても、これまで磨いてきたセンスが、今、別の場面でちゃんと活きている。発信の仕方、場の作り方、人との関係の築き方、見せ方、言葉の選び方——どれも、これまでの蓄積から生まれたものです。
長く活動していると、人との関係も変わっていきます。返信が来なくなる人もいれば、自然と距離が空く人もいる。でも10年も続けていると、人がなぜ動き、なぜ離れ、なぜ残るのかが、少しずつ見えてくる。それを観察し続けることが、発信や場づくりのセンスにつながっていくんだと思います。
「広告費は飛んでいくだけ」と思われがちですが、実際は人の心に何かを植え付けるために使われている。ブランドづくりも同じで、発信や露出は——悪いことさえしなければ——ちゃんと積み上がっていきます。
ホリエモンが関わったトークアプリ「755」は、その名称が本人の囚人番号に由来すると言われています。普通ならマイナスに見える経験すら、発信やブランドの一部に変えてしまう。そこに、物語化の強さがあります。
イベントや相談会で「実際にやるとこんな感じになる」を見せる。広告をガンガン打つより、体験や相談会として、参加者が自分から「なるほど」と腑に落ちる場をつくる方が合っていそうです! しかも特定の文脈に縛らず、癒やし、セルフケア、気分転換、時短——いろんな切り口で教室化できそう!
生成AIは、「自分を主人公にする道具」として使うといい。一発で完璧な答えを出させるものじゃなく、毎回ブラッシュアップしていくもの。優秀な部下を、少しずつ育てていく感覚です。 『どこでもいっしょ』って、キャラに言葉を教えていく育成ゲームですよね。「図書館って何?」と聞かれたら「本がいっぱいある場所だよ」と教えてあげる。生成AIもあれに近くて、少しずつ共通の言葉を増やしていく。育っていくのが面白いし、ちょっとかわいいんです。 ……まあ、子どもがひねくれると困るので、かわいいと思うのは自分の子どもだけにしておいた方がいいですけどね。
結び
AIに勝つことが大事なんじゃない。AIが得意なところは任せて、人間にしか出せない感情的価値、関係性、現場判断、違和感、しっくりくる感覚を、どう届けるか。この「議事録に残したい飲み会」は、その実験場。AIで整理しながらも、AIだけでは拾えない人間の声、感情、外れ値、そして次の一歩を残していく。そこに、この会の意味があるんです。
【当日のやりとり・気づき】
・思考が未熟なままAIに頼ると、かえって視野が狭くなる。
・もし今やりたいことが見つからないなら、いっそ半年、何もせず休んでみればいい。半年も休めば、やりたいことは自然と湧いてくる——という話に、場が妙に納得していました。
・「AIに仕事を奪われるか?」——使いこなす人間は、むしろこの先10年は忙しくなる。
・うまくいっている事業でも、固執しない。実績が出たら第三者に譲って、次のステージへ。常に上を目指し続ける!
・仕事は、褒められるより「感謝される」方がモチベーションが上がる。
・お互いにWin-Win!
・物を売るより、情報を広める。
・「住民の幸福のためには、政治が安定していて、いい首長が必要だ」——今日いちばん腹に落ちた一言。
【参加者の振り返り|議事録に残したい一言】
自分のグループでは、商品やサービスの認知・集客に悩む人が多かった。そこで見えてきたのが、コモディティ化の広がり——どのプロダクトも「どれも同じ」に見えてしまう状態です。面白かったのは、「顧客がどうやって自社を選ぶのか」という視点がスッポリ抜けている人が多いこと。プロダクト名で検索したら何が出るか、競合は何か、顧客は結局どこを選ぶのか、ターゲットの購買行動はどうなっているのか——そこを見ないまま、すぐにプロモーションやチャネル探しに走ってしまう。マイクロ・スモールビジネスなら、それで販路が広がるからアリ、とも思いますが。
広めたいのは、こだわり・コンセプト・ストーリー。「こんなお客様に、こうあってほしい」という熱意。小さく始める起業家だからこそ、そのこだわりが効いてくる。 次の一手は、「how」ばかり——インスタやCanvaの使い方ばかりにフォーカスする人が、思っていた以上に多いと気づけたこと。パーパス→ミッション→ビジョン→ターゲット→バリュー、そしてコンセプト・ストーリーへ。順番を踏み直していきたいです。
まずは健康第一で 今日いちばんは、シンプルに「健康第一で仕事をしよう!」。
面白かったのは、みんなで一枚のチラシをワイワイ磨き上げていた光景。今回はチラシでしたが、毎回テーマを決めて議論する会にしても面白そうです。
大切だと感じたのは、人脈づくり。人脈が広いと、自分の仕事も生まれるし、他の人の悩みまで解決できるWin-Winの関係や「助け合おう」という気持ちが、結局はお互いの悩みを解いていきます。
【参加者の感想】
50代・事業者(撮影・編集):今日もたいへん有意義な時間でした😊 今日出会った方々と、これから何かしらの繋がりが生まれたら嬉しいです!
33歳・事業者(理学療法士):とにかくエネルギーのある人たちが集まっていました。自分のキャリアや「仕事の終わり」を考えたとき、最後に残るのは人とのつながりと、感謝され続けることなんだろうな、と。そこから逆算して、「今の自分にできることは何か」を改めて考える、いい機会になりました。
さいごに
参加していただいた19名の皆さま、本当にありがとうございました! ぜひまたやりましょう♪
筧田 聡 がお届けしました。それではまた!





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