こんにちは、株式会社Key-Performanceの井畑です。
この間、自分の乗っているのと同じ車種の車が中古車販売店のチラシのオススメ商品になっているのを見かけました。
その記事を見ていたら、学生の頃に車に詳しい先輩から「車を買うときは新車よりも程度のいい中古車の方が故障の可能性が少ない」という話を聞いたことを思い出し、懐かしく思いました。
その話を聞いた時は「ふーん、そんなもんか」程度に聞いていましたが、この仕事を初めてからは、先輩のあの話はちゃんと統計学的に正しかったと言うことが分かりました。
と、言うことで前置きが長くなりましたが、今回は機械の故障率の予想を立てるための「バスタブ曲線」についての話です。
バスタブ曲線ってこんな曲線
まず、バスタブ曲線ってこんな曲線です。
超簡単に言うと、「出来立てと使いすぎは故障が多く、適度に使っているものは安定して使える」って言う事を表している曲線です。
機材毎に統計的に故障率のデータが得られるはずなので、自社の故障率が標準通りなのか、それとも特別な事情によって変化しているかを調べることにも使えます。
もうちょっと詳しく!!
バスタブ曲線は、使用時間によって3つの区分に別れます。
①初期故障期間
②偶発故障期間
③摩耗故障期間
①初期故障期間
設計・製造上の不具合やその他の機材や環境などの不適合によって起こる故障期間です。この時期では不具合の起こる部分が特定の箇所に集中する場合が多いので、いち早くその箇所を特定し、改善を行うことで故障率を減少させるとこが出来ます。
②偶発的故障期間
初期故障期間での特定の原因での故障が解決すると、故障率は安定してきます。この安定した故障率の期間のことを「偶発的故障期間」といいます。この時期の故障は日常のメンテナンスを行う事で発生率を下げる事が出来ます。また、故障後のメンテナンスも重要です。
③摩耗故障期間
機械や部品の摩耗、疲労、劣化によって、時間とともに故障率が上がっていく時期を「摩耗故障期間」といいます。この時期を迎えた機材については、バスタブ曲線で故障率の予想を立てながら、リスクと予算を検討して新しい機材との入れ替えを行っていく必要があります。
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