今を生きるあなたに、確かなものを届けたい。
起業家の着実な成長を支えている 筧田 です。
いつもご覧いただき、ありがとうございます!
今回は、車社会の未来に関するお話。
・カーシェアリング
・ライドシェアリング
・自動運転技術
・電気自動車
・AI
半分妄想、半分確度の高い未来の話をしていきます。
自動運転やカーシェアリングが普及したら……
自動運転技術やカーシェアリングが普及したら、どうなると思いますか?
今回のブログでは、具体的にどんなことが想定されるのか、見ていきましょう!
1.カーシェアリングの普及
車は「所有する」が基本だったと思います。しかしこれからは「借りる」「共有する」という選択肢が増えてきます。
最近では片道利用可能なサービスも登場し、料金も15分単位のものがあるなの……どんどん便利なサービスになってきています!
・個人所有の車が減る
車を持つのは当たり前ではなくなるかもしれません。
・車関係業者の個人取引が減る
車を持つ個人が減ると、個人を相手にする車関係のお店の売上は下がりますよね。
自動車販売店、ガソリンスタンド・充電スタンド、板金屋さん、自動車保険屋さん、カー用品店さん、駐車場の大家さん……
・シェア意識の醸成
カーシェアリングは、私たちに身近な車で、他者との共有を繰り返し経験することになります。共有する文化が育まれると、他者への意識が高まります。それは、「地域の人々と共同体である感覚」や「気軽に交流する気持ち」を生んだりします。
また「商品を購入していらなくなったら捨てる」という消費文化からものを大切に扱うという意識へ変化していくと考えられます。
・車の機能が移動と趣味に分かれていく
カーシェアリングが進むと、車に対する使い方や認識が変わり、これまで以上に「移動に使う車」と「趣味の車」の境界線が明確になってくるのではないかと思っています。そして多くの方は趣味としての車ではなく移動のためだけになっていくと考えられています。
・急な移動に対応できなくなる
自家用車ならヒョイッと車で外に出ることができますが、カーシェアリングでは予約が必要な仕組みのため、すぐに乗るのは難しいかと思います。ある方は、息子が急に熱を出したらどうするんだ!って言ってましたが……そんな時どうすれば良いんですかね?
急に彼女が迎えに来てって行ってきたら……どうすれば良いんですかね?
【ミニコラム①】シェアリングエコノミー
「所有」から「共有」に変わってきている理由は、IT技術の進化によって『できるようになった』から。言葉や情報のやり取りが、日に日に多大・高速化している。しかも人間の手間を掛けずに。そのおかげで、様々なモノが「どうぞご自由に」の方向に向かっていると感じています。
2.自動運転技術の普及
各車メーカーは、2020年までに自動運転車を発売すると発言しております。ちなみに2017年12月14日、無人自動運転システムカーが、実証実験のため、初めて公道を走りました。これは遠い未来の話ではありません。この自動運転技術が確立されれば、車の扱い方だけでなく生活スタイルが一気に変わると感じております。
・移動時間を自由に使えるようになる
やっぱり一番大きい変化が時間を自由に使えるようになること。ある記事を読んでてなるほどと思ったのですが、「運転は非生産的な作業で無駄になる時間」と感じる人が多く、その埋め合わせのために速度制限を越えて運転するんだとか……。難しいかもしれませんが自制して行きましょう(´・ω・`) 自動運転になればその時間を仕事や趣味、会議、休息なんかに使えるということです。ということは車内の空間も、今の運転することが前提ではなく、使い方に合わせたつくりになっていくんですかね。どんな車内がいいか……想像してみてください。くつろげるリビングになるかもしれませんね。社内会議ならぬ車内会議が実現する日も近いかもしれません。はい。リムジンのようなパーティスペースなんかも良いですよね☆
移動時間を自由に使えるよ!という話には、注意点があります。米国成人の6~10%が自動運転車で吐き気や乗り物酔いの症状を訴えたそうです(ミシガン大学調べ)。車酔いの仕組みは「視覚信号」と「内耳前庭器官から受け取る信号」にズレが生じるためだそうで、道路を見る以外には目を使わないことが効果的になります。現実的には音楽鑑賞や睡眠になりますね。ということでユニバーサルデザインとしては眠りやすい空間になるのではと思っています。
・駐車場が変わる!
車が自律運転可能になると、目の前まで車が来てくれます。目的地に付いたら勝手に駐車場に行ってくれます。もしカーシェアリングであれば、次に必要としている人の元へ向かうので駐車場は不要でしょう。そうでなければ、駐車場へ行くわけですが、人が乗り降りしない、機会的な距離でOKということになれば、駐車場は効率よく詰めることができます。1台の駐車スペースが狭くて済むということです。また市街地は人の空間で、駐車場は少し離れた郊外にすることも可能ですよね。車がインターネットを使って値ごろな駐車場を勝手に探し出し駐車していてくれるなんてこともあるかもしれませんよね! 場合によっては自宅に帰っていてもらえば、かなりの駐車場が不要になりますね。
・自動給油、自動充電
人が使わない時間に、自動で給油や充電をやっておいてくれる……そうなったら楽ですよね! 私事ですが、セルフスタンドがあまり得意ではないんですよー。
・移動手段のオーナーになれる
使っていない時間は車に仕事をしてもらうこともできるようになります。自分の車を自動運転タクシーとして使うことができるということです。自動運転タクシーのオーナー……面白いですよね! 人間が運転するタクシーより自動運転タクシーの方が料金が安くなるはず。タクシーの運転手さん……いつかはその日が来るはずです!
・車間距離が短くなる
人間が運転するよりも詰めて効率よく前の車に連なることができます。これは重要で、道路を走行する車両数が増えるということです。自動運転であれば渋滞を発生させない運転を再現できるということも挙げられます。これまでよりもスムーズに市街地を移動できるということですね!
また道幅の拡張が不要になるかもしれません。道路の幅はそのままで円滑に車が流れることも可能になるので、交通量を増やすことができます。縦にも横にも車間距離が短くできる話でした。
・責任を取らなくていい?
自動運転であれば、事故や違反がなくなる……と良いですよね。仮に事故が発生した場合、責任は誰が取るのでしょうか? メーカーなのか、保険屋なのか、個人なのか、警察なのか……。ちなみに移行期においては、短期的に交通安全の低下を招くことが想定されています。これは人間が自動運転する車の動きを予測できないからということだそうです。
・人のための標識がなくなる!?
完全に自動運転化されたとしたら……人が目視で確認する標識は不要になりますよね……すごいな……(笑)
・居酒屋が売上を伸ばす?
お酒を飲む人から言ったら、自動運転になれば、お酒飲みますよね。今まで気にしていた分、お金を払うようになるわけです。飲まない人には残念なお知らせかもしれませんが、飲み会・飲酒を断る大きな理由の1つが消えることになりそうです(*・ω・*)
【ミニコラム②】配車サービスのプラットフォーマーはだれだ?
配車と入力しようとして歯医者と変換していた筧田です。
ビジネスの話もしておくと、駐車場管理、中古車販売店、レンタカー、タクシー……だれが配車サービスのプラットフォーマーになるか。自動運転技術が確立された場合、タクシーやレンタカーよりも配車することがサービスの軸になると考えることができます。だれかがプラットフォーマーになると思います。必ずしもタクシー業界が引っ張っていく、レンタカー業界が引っ張っていくというわけではなさそうです。例えば、個人間カーシェアリングサービスに、あの DeNA が参戦してきております。
3.ライドシェアリングの普及話もあるよ!
人々がお互いに相乗りすることをライドシェアリングと言います。ライドシェアリングは自動運転と相性が良いと思います。例えば、自動運転車が同じ経路の通勤者を4人乗せることができたとする……
・まずエコです。
乗り合わせれば、移動へのエネルギー消費量はとても削減できますよね。エコです。
・交流が盛んになる?
朝の時間を人との交流に使うことができますよね。ということは、逆にプライベート空間を保つことも考える必要が出てきますね。
・都心部の渋滞や駐車場の満車状態が減る
既に欧米の都心部での効果が報告されていますが、そもそもの車の交通量が減れば、慢性的な交通渋滞や駐車場の満車状態は緩和されます。
【ミニコラム③】公共バスは不要になる?
ドア・トゥ・ドアで、家の玄関から会社の入口まで連れて行ってくれる小型バスというのでしょうか。もしかしたら路線設定・時刻設定がバカバカしくなっちゃうかもしれませんね(笑) AI がその場で判断し、乗り合わせを促した方がエネルギー少なくも、より自由に使える公共交通のようなものになっていくかもしれない……凄い話ですよね。
4.電気自動車の普及
脱内燃機関とでも言うのでしょうか。ガソリン車・ディーゼル車の販売禁止発言が世界中で目立ってきております。
その理由(メリット)は、もちろん環境問題もありますが、ビジネス的に見ると……
・電気が入手しやすいエネルギーであること
世界中の自宅で充電できちゃいますからね。
※実際に普及させるとなると、充電器を短時間で大電力量を充電可能なものに改良し、設置コストや電力系のインフラ整備も必要になってきます。
・生産コストを削減できること
実は内燃機関に比べて部品点数が4割も削減できます。
・自動運転技術と相性が良いこと
運転を制御するのは電気の仕事ですよね。
ガソリン車・ディーゼル車の販売禁止時期の目安
※決定ではなく、有力な発言に基づく一覧
ノルウェー | 2025年 |
オランダ | 2025年 |
スウェーデン | 2030年 |
インド | 2030年 |
フランス | 2040年 |
ドイツ | 2040年 |
イギリス | 2040年 |
中国 | 2040年 |
・電気自動車に搭載する電池メーカーが伸びる。
業界では、電気自動車の主役は自動車メーカーではなく電池メーカーと言われるほどです。
電池製造に大規模な投資を今すぐに始めなければ、数年後に電池が足りなくなる。テスラとパナソニックはギガファクトリーへ大きな投資をしているが、他メーカーはそこまで大きな投資をしていない。
近いうちに電池メーカーは逆に顧客を選べるようになる。電池メーカーが投資しなくても、自動車メーカーが資金は出すからとにかく工場を作ってほしい、となる可能性もある。
引用:東洋経済(Kurt Kelty氏)
【ミニコラム④】電気自動車になると日本の中小企業が困っちゃう?
電気自動車はこれまでの内燃機関とは仕組みが異なり、先程もお伝えした通り部品点数が4割減るそうです。使われなくなる技術も大量に出てくるのですが、その変化の波を大きく受けるのは、中小企業です。大きな変化に適応できるのか……工学部出身で金型の設計士をしていたこともある私としては……注目すべきところです。
・EV車はメンテナンスがほぼ不要
車の所有者にとっては大きなメリットですが、実はビジネス的には問題があります。車の販売店(ディーラー)は、車両の販売で儲けているというよりも販売後の自動車整備や部品交換で儲けています。そのため壊れる箇所が少ない車、壊れにくい車、自分たちで治せない車の登場は長期的には困るのです。つまり現状のシステムだと、日本のディーラーは電気自動車がいきなり普及してほしくないし、すぐに販売したいものではないのです。これはもしかして、日本において大きなネックになるかもしれませんね。
・トヨタは燃料電池車(FCV)を優先させる?
トヨタが究極のエコカーと位置づけている水素を燃料とした車……水素社会を普及させることができるのか。課題は水素の生産供給と水素スタンド(水素を補充する設備)の整備です。バスやトラックなら走るルートが限られているため、そこから切り込んでいこうという計画です。
なぜ世界のトヨタが電気自動車を後手に回し、燃料電池車に力を入れてきているのか。
どちらが生き残るかという対立構造ではありません。比較的近距離を走る小型サイズのクルマならEVが向いています。ロングドライブにも使用するファーストカーや、大きな荷物を運ぶバスやトラックにはFCVのほうがいい。EVのトラックに大きな仕事をさせようとしたら電池をたくさん積まなければいけなくなり、荷物を運ぶのか電池を運ぶのか分からなくなります(笑)
引用:NEWSWEEK(トヨタ「MIRAI」の開発責任者である田中義和チーフエンジニア)
電気の数倍のエネルギー密度である水素は、長距離移動に向いているとのこと。電気自動車の航続距離や充電速度のデメリットに対する認識を持っているという話。確かに、「 EV 対 FCV 」という構図でメディアは取り上げすぎています。
5.AI搭載車の普及
・バンブルビーみたいな。
例えば、車の所有者である自分を認識してくれる車……カワ(・∀・)イイ!! そんな車あったら愛くるしいですよね(*・ω・*) バンブルビーみたいな感じで話しかけてくるのでしょうか? 変身しちゃったりして!!!(笑)
・秘書役
例えば、その日のスケジュール確認をしてくれたり、移動中の行動最適化をしてくれたりしてくれるかもしれません。
・ツアーガイド
インターネットにアクセスすることでその日・その場所の状況に合わせて、今日だけの旅行プランをつくってくれる未来も近いかもしれません。しかもどんどん搭乗者の好みを学習していくこともできるでしょう。恋愛相談もしてくれるようになるかもしれませんね(笑)
【ミニコラム⑤】AIが運転技術を習得するために……
膨大な画像データを高速処理する半導体が必要になります。だから半導体メーカーは注目されているのですが、その中でも注目されているのが NVIDIA 。CEOのジェンスン・フアンさんは、2017年、米国『FORTUNE』誌の最優秀ビジネスパーソン(Businessperson of the Year)に選ばれました。
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOと自動運転カー支援システム
半導体の高速処理によって人、標識、車・自転車を認識する様子
車の将来をまとめると……
これら5つ「カーシェアリング、ライドシェアリング、自動運転技術、電気自動車、AI」が溶け合うことで、「人や物を運ぶという現在の車の機能」をいかに逸脱できるかが、これら5つの普及につながるんだと思っています。もし機能が変わらなければ、製品の寿命から考えると、意外とスムーズな移行が行われないんだろうとも想像しております。
現実的には車社会の米国でさえ自動車の平均使用年数は11.4年であり、先進国が使った車を発展途上国へ持っていき壊れるまで使われるのです。壊れない日本車は人気ですよ、末永く使って頂きありがとうございます!また保守的といいますか、自動運転車を使わない派の人も出てくるでしょう。
どんな未来が待っているのか……まだわからない部分も多いですが、そのスタートテープは既に切られています。
少しでもこのブログがあなたのお役に立てれば嬉しいです。
ご覧いただき本当にありがとうございました!
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 CEO / 起業家
筧田 聡 Satoshi Kakehida
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