こんにちは、井畑です。
今回の記事はちょっと理系チックな話です笑
何をしているかに関係なく、常に人間はなにかを見て、何か考え、そして行動をしています。
今回はその「見て」の部分、つまり「知覚」についての話です。
この知覚を理解すれば、お客様の頭の中に上手に潜り込むことができ、より効果的に自社の商品を知ってもらえることになります。
知覚いろいろ:3ステップ+1
人間の知覚には「選択的注意」→「選択的歪曲」→「選択的記憶」という3つのステップと、無意識に起こる「サブリミナル知覚」というものがあります。
選択的注意
人は1日に1500以上の広告やブランドを目にしていると推定されています。
ですが、実際にこんな数のブランドを意識した事ありませんよね??
人間の脳みそはとても賢いので、「興味のない」情報を自動的に遮断してくれます。これを「選択的注意」と呼ぶのです。
どんなに一生懸命作った広告でも、この「選択的注意」によって遮断されてしまっては全く役に立ちません。
「選択的注意」にはこんな特徴があります。
①現在のニーズに関係のある刺激に反応
同じ40代女性でも、子供がいる人といない人では「学習参考書」に対する興味は全く違いますね??
②予想していた刺激に反応
彼女の髪型が変わったことになかなか気付けない人っていますよね??じつはその人の脳はちゃんと仕事しているんです。人間は予想していた刺激に対しては反応しやすく、そうでない刺激は遮断する傾向にあります。
(だからこそ、「自分だけは大丈夫」という思い込みは危険なんですね。)
③いつもより強い刺激に反応
「普段からメイクしない君が薄化粧した」ら、思わず反応してしまうんです。花束を贈ってしまうんです。
普通のやり方では見向きしてもらえないお客様にも、このようにいつもと違うことをやることでちょっと強引に振り向いてもらうこともできます。
選択的歪曲
選択的歪曲とは、要するに「先入観」のことです。
こちらが意図したメッセージが、お客様の頭の中で歪曲されて認知されること、経験した事ありませんか??
かき氷のシロップがまさにその典型的な例です。(あのシロップ、「メロン」も「いちご」も「ブルーハワイ」も味は全部いっしょってご存知でしたか??)
例えばお客様の頭の中で自社製品が「高い」と認知されていた場合、こちらが新たな客層を求めて低価格商品を出したとしても、「あそこの製品は高いから」と、実際の価格とは異なる認知をされる可能性があります。
逆をいうと、これはブランドイメージさえ強固にすれば、他社が自社と競合する製品・サービスを部rつけてきたとしても、お客様には自社を選んでいただけるということにもなります。
選択的記憶
自分の好きなものや自分にとって重要であるものはよく覚えているけれど、興味のないものはすぐに忘れてしまいますよね??
それが選択的記憶です。
選択的記憶はお客様への影響だけでなく、自分たちへの影響も忘れてはいけません。
自社の強みや自社にとって良い情報はよく覚えていて、他社の強みを忘れてしまい、結果として他社に遅れをとるなんていうのはよくある話です。
サブリミナル知覚
サブリミナル知覚というのは「無意識の知覚」のことです。ちょっと「洗脳」なんかとも近いイメージですね。
選択的注意によって、情報は意識的に遮断されますが、これは認知されなくなるというだけで、脳の中から削除されるということではありません。
結果、意識はされないけれども行動に影響を与えるのではないかと予想されており、注目されています。
しかし、サブリミナル知覚はあくまで「無意識の知覚」です。
これでお客様へ影響を与える努力をするくらいなら、他の部分に力を注いだ方が遥かに効率的です。
ちなみに、ジョジョの奇妙な冒険、第6部で「サブリミナル効果」を使った能力があったのですが、ご存知ですかね??笑
まとめ
人間の脳に「有益」だと認知されるようなマーケティングを行おう!!
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