こんにちは、株式会社Key-Performanceの井畑です。
今回は「正しい製品ビジョン」をつくり上げるための最初にやらなければいけないことを確認します。
と、いってもやることは単純です。あなたが考えている「問題」と「製品」を書き出せばいいだけなのですから。
まずは自分のイメージを書きだそう!!
「正しい製品/サービスビジョン」を作るための第一歩は、皆さんが起業をしようと思った、製品/サービスの「イメージ」を書き出すことから始まります。
最初に書き出してもらいたいのは「解決したい問題」と「解決策」についてです。
「解決したい問題」と「解決策」
まず書き出してもらいたいのはこの2つです。この2つはビジネスを考える上で起点になる部分なので、ここからスタートします。
書き出しの時に注意が必要です。起業い対する思いが強ければ強いほど、「解決したい問題」と「解決策」の内容がしっかり決まっていると思います。
その内容を一旦リセットしてください。
そして、自分のイメージの中で、「絶対に変更できない(譲れない)ポイント」だけを書き出すようにしてください。多くても3つまでです。
なぜか。初期段階で持っている「解決したい問題」と「解決策」に関するイメージは思い込みが入りすぎているんです。言い換えれば客観性がないんです。
だからそれを一旦リセットしましょう。その上で正しい手法を使ってもう一度「製品/サービズビジョン」を組み直すのです。
では、長くなりましたが「解決したい問題」と「解決策」の、「絶対に変更できない(譲れない)ポイント」を書きださいて見てください。
例:パソコンレンタルサービス
一つ例を挙げておきます。
パソコンのレンタルサービスを行おうとしている人がいます。この人は年に1〜2回、友人の結婚式のムービー作成を頼まれていました。しかし、ムービー作成は非常に処理に時間のかかる作業。彼の持っているパソコンでは処理に時間がかかって仕方がありませんでした。ただでさえ忙しい仕事の合間を縫って作業をしているのに、処理作業に時間がかかって全然作成が進みません。もっと性能のいいパソコンに買い換えればこの問題は解決します。ですが、彼が今使っているパソコンは普段使用する分にはまったく問題のない性能です。ただムービー作成になると性能が追いつかないというだけで。新しいパソコンを買うと30万円程度の出費になります。年に1〜2のために30万円の出費はできないと思い、いつもイライラしながら作業を行っていました。そんな時彼は思ったのです。「きっと俺と同じ思いをしている人は日本中にたくさんいるはず。その人達をムービー作成のイライラから開放してあげるために、高性能パソコンの短期レンタルサービスを始めよう。」
この人はかなりしっかりとしたイメージを持って起業に踏み切っています。でもここで一つ問題が、彼は自分の悩みから起業のイメージをスタートさせています。「客観性はない」ですよね??ムービー作成にイライラしている人たちは、本当に高性能パソコンを短期レンタルすることに価値を見出してくれるのでしょうか??
この思い込みを排除するために、「解決したい問題」と「解決策」は次のように設定するとうまくいきます。
【初期段階】
・解決したい問題:性能の悪いパソコンでムービー編集を行うと処理に時間がかかってイライラする
・解決策:高性能パソコンを短期レンタルする
【リセット後】
・解決したい問題:必要な時に求める性能のパソコンがないこと
・解決策:パソコンをレンタルする
いかがでしょうか??初期段階ではかなり限定されたイメージだったのが、リセット後では製品/サービズの本当にコアな部分だけに変わっています。この作業が次の「見込み顧客リスト」の幅を広げてくれます。
見込み顧客リスト
「解決したい問題」と「解決策」について書き出しが終わったら、次は「その問題を抱えている人」あるいは「解決策を必要」としている人、つまり「顧客」についての書き出しを始めましょう。見込み顧客リストを作るのです。
顧客の書き出しは「かなり甘め」に行ってください。ちょっとでも自分のサービスを必要としているんじゃないかと思ったら即リスト入りです。ここでも思い込みを出来るだけなくすようにします。思い込みで貴重な顧客を逃したらもったいないですからね。
例パソコンレンタルサービス
先ほどの例を使って、見込み顧客リストを書き出してみます。
【その問題を抱えている人】
・短期でいいので高性能のパソコンが必要な人
・普段パソコンを持っていない人
・急にパソコンが壊れた人
【解決策を必要】
・繁忙期に大量の人員とパソコンが必要になった起業
・海外出張等に、小型のパソコンを持って行きたい人
初期段階ではごく一部の人にしか提供できないようなサービスでも、サービスのコアな部分だけを見て考えれば、いろいろな見込み顧客が出てくることがわかりました。
さあ、これで見込み顧客リストは完成です。
次回からは、ここで上がった見込み顧客をもっと深く理解するための方法をお伝えします。
[…] 1.1.1 まずは自分のビジョンを確認!!問題と製品を書きだそう […]
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