どうもこんにちは!
株式会社Key-Performance の筧田です。
今日は私の出身地、
茨城の豊かさを淡々と確認していきたいと思います。
というのも……
「茨城なーんもないよね」
「いつも魅力度低いじゃん」
▷ 09年から続く全国魅力度ランキング堂々の47位(’12年・’20年以外)
「別に地元に興味ないんだけど(笑)」
という声も知人から聞こえてきたので、
本当にそうなのか? 実態はどうなっているのか?
というところを明らかにしていきたいと思ったのです。
茨城のハード (インフラ) 面
正直に僕の感想を伝えると……都道府県における圧倒的なインフラをご覧あれ。
茨城の港:茨城港
2008年に日立港、常陸那珂港、大洗港が統合され、
国際中核港湾として戦略的に一括管理されています。
これによって自動車・電機などの企業は、
世界にMADE IN JAPANを送り出す輸出の要所として機能し始めています。
これによって、北関東の産業がひたちなか周辺に集積してきております。
また首都に近い鹿島港の存在も重要です。
※岸壁の総延長は17km超で、日本国内最大規模となります。
茨城の大動脈
首都東京から東北地方に突き抜ける常磐自動車道。
首都圏を大きく環状する圏央道。成田とのアクセスも非常に良くなった。
北関東をつなぐ北関東自動車道。栃木・群馬から茨城港まで重要な製品搬送経路となっております。
チバラキをつなぐ東関東自動車道。千葉の産業と茨城の産業を結びます。(2026年度に潮来〜鉾田IC間が開通する予定)
全方面との物流・人の移動が盛んに行える高速道路の整備がされているということです。
茨城の空港:茨城空港 -Ibaraki International Airport-
茨城空港は、羽田・成田に次ぐ首都圏第3空港として着々と地位を高めています。
といっても実際には就航路線の問題などあるのですが……
外国人の訪日旅行を支える玄関口として、これから更に活躍できるよう、
首都への交通整備(鉄道・道路)が進められれば良いですよね。
現状は東京駅までバスで順調に行って1時間40分です。
鹿島鉄道が茨城空港の開港まで続いてたらどうなっていたのでしょうかね。
茨城空港の気になるニュース 👉 茨城空港の海外向け愛称 「Tokyo」はずす|日本経済新聞 ’20年6月
茨城の鉄道
![茨城県の路線図](https://key-performance.jp/wp-content/uploads/2016/09/img08-1024x724.png)
※この路線図、傑作ですよね!
交通の軸となっている路線はJR常磐線です。
常磐線はこれまで上野が始発駅でしたが、
2016年に常磐線の東京駅・品川駅への乗り入れが開始。
つくば・守谷地域では、
2005年に開業したつくばエクスプレスが大きな顔をしております(笑)
その他、水戸線や水郡線が他地域とアクセスする線として活躍しているのです。
茨城の産業・工業界
茨城の工業は、先述した圧倒的インフラに支えられて、日本屈指の規模となっております。
以下を参照いただければ、国の事業を積極的に取り入れ、産業を集積してきたことが伺えます。
つくば
つくばは研究学園都市と呼ばれ、
産業技術総合研究所(産総研)や筑波大学を中心に、
先端研究や宇宙産業に関わる施設が多いです。
東海村
皆さんご存知だと思いますが、
原子力発電の関連施設が並んでいます。
原子力・核燃料サイクルの開発機構・研究所や発電所。
東大の原子力専攻、原子燃料搬送企業、創薬会社など。
日立
HITACHIの城下町として、
電気・機械産業、その関連企業が共存しております。
ただ日立市は人口流出が多い自治体で、
2014年は全国2位で1590人減少、2015年には全国4位の1504人減少となっております。
※令和2年は-2,535人、2045年まで毎年2000〜2500人程減少が続いていく見込み。
鹿島
国の産業を支える石油化学企業や鉄鋼プラントがあります。
茨城の農業
茨城は国に先駆けた「畑地再生事業」を行っており既に成果が現れています。
公益社団法人 茨城県農林振興公社が農地中間管理機構として、
耕作放棄地と周辺農地を一括借り上げし、集約・規模化するというものです。
まとまった農地を新たな担い手に貸し付けることでより競争力のある農業を推進しております。
国内の需要では、
やっぱり大消費地である東京に近いことはメリットですよね。
また広大な関東平野があるため、多様な農業を行える点も良いです。
農産物の海外輸出面では、
ジェトロ茨城県事務所が2014年6月に開設され、
これまでにない国際市場へのアプローチが始まりました。
茨城の統計情報
※順位は都道府県別
・所得水準 4位 (’21)
・2013年企業誘致 → 工場立地件数、面積、県外企業の立地件数の全3項目において 1位を独占
2022年 → 工場立地件数 1位、 立地面積 2位
・農業産出額 → 北海道に次ぐ全国2位 (’19)
・メロン、栗、蓮根といった高付加価値農産物の収穫量 1位
・平均敷地面積 → 1位
・人口全国11位 → 285万人(※県南地域のみで100万人)
・全国魅力度ランキング → 2009年以降、’12・’20以外、堂々の全国47位!! (’21迄)
人口10万人当たりの空き巣などの侵入窃盗と自動車盗難事件の犯罪率 ▷ 全国ワースト1位
10万人当たり献血量でみるボランティア意識 ▷ ワースト1位
10トン以上の不法投棄件数 ▷ 平成23~25年度3年連続全国ワースト1位
男性の初体験年齢ランキングワースト1位(21.1歳)
女性の快便ランキング1位(24%)
男性の難便ランキング1位(30%)
住宅用火災警報器設置率ワースト1位
自然災害被災者数ランキング1位
人口100万人あたりの公害苦情総数ランキング1位
へぇー。
茨城のソフト面(観光スポット)
大洗✕ガールズ&パンツァー(大洗市)
ガールズ&パンツァーの反響がすごかった。
外から来た観光客が商店街を歩く姿が印象的でした。
最初からコラボをしていたというよりは、
大洗町がうまく町おこしにつなげたのです。
観光客を拒絶せず、街全体として受け入れる方針を示せたことが成功の要因でしょう。
国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)
2015年度の入園者数 ▷ 2,136,668 人
すごいですよね。200万人ですよ。
![国営ひたち海浜公園入園者数推移](https://key-performance.jp/wp-content/uploads/2016/09/hitaci-e1478074455806.png)
ネモフィラとコキアパワーは強力なのです。
また真夏に行われるROCK IN JAPAN FESTIVALも大人気でしたよね……(過去形)
気になるニュース
1 昨年中止の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」が千葉へ コロナ禍で国営ひたち海浜公園での開催断念|ENCOUNT
2 ロッキン「開催地変更」発表から2時間後→「茨城でフェスやります」 地元ラジオ局が「超爆速発表」できたワケ
国民宿舎鵜の岬(日立市)
平成元年度から32年連続で宿泊利用率第1位(全国109の公営国民宿舎)
袋田の滝(大子町)
![袋田の滝 | 観光いばらき](https://www.ibarakiguide.jp/wp-content/uploads/2018/10/fukuroda10.jpg)
日本の名勝であり、日本三名瀑のひとつ。
「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」by 西行法師 → これ事実です。
筑波山(つくば市)
![筑波山の初日の出](https://key-performance.jp/wp-content/uploads/2016/09/740027_404208396325419_1563450749_o-e1478074451897.jpg)
西の富士、東の筑波と呼ばれており、自慢の富士山となっております。あ、 こちらは筑波山でした。
ちなみに2016年9月、
筑波山地域が日本ジオパークに認定。おめでとう!
霞ヶ浦
霞ヶ浦は国内第2位の湖面積を誇ります。
……でもみんな1位にしか興味ないんですよ。
「2位じゃ駄目なんでしょうか!? 」
にも関わらず、
ここまで豊かな茨城を紹介してきました。
しかしなぜ茨城の魅力度は低く評価されてしまうのか。
![魅力度ランキング 推移](https://key-performance.jp/wp-content/uploads/2016/09/b0f22bbf3d286c86b374bd17b017fdff.png)
※点数を確認すると46位と差があってのビリなんですよね。
※個人的には中途半端な順位よりビリで居続ける方が興味を持ってもらえると思う。
※いい加減、殿堂入りさせた方が良いよw
茨城と県民へ、 観光方針提案
1.観光エリアとしてイメージブランディングしよう
日光ってスポットではなくエリアですよね。
日光はエリアとしてイメージが持てて、人気があるのです。
北海道、沖縄、会津、横浜……
人気の観光地はスポットではなくエリアで勝負しています。
茨城のイメージできるエリアってどこなのでしょうか?
つくばでしょうか? 霞ヶ浦でしょうか?大洗でしょうか? 水戸でしょうか?
この答えを共通認識で持っていきましょう。
2.観光客をもてなそう
大洗や国営ひたち海浜公園を参考に、
観光客を受け入れる明確な方針を県民として持っていきましょう。
まとめ
ここまで説明してきたとおり、
茨城は豊かな地域であり余裕のある地域なのです。
余裕があるときに、どう生きればよいのか。
これが茨城における大きな問い掛けなんです。
これから起こるであろう人口減少・高齢化社会。
それに対して豊かなこの茨城の地でどう生きていくのか。
そこには、今まで以上にハングリー精神が必要です。
このハングリー精神を表すキャッチコピーが、
「なめんなよ茨城」なのだとしたら、
考えた人はかなり素敵!
実際のところ、そういう意図があるんですかね?
![](http://blog-imgs-62.fc2.com/u/t/i/utinomatomemo/20131017-407370-1-L.jpg)
![](https://netafull.net/wp-content/uploads/2013/10/2013-10-28_0854-1.jpg)
また茨城を引っ張っていく新しい時代のリーダーが各組織に必要です。
新しい時代のリーダーとは、土地や金の利権とは別次元で、
常に現状に即して最新の方向性を示し続けられるリーダーのことです。
まとめ
茨城は豊かなのだ。
なめんなよ、いばらき県。
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 / 創業
筧田 聡 Satoshi Kakehida
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