こんにちは、井畑です。
起業家やフリーランスにとって、「自分の才能を活かす」ことと「自分の優位性を作る」ことは生き死にに直結します。当然効率的に出来たらいいですよね?
個人事業(もしくは趣味)の活動を「事業」のレベルまで育て上げた人の多くは、WordPressブログの育成を通して、その2つを効率よく鍛え上げています。
この記事では、なぜWordPressのブログが起業家の「才能」と「優位性」を引き出すのかをご説明します。
- 情報のインプットとアウトプットのサイクルで才能を引き出す
- 自己メディアがカタログとなることで優位性を作る
動画でも解説しているので、お時間ある方はこちらもどうぞ!
インプットとアウトプットのサイクルで才能を引き出す
「ブログってなに?」っていうところをもう一度確認しておきましょう。ブログとは「自分の持っている知識や経験を、自分の言葉で発信をする媒体」です。つまりこれ、大きな意味でシェアリングビジネスなんですね。
ブログって今まで広告ビジネスのように捉えてたんだけど、最近はシェアビジネスに思えてきた。
シェアしてお金稼ぐのって、無理がなくて良いよなぁ。
ブログ→知識・経験をシェアする
snapmart→写真をシェアする
Airbnb→家をシェアする
スペースマーケット→場所をシェアする— 八木仁平 (@yagijimpei) June 27, 2017
ブログを起業家がやった時の資本の流れを図式化するとこんな感じになります。
ブログは、図の左半分の知識や経験というインプットをブログ記事というアウトプットに落としていく過程と、右半分のブログ記事を読者に読んでもらい、自分に対しての「お金」や「信頼」といった「資本の蓄積」をしていく過程に分かれます。
まずは左半分の説明から。
知識・経験への投資
まずは自分の時間とお金を投資して、知識や経験を得ます。発信する内容がないとブログは書けませんからね。
具体的に言うと、本を買ったり、セミナーに参加したり、旅行に行ったり。全部時間やお金がかかってますよね。当然学校で勉強した知識や自分が現場で学んだ事なんかでも構いません。重要なのは、自分の「時間・お金という資本」を「知識・経験」という資本に交換しているという意識を持つことです。この意識を持っているとインプットに向かう姿勢に真剣さが出るので、インプットの効率が上がります。
起業家の方によく言われるのが「ブログ書きたいと思っているんですが書けません」というものです。
これに対する答えはほとんどが以下の2つのどちらかに当てはまります。
- そもそもインプットが足りない(アマチュアレベル)
- 知識が体系化出来ていない(セミプロレベル)
そもそもインプットが不足している人は完全にアマチュアレベルなので、インプットにちゃんと資本配分したほうがいいです。このレベルは提供しているサービスのクオリティ自体が怪しいので、事業として成り立たせるためにはもっとインプットを強化しましょう。
知識が体系化出来ていない人は「インプットデブ」になっています。たくさんネタはあるけどどんな繋がりやストーリーで書けばいいかわからないという場合ですね。基本的にこの状態は一回痩せるしかないです。つまり、アウトプットの量を大きく増やして、その過程で体系化するしかないですね。知識の体系化っていうのはアウトプットしながらのほうが圧倒的に効率的ですよ。
ブログの執筆と能力向上
知識・経験を手に入れたら、今度は「時間」と「労力」(と、ライティング技術とか)をかけてブログの記事にしていきます。
正直、慣れるまでは大変です。人に知識や経験などの情報をわかりやすく伝えるためには考えなければいけない事が山のようにありますし、終わりはありませんからね。
でも、その大変さを乗り越える価値はあります。
冒頭に、「個人事業(もしくは趣味)の活動を「事業」のレベルまで育て上げた人の多くは、WordPressブログの育成を通して、その2つ(才能と優位性)を効率よく鍛え上げています。」とお伝えしました。ブログを一生懸命頑張ると、以下の能力が強化されます。
- インプットとアウトプットを繰り返す事により、自分の得意分野がハッキリする→才能の発見
- 得意分野のインプット・アウトプットを繰り返す事で、才能のブラッシュアップができる。
- バラバラだった知識が体系化されていく→自分だけの知識となり、優位性が生まれる
- 自分の言いたかった事が整理される→顧客への価値提供のブラッシュアップ
- 情報発信力が上がる→顧客獲得能力(営業力)が身につく
これから「自分だけの商品・サービスを提供する」というタイプの起業家の方には、特にブログを作り込む事をおすすめします。上で紹介した「ブログにより強化される能力」は、そのまま「自分だけのサービス提供に必須の能力」と言えます。ブログよりもこの能力を効率的に鍛えられるツールがあるならそっちをやったほうがいいと思いますが、僕はそんなもの知りません。
では、次はブログが読者(お客様)に提供する価値と、その結果僕たちが得られる「資本」を確認しましょう。
自己メディアがカタログになることで優位性を作る
前半戦(左側)は「自分の能力がどのように鍛えられるか?」についての話でしたが、後半戦(右側)は「お客様にどのような価値を提供し、その結果どんな「資本」を手に入れるか?」の話です。
まずは、読者にとってブログとはどんなものなのかを確認しましょう。
読者がブログから受け取る価値
ブログが読者に読まれる時、読者には以下のような価値が提供されます。
- 自分の悩みを解決するための知識・情報(解決策)
- 編集者の情報・体験に対する解釈(個別性)
- 娯楽・満足感(エンターテインメント)
ブログはTwitterやFacebookのような、情報が流れていく「フロー型メディア」ではなく、情報の蓄積・検索に適した「ストック型メディア」です。そのため、「雑誌」や「カタログ」や「専門書」のように読み込む事が出来ます。
本とブログの違いは?
ここでさらに、出版されている「本」と「ブログ」の違いを確認しておきましょう。
本の販売って、とてもコストもリスクも大きいんです。制作コストを下げるためにはある程度の部数を売らなければいけない。部数を売るためにはある程度の顧客数をターゲットにしなければいけない。しかも一度出版したら改定にはとてもコストがかかる。
この点がブログが本より優れている点なんです。まずは制作コストがすごく低い(自分の時間と労力)ので、一記事一記事で多数を相手にする必要がありません。超ニッチにターゲットを絞った記事を書くことが出来ます。読者が理解しやすいような構成や、必要によっては意訳も含めることが出来るの、情報を理解しやすいメディアです。
また、かんたんに修正を行うことができるので、どんどん追加情報を入れてブログ記事を強化することが出来ます。さらに、書き手が実際に「リアルに体験」した情報を手に入れる事が出切るので、読者が情報を自分の環境に当てはめやすいというのもポイントです。
極めつけは、自分で運営している「自己メディア」なので、何でもやりたい放題です。独自の世界観を出す事で、その世界観を面白いと感じる人にとっては「エンターテインメント」になります。
- 本よりもよりニッチに読者に合わせて編集された情報が読める
- 編集者の実際の体験を知ることができる(自分の環境に当てはめやすい)
- かんたんに修正が行える
- 世界観を出しやすく、独自のエンターテインメントを作れる
では、ブログを読むことで僕らから価値を受け取った読者は、僕らにどんな「資本」をもたらしてくれるのでしょうか?
ブログにより得られる資本
一生懸命作り込んだブログにより僕らが得られる資本は「お金」「信頼」「営業ツール」の3つです。
お金
ブログで「○○万円収入があります!」みたいなのがネットで流れているのをよく見ますよね?
あれはざっくり言うと「広告収入」によって得られたお金なんですね。広告はたくさんの人に見てもらったほうが効果があるので、自社の商品を売りたい会社がブログに対して広告を出すんです。「アフィリエイト」とも呼ばれますね。
どのくらい儲かるのかというと、すご〜〜〜くざっくり言えば「1PV=0.1円」です。1万回見られると1000円もらえるって計算ですね。これはものすご〜〜〜〜〜くざっくりした計算なので、マネタイズがちゃんとしたブログであればもっとレートは上がりますし、逆にどんなにPVが多くても広告貼ってなかったら収入は0です。
正直厳しいです!事実、ブロガーと呼ばれるブログだけでご飯を食べていけるようになった多くの人は、自分独自のサービスを展開して事業化をしています。
要因はたくさんありますが、一番の要素は「不安定さ」です。PVなんかグーグルのアルゴリズム一つでガンガン変わりますからね。自分の人生全部かけるにはブログは不安定なんです。
信頼
「信頼」は、ブログによって得られる資本の中で一番価値の高いものです。ブログはストック型のメディアで、かつ自分の世界観を反映しやすいので、「提供されている情報の価値」が伝わりやすく、かつ「発信者の顔」が見えやすいです。結果、「このブログの発信者は情報提供者として信頼出来る」となるわけです。
この「信頼」のストックはビジネスやっていく上で超重要です。なんたって、信頼をしていない人から商品は買わないですからね。特に今見たく情報が超溢れている時代だと、「情報の価値」≦「信頼」になります。逆に、「信頼」さえしてもらえていればあとは商品を提供するだけですよね。
つまりブログを見て自分の事を信頼してくれる人は、そのまま「見込み顧客」となるわけです。
営業ツール
もうこれの説明はいらないかもしれないですね。
ブログで信頼さえ集められれば、あとはブログ内に商品やサービスの購入ページを貼っておくだけで、勝手に営業をしてくれるツールとなります。
自己メディアがカタログになることで優位性を作る
一生懸命作り込んだブログにより僕らが得られる資本は「お金」「信頼」「営業ツール」でした。
これは言い換えると、ブログは「自分がどんな人」かを表現し、「自分の発信した情報」を読者に伝え「信頼を蓄積」することで販売ツールにもなる、WEB上のカタログのような存在なんですね。
このカタログはそのまま自分の「優位性」となって、ビジネスを後押ししてくれます。
WordPressでブログを作る理由
では、ここまでは「起業家がブログに取り組む理由」についての説明をしました。でも、この記事のタイトルは「WordPressブログが起業家の才能と優位性を引き出す2つの理由」でした。
アメブロなどの無料ブログもある中で、なぜWordPressでなければいけないのかをご説明します。
SEO対策がロジカルシンキングの練習になる
複数ある理由の中で、僕がもっとも重要視しているのはこの部分です。
そもそもSEO対策ってご存知ですか?
SEOってのは”Search Engine Optimization”の略で、日本語に直すと「検索エンジン最適化」って意味です。検索エンジン(Google)に対してどれだけ使いやすい状態のページになっているかってことですね。Googleは顧客に優秀なサービスを提供したいと考えています。検索エンジン最適化がされているサイトはGoogeから見た時に優良サイトとなるので、お客さんからよく見える位置に置いてもらえる。つまり検索上位に表示してもらえるって意味ですね。
この、Googleの検索エンジンに最適化されている文章って言うのが、ロジカルシンキングの考え方そのものなんです。こんな文章構成。
「自分の主張」と「その主張を支える根拠」がピラミッド構造を作っている文章ですね。ブログを書く時で身につく能力の一つが「知識の体系化」でした。そして知識の体系化とは「知識がピラミッド構造でまとまっていること」なんですね。
だから、WordPressで検索エンジンに上位表示してもらえるよう頑張るだけで、ロジカルシンキングの練習と知識の体系化が同時に出来るんですね。
カスタマイズ性が高い
ブログは自分のカタログとしての一面もあるため、デザインの面で差別化されている事は優位性を高めるのに効果的です。でも、WEBサイトのデザインとか超難しそうじゃないですか。
WordPressにはたくさんの「テーマ」というデザインのテンプレートがあり、特に有料テーマを使うと1万円程度の出資で昔なら100万円かけて作った様なオシャレなデザインのサイトが出来上がります。
またCSSを使ったデザインの変更や、プラグインを使ってのCTAの導入やお問い合わせの作成等が非常に簡単に出来ます。ECサイトっぽくも、掲示板風にも簡単に仕上がっちゃいます。無料ブログだとどうしても似通っちゃうんですよね。
ドメイン設定が自由
起業家やフリーランスなら、自分の名刺やパンフレットにWEBサイトのURL(ドメイン)を書くことがあるでしょう。その時にアメブロのドメインだったり、訳の分からない文字列だと不信感MAXです。
専用のドメインはSEO的にも効果がある(検索流入が増えやすい)ので、ブランド的にもSEO的にも専用のドメインを使える事はとてもメリットがあります。
無料ブログでもオリジナルのドメインを使うことが出来るところはあります。でも、ぶっちゃけ面倒くさいです。その面倒くささを我慢するならWordPressでブログ作っちゃったほうが良くないですか?
まとめ
ブログを作ることで起業家の「才能」と「優位性」が効率よく引き出される
ブログは起業家の「カタログ」として勝手に「信頼」を蓄積し、「集客」してくれる
ブログやるんだったらWordPressでやったほうがいい