「何が分からないかが分からない」という恐ろしい状況を脱出する2つのルート。【ロジカルシンキング】

井畑です。

コンサルしててよく来る質問が「どうしたらいいのか分からないんです〜」って質問。「どんなことが分からないんですか?」って聞いたときに一番怖い答えが「それが分からないんです〜」っていうもの。僕は稲川淳二を脳内再生することで現実逃避して乗り切っています。怖いな〜怖いな〜

ただ、現実逃避をしても問題は何も解決しないですし、当事者は逃避のしようもないので、「何が分からないかが分からない」という恐ろしい状況を脱出するための方法をお伝えします。

絡まりあった問題たち

まずは次の写真を見てください。

この中から赤い糸を取り除いてほしいと頼まれたら簡単ですよね?スルスルと赤い糸を引き抜けばいいだけです。

では次にこの写真を見てください。

この中から赤い糸を取り除いてほしいと頼まれたら大変です。この複雑に絡まった糸をほぐす作業から始めなければいけませんが、一体どこから手を付けていいのかがわかりません。

こんなふうに、僕たちが仕事をしていて遭遇する問題も「様々な問題が複雑に絡み合っている」場合がほとんどです。だから、この絡まった問題を一つ一つ解きほぐしていく必要があります。

ですが………

「何が分からないかが分からない」とおっしゃる方はさらにハイレベルに悩んでいらっしゃいます。

どの糸が赤なのか………

では、次の写真から赤い糸を取り除いてください。

………誰か、できる人いますか?

「何が分からないかが分からない」人って、問題がこんがらがっている以上に、「一つ一つがどんな要素」なのかがわかっていないんです。だから、解決しろと言われても一体何から考えていいのか分からないんです。

恐ろしい。

 

解決策はあります。

恐ろしい状況ではありますが、解決策はちゃんとあります。

「何が分からないかが分からない」一番の原因は、「どんな要素が関わっているのかが分からない」ことでした。だから、これを解決してあげればぐっと前進します。

関わっている要素を理解するための方法は大きく分けて2つ。「内側から紐解いて今の自分に結びつける」方法と、「自分の知識を増やし、そこに当てはめる」方法です。両方とも試してみたほうが、より効果的に関わっている要素を把握することが出来ます。

方法1:内側から紐解いて今の自分に結びつける

この方法は、こんがらがっている一番中心、つまり「自分が望んでいるもの」から逆算をしていきます。これが出来ると「何が分からないかが分からない」を状態を解消出来るだけでなく、常に自分の望んでいる姿からビジネスを逆算して展開出来るようになります。

 

①望むものをイメージする

例えばピアノ教室の先生だったら「教室が常に楽しそうで生徒で溢れかえっているようにしたい♪」という理想のイメージを持ちます。できればこれを絵とかに書いて、イメージがずれないようにしておくといいですね。

 

②イメージに具体的な状態と数字を与える=ゴールを明確にする

次は、先程のイメージに具体的な状態と数字を与えていきます。

「教室が常に楽しそう」とは具体的にどんな状態なのか?生徒が音楽に熱中していることか?それとも自由に遊び回っているか?

音楽に熱中しているとは具体的にどんな状態か?

生徒が溢れているとは、何人いればいいのか?何時から何時までいればいいのか?男女比は?年齢層は?

イメージにどんどん具体的な状態と数字を与えます。「何が分からないかが分からない」原因の一つに、「自分が何を目指しているかがよく分からない」、つまり「ゴールが明確でない」ことがあげられます。だから、まずは「ゴール」のイメージを固めましょう。

 

③現状とゴールとのギャップを書き出す

ゴールを明確に出来たら、次は現状とのギャップを書き出します。すでに具体的な状態や数字を決めているので、サクサク進むはずです。

 

④なぜギャップが生まれているのかを分析する

あとは、「なぜ現状とゴールにギャップがあるのか?」をひたすら考えていくことになります。

例えば、「ゴールは生徒数が50人なのに現状は15人しかいないのはなぜか?」みたいな感じです。

そして、「現状生徒が15人しかいないのは【近所の人に魅力を伝えられていない】からだ!」という答えが出たら、今度は「なぜ魅力が伝えられていないのか?」とか「そもそも魅力とはなにか?」というふうに、次の「なぜ」を繰り返していきます。

このように「なぜ」を繰り返していって、最終的に答えが「今、自分ができる行動」に到達したら終了です。さっきの疑問だったら「魅力が伝えられていないのは【広告を出していないから】だ!」という結論に達すれば、あとは「広告を出せばいい」という今の自分の行動に繋がりますね。

もし「どんな広告を出せばいいのか分からない……」となってしまっても、次は「効果的な広告の出し方」を調べればいいだけなので、「自分が何を分かっていないかが分かっている状態」にたどり着いています。

では、次はもう一つの方法「自分の知識を増やし、そこに当てはめる」について説明します。

 

方法2:自分の知識を増やし、そこに当てはめる

知識を増やすといっても、ビジネスに関する知識は膨大です。「量が多すぎてとてもじゃないけど勉強なんか出来ない……」と感じている方のために、手早く広範囲の知識を身につける方法をご紹介します。

 

①まずは「要素の名前」から覚えましょう。

解決の第一歩は「要素の名前」から覚えることです。まずは自分の疑問に思っている分野のことが載っているビジネス書の「目次ページ」を開いてみて、「自分の知らない単語」をノートにメモしていきましょう。

ビジネス書はこれで終わりです。中身を開くと難しくて嫌になっちゃうので。

ちなみに、僕のおすすめはビジネス全般に関してのことなら「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」という本です。これ読んどけばビジネスの常識はだいたい理解出来ます。

 

②Googleで簡単に意味を理解

次に、メモした単語を片っ端からGoogleで検索して、「説明が簡単そうな記事」を読みます。難しいのは駄目です。嫌になっちゃうので。

記事を読んだら、その内容を簡単に「自分の言葉」でまとめてみます。その記事の要約をするようなイメージですね。

 

③自分の悩みに近づけていく

要約が終わったら、今自分が悩んでいることと関連しそうな単語にラインを引っ張ります。例えば「どうやってお客さんを獲得したほうがいいか分からない」という悩みだったら「集客」とか「売上」とかの単語に線が引けるはずです。

 

④線を引いた単語をもっと詳しく検索

ここまでの過程でだいぶ頭の中に「考える土台」が出来ているはずです。糸の色がわかっている状態ですね。なのであとは絡まりを解きほぐすだけです。

検索して線を引いた単語や気になった単語について、さらに詳しく情報を集めていきましょう。ここでも、「自分が何を分かっていないかが分かっている状態」にたどり着いています。

 

ここまでで「どんな要素が関わっているのか」はわかるようになっている。

どちらの方法でも最後までいけば、「自分が何を分かっていないかが分かっている状態」にたどり着いています。

でも、まだ問題解決には至っていません。あくまで「どんな要素が関わっているのか」を理解するところにたどり着いただけです。

なので次は「○○を解決する」という目的をもとに更に検索をしたり、人にどんどん質問することで問題解決に向かうことが出来ます。

 

一番速いのは「人に教わる」こと。

散々説明してきましたが、ここまでの説明で「なるほど納得!よしできそうだ!」と思ってくださる方は実は「独学の出来る方」です。

ほとんどの方が「そうは言ってもやっぱり難しいそう……」と感じたのではないでしょうか?

もう、そういうときは人に教わりましょう。

間違ってはいけないのは、「人に聞く」ではなく「人に教わる」んです。

人に質問をしてほしい回答を得られる人は、自分が何に困っているかをちゃんとわかっている人です。つまり糸の色が見えていて、解決の糸口を探っている人でないと、質問をされた側も答えようがありません。

「何に困っているのかよく分からない」場合は、教えてくれる人が「何に困っているのか?」を話を聞きながら分析し、必要だと思うことを厳選して伝える必要があります。だから「人に聞く」のでは不十分で「人から教わる」必要があります。

 

まとめ

「○○と○○と○○が絡んでいるんだけど、どこから考えたらいいか分からない!」

という文章の「○○」を自信を持って埋められる人はどんどん人に質問をしたり追加の検索をしたりして解決の糸口を見つけていきましょう。

でも、「正直、何を埋めていいか分からない……」という人はご紹介した2つの方法を実践して見てください。

でもでも、本当は「人から教わる」のが一番の近道です。

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