起業家にとって効率的な目標達成の監理思考

こんにちは、井畑です。

起業家であるなら目標の立案と途中経過のチェックは生命線ですよね。増やすことも減らす事も出来ない1日24時間をいかに効率よく使うか。時は金なりです。

この記事では、その目標の進捗の途中管理に関する思考法についてお伝えします。

目標とフィードバック

例えば「ブログを100記事書く!」という目標を立てたとします。中間チェックの期日に、48記事かけていたとき、みなさんなら「もう48記事も書けている」と評価しますか?それとも「まだ後52記事残っている」と評価しますか?

どちらで評価するかによって、目標の達成度に影響があるんです。

To-Date思考とTo-Go思考

2008年に「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された、「ミンジョン・クー」さんと「アエレット・フィッシュバグ」さんの「Dynamics of self-regulation: How (un)accomplished goal actions affect motivation.」という論文が情報ソースです。

用語の確認

To-Date思考:これまでに自分がやったことに注目する思考(もう100%中48%も進んだ)

To-Do思考:目標に向けてまだあとどのくらいやることが残っているかに注目する思考(まだ100%中52%も残っている)

実験内容

試験勉強をしている大学生を2グループに分け、1グループには「もう試験範囲の48%はカバーしている」と声掛けをし(To-Date思考)、もう一方のチームには「まだカバーすべき試験範囲は52%も残っている」と声掛けをする(To-Do思考)。

実験結果

勉強意欲は、

「To-Do思考」の声掛けをされたチーム>>「To-Date思考」の声掛けをされたチーム

となった。

つまり、「もうこんなに終わっている」と言われるよりも「まだこれだけ残っている」と言われた方がやる気は大幅に上がったんですね。

もうこんなに終わっている」と言われると、「じゃあ後は手を抜いても達成出来るよね〜」という気分になり、「まだこれだけ残っている」と言われると「もっと頑張んないとやばいじゃん!」という気分になるのが原因ではないかとこの論文ではまとめています。

日本人の感覚とは食い違う?

冒頭に

みなさんなら「もう48記事も書けている」と評価しますか?それとも「まだ後52記事残っている」と評価しますか?

と質問をしましたが、みなさんはどっちを選んでいましたか?

日本では、どちらかと言えば「もっと自分のやってきたことを認めてあげよう!(To-Date思考)」の方が好まれてますよね。やる気を出させる系のセミナーもだいたいこの論調だし。

でも、実験結果は「まだこれだけ残ってるよ!(To-Do思考)」の方がやる気が上がりました。(この論文、ハーバードビジネスレビューに2011年に掲載された記事にも引用されてるからそれなりに信憑性があります。)

これは僕の経験則ですが、「To-Do思考」でやる気が上がる人は、そもそも自己肯定感が高い人や、目標達成に向けてポジティブな気持ちのある人です。

自己肯定感が低かったり、あるいは証明マインドセットの持ち主だったりすると、自分のやった成果を認めてもらうことで必死なので、「To-Do思考」とは相性が合わないんじゃないかと。自己啓発セミナー行く人ってそもそも自己肯定感低い人多いですしね。

自己肯定感・証明マインドセット

 

まとめ

「To-Do思考」の目標監理で、ガンガン成果を出そう!

「To-Do思考」でやる気の起きない人は自己肯定感を上げて成長マインドセットに切り替えよう!

 

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