こんにちは、井畑です。
みなさん、ビジネスコンテスト、通称「ビジコン」って出たことありますか??
大学なんかだと意識高い系の人が参加するアレです。
ビジコンに入賞するのって実際スゴイですし、入賞した人見てると成功が約束された感じが出てますよね。
でも、それって実はとっても危険なんです。
「ビジコン入賞」=「成功」ではない
ビジネスコンテストでは、自分の持っているビジネスのアイディア、もしくはテーマにそったビジネスモデルを審査員に評価してもらい、自分のアイディアの優秀さを競うものです。
その収益性や社会貢献の度合い、アイディアの斬新性などの様々な評価基準が存在します。
起業が提供しているビジコンだと、「入賞」=「融資」に結びつく場合もあります。
でも、ここで気をつけて欲しいのが、「ビジコンで入賞した」=「ビジネスが成功する」ではないんです。
もちろんビジコンで入賞するのはいいことに決まっています。経験豊富な審査員の目から見ても納得のビジネスモデルを作り上げているのですから、入賞しないビジネスモデルよりも成功の可能性は高いでしょう。
私がいいたいのは、評価してくれたのは審査員で、実際のお客様ではないということなんです。
審査員は絶対じゃない
「ザ・コピーライティング」という本があります。1932年に初版が発刊され、それから今に至るまで広告業界のバイブル的な本として扱われています。
この本の著者、ジョン・ケープルズは「良い広告と判断していいのは、科学的に証明されたものだけだ」と主張しています。
いい広告とはだれかの「主観・気持ち」によって判断されるのではなく、科学的な証明=「実際に成果を上げた」という事実によって判断されるということです。
この主張を裏付けるために、ケープルズは次の様に述べています。
通販の各種広告で、成果がすでにわかっているものを一式まとめて14の広告協会へ送った。各協会の会員にその広告を見せ、売上が一番大きな広告はどれだと思うか尋ねてもらった。
結果は、この14の協会に所属する広告のベテランたちの約半数の判断が間違っていた。各広告の実際の成果とは違っていたのだ。
つまり、こう考えるのが妥当だということだ。全広告の50%は効果がなく、たとえ広告のプロであっても、テストせずに広告の効果を判断するのは危険である、と。
「ザ・コピーライティング」ジョン・ケープルズ著
広告とビジネスを厳密におなじと言うことは出来ません。でも、「顧客に対してアプローチし、顧客が受け入れてくれないと無価値になる」という点を考えると、この事例はビジネスでも無視出来なくなります。
大切なのは実験
大切なのは実験です。
ビジネスコンテストはあくまで自分の論理が、他者から見た時にあまりにも馬鹿げていないかをチェックするためのものとして使って下さい。(上の広告の事例だと、評価されなかったものの中にも実際に成果をあげるものが眠っていますが……)
最終的には「実際の市場」で「顧客に受け入れてもらえるか」が全てです。ビジコンの結果を鵜呑みにせず、実験の結果しか信用しないというスタンスを守りましょう。
特に「入賞」=「融資」だとお金を湯水の如く使いがちです。崖に向かっての行進ですね、絶対にやめましょう。
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