こんにちは!
株式会社Key-Performance 代表の筧田です。
今回は、組織の知性を未来につなぐための合言葉「形式知」を紹介します!
永続する組織を経営するには絶対に必要な内容なので、必ず押えていてください!
形式知とは
文章や図表、数式などによって説明できる知識のことです。
確立された理論や最適化された仕組みが、共有できる情報になっているということです。
形式知は明示知とも言われています。
また知識を誰でも共有できるようにすることを「形式知化する」といいます。
形式知化は学問の基本で、特に工学においてはこれまでに凄まじい成果を挙げてきました。
今日の世界の発展は、この形式知化によるものです。
形式知化する思想
「この成果を少しでも多くの人の役に立つように」
この思想こそが形式知化を先導し、今日の社会の土台となっているのです。
私は機械工学を学んだため、「形式知」は特に思い入れがある言葉なんです。
この場をお借りして、人類に向けて形式知化を進めてきた諸先輩に、心から感謝したいと思います!
もっと先へ行くために
形式知化することで、自分たちがたどり着いた最先端のところまで、次の世代の人々は簡単にたどり着くことができます。
いわゆる後輩は、そこをスタート地点に「さらにその先」に行くことができるのです。
もし形式知化しなければ、「何世代経っても同じところまでしかたどり着けない」ということです。
いつでも、エジソンやアインシュタインのように発見しなければいけないとしたら、文明は一切発展しません。
その都度、天才が出てくれば話は別ですが、それを期待するのは難しいですよね。
さっきの話、形式知化を平気で超えちゃう「天才」の存在も忘れちゃいけないね(*・ω・*)
ちなみに形式知の反対は暗黙知や経験知、Deep-smartと呼ばれます。
興味がある方は、知っておいて損はない、あなたの役に立つ言葉だと思いますのでチェックしてみてください(´・∀・)— 起業茶屋の“筧田 聡” (@kakehida) December 1, 2015
形式知化することで、人類として確実に高いところにたどり着こうとしているというわけです。
「組織独自の形式知」
経営者は、組織が確実に高いところにたどり着くために「組織独自の形式知」を利用しましょう。
「独自の形式知」は会社の資産となります。
しかし、これを怠る経営者が多い。
もう少し未来のことを意識して活動しましょう。
形式知化の努力の有無
ある工場(こうば)の78歳の職人さんに、形式知化について伺ったときの話です。
「形式知化なんて無駄なことしなくても、おれはちゃんとしたモノを作ってきたんだよ。みんな見て盗めって言われてきたんだから。まぁ、おれたちは職人だからね」
これ自体は正しい。
確かに、仰るとおり「工学」の努力は、一見 “無駄” に見えます。
しかし、その結果、大きな差が生まれていませんか?
長期的に見たときに工学における形式知化は、「職人の経験や技術」の多くをあっさりと駆逐していきました。
建築、金属加工、ガラス加工……
「見て盗め」という言い訳
一からしっかり教えられる人がいない言い訳になっていませんか?
一から教えるという時間と労力をかけたくないということではありませんか?
とある組織へ
「見て盗め」なんて言ってるから、「工学」を基盤とする組織に負けるんだよ。
次の世代は上の世代より遥かに先に進める。
その可能性を潰した方々に興味はない。「形式知化なんて無駄だ」と言ったことを、私は絶対に忘れない。
「俺たちは職人だ」という彼らの経験は廃れる。— 起業茶屋の“筧田 聡” (@kakehida) December 1, 2015
見て盗むことは重要です。
ただ、見て盗めという言い訳をして形式知化しないならば、廃れますよ。
これから更に重要視される形式知化
情報やネットワーク系のサービスにおける話。
情報を分析・統合して形式知化する。
これを自動化できたら凄い!
その最先端にいるのはGoogleさんなのかな?
【 追 伸 】
経営者は率先して 最適化 ⇒ 形式知化を進めて組織の知性を未来につないで欲しいと思います!
その合言葉「形式知」をぜひ押えておいてください!
併せて読もう!
暗黙知 〜経験を積めない方は経営に向いていない〜
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 CEO
筧田 聡 Satoshi Kakehida
コメントを残す