起業家の才能を100%引き出す専門家、筧田 (@kakehida) です。
今回は、起業家が自分自身で思い描いた理想の人生を生き抜くための話です。 結論を先にお伝えすると、
です。
※念のためですが、この記事は私の意見ではなく、科学的に根拠のある研究結果に基づいて発信するように心掛けております。 では早速、順に詳しく解説していきたいと思います。
0. 自分の時間の使い方を追跡調査する
自分の時間という資源が大切なことは言うまでもありません。 自分の時間の使い方で人生の全てが決まります。 自分の時間の使い方を制御するには、そもそも自分自身がどのように時間を配分しているのかを把握することが大切です。
Intelの元CEOアンディ・グローブ氏 [Andrew Grove] は、
会社の戦略を理解するには、彼らが今後するという内容より、今実際にやっていることを調べるべきだ
と言っていました。
まずは自分の24時間の使われ方を書き出してみましょう。 この作業を1週間分続け、それがどんな未来を生み出すかイメージしてみましょう。 それが思い描いている理想の未来でないのなら変更が必要です。
もったいない時間を見出す
※多くの場合、思っている以上に時間を浪費していることに気づくことになります。
成功を実感する時間を見出す
また、『起業家が「成功を実感するための要素」』で取り上げた、4つの要素「幸福感」「達成感」「存在意義」「育成」に対して、どれだけ時間を割けているかも確認してみましょう。 仕事だけでなく、家族との時間や個人的な時間のバランスも確認して置くことがポイントです。
全体の2割の時間に変えて、全体の8割の成果を生み出す
パレートの法則での見方も効果的です。 最も漠然と浪費している2割の時間を集中的に変えて、8割の成果を生み出す時間に変えるという意識で取り組むと言う意味です。
成果を生み出している時間を把握する
人によって仕事の成果を生み出している時間帯や場所には差があります。 早朝、午前、午後、夕方、夜、深夜……。 家、職場、カフェ、飲み屋……。 成果を生み出している時間帯、場所を理解し、改善に活かしましょう。
1. 1日の初めに、理想や夢・野望を思い描く
自分にとって理想の状態を思い描くことは、計画と行動の前提となります。 ここでは、現状に安心することなく、より高みを目指す意識を持つことがポイントです。 日々に張り合いが生まれ、結果として生きていくための土台となります。
1日の初めに、将来のことを意識することで、「今、何のために生きているのか」「何のために時間を使うべきなのか」を理解できます。 人生は日々の積み重ねなので、1日1日の意識が重要になります。 1日の初めの時間を大切にしていきましょう。
2. 身近な人や仕事仲間に期待を伺った上で、こちらの時間の使い方を伝える
起業家は仕事仲間との業務の分配や身近な人との時間の使い方が人生の満足度に大きく影響します。 まずは相手が求める役割や期待を伺いましょう。 その上で双方にとって利益がある方向に話を持っていけば、自分の時間的な自由度は高まるはずです。
産業保健心理学の雑誌「Journal of Occupational Health Psychology」に掲載された研究では、仕事の要求が厳しいときに、自分が期待されていることがはっきりと認識できると、精神的緊張が軽減されることが示されました。
また会社側・上司側の視点として、「Harvard Business Review」では、企業幹部とその上司がそれぞれ成し遂げたい仕事での目標と個人的目標を語り合う「Active Partnering」を紹介。 事例として、473名の幹部を対象に1年にわたってこのプログラムを実施したところ、真剣に退社を考えていた62名が会社に留まることを決め、更に多くのものが昇進を果たしました。
いずれも起業家の場合、上司部下の関係ではないのですが、とはいえ仕事を行う仲間との関係において参考になる事例です。 事前に双方の目標や期待を明確にするために、話を伺おうとする姿勢は双方の満足度を高めますし、時間の自由度も高めます。
3. スケジュール表に業務と予定を書き出す
ジョージタウン大学のカル・ニューポート教授 [Cal Newport] は、生産性について研究で、To-Doリスト (やることリスト) は最悪だと言っています。 所要時間を事前にイメージできないためです。 思い返してみれば、TO-DOリストを最後までやりこなせる人は少ないですよね。 物事を着実にこなしていくには、時間 (範囲) に対してできることを現実的に認識することが大切です。 具体的な方法として、スケジュール表に業務と確定している予定を記入し、使える時間を心づもりしておくことが有効となります。 結果的に、やることの優先順位に従って、業務を組み込むことができます。
ニューポート教授は、この方法を「固定スケジュールによる生産性」と呼んでいます。 作業への現実的な認識を維持でき、効率を高めることができる方法となります。
スケジュール表を書き上げるコツ
浅い仕事と深い仕事を分類する
浅い仕事とは、メール処理、打ち合わせ、電話応対など、円滑に仕事を進めるための作業のことです。 深い仕事とは、売上に直結したり、より大きな仕事を依頼されるための仕事です。
朝、自分だけの1時間
誰にも邪魔されず、本当にやるべき仕事に専念できる時間を、儀式的に朝の時間に確保しましょう。 上で挙げた深い仕事を侵されることなくできる聖域的時間としましょう。 午後は、何かと邪魔が入ります。 大事な仕事は、頭の回転数も高い、朝に寄せましょう。
調査では、起床後2時間半〜4時間が脳が最も活発に働く時間です。
仕事の終わり時間とその時の気分
人生を自ら選ぶと言う観点では、仕事の終わり時間、つまり仕事を切り上げる時間を決めることで、プライベートの時間を確保できるということです。
また日々の仕事が終わるときの気分は仕事に対するイメージに大きく影響します。 ぜひ良い気分で終われるような時間の使い方を習慣づけましょう。
4. 身の回りの環境・状況を制御する
環境は人の判断・行動に多大な影響を及ぼします。 例えば、幹線道路や鉄道路線沿いの教室で学ぶ場合、静かな教室で学ぶときと比べて義務教育の中で丸1年分の差が出ると言います。
身の回りの制御できるもの
自分の身の回りで制御できるものにまずは注目してみましょう。
ダン・アリエリー氏 [Dan Ariely] は気を散らすモノを変化させる調査として、GoogleのNY支社で簡単な実験を行いました。 小粒チョコのM&Mを直ぐ手に取れる状態で置く代わりに容器の中に入れたところ、結果として従業員がM&Mを食べる量が1月あたり、300万粒、減りました。 300万粒……すごいですよね。
20秒ルール
米国の作家でハーバード大学で幸福優位といった心理学を教えるショーン・エイカー氏 [Shawn Achor] は、20秒ルールを提唱しています。 すべきことを20秒早くはじめられるようにして、すべきでないことを20秒だけ実行しにくくする当方法です。 この些細な工夫が大きな差を生みます。
集中力を高める工夫例
・机に仕事に関わらないモノを置かない
・部屋の机からは離れた場所にスマホを置く
・ライティングを完璧にする
・集中する時間を決めて、タイマーをかける
まとめ
1. 1日の初めに、夢や理想、野望を思い描く
2. 身近な人や仕事仲間に期待を伺った上で、こちらの時間の使い方を伝える
3. 予定表に書き出す
4. 自分の置かれた状況を制御する
いかがでしたでしょうか? この記事を参考にしていただき、1人でも多くの起業家が、自分で思い描いた人生を歩めるようになれば素敵だと思っています。 ではまた✨
1. 1日の初めに、夢や理想、野望を思い描く
2. 身近な人や仕事仲間に期待を伺った上で、こちらの時間の使い方を伝える
3. 予定表に書き出す
4. 自分の置かれた状況を制御する