こんにちは、イハタです。
起業家にとって「顧客が何を求めているか」と「何を提供するか」は永遠の課題とも言えますし、どれだけ顧客のニーズに合わせて提供価値を増やせるかが起業の成功の分かれ目です。
逆を言うと、すでにある商品がより多くの顧客のニーズを満たすようになるとすごく助かるわけなんですよ。
今回の記事では、すでにある商品に対して別の使い方・価値を発見するための「ユーザーイノベーション」という発想をご紹介します。
以前ラジオに出演したときに、パーソナリティの方に「起業の作戦会議室は会社員向けのPDCA研修としても使えますね」と言っていただけた。
これって「ユーザーイノベーション」ですよね。自社の商品の使い方を社外の方やユーザーから定義してもらい、新しい価値が生まれる。
ありがたい話です。 https://t.co/GsEiMC1K3H
— イハタ@起業茶屋 (@ihata1567) April 14, 2018
ユーザー発信の「欲しい」を取り込む
みなさんは「ふたりだっこ」という商品を知っていますか?
https://twitter.com/yahoookulove3/status/703649630756560896
双子の赤ちゃんの抱っこひもなんですが、これは「登山リュック」がもとになっているんです。5〜8Kgの赤ちゃんを常に抱っこしているのは相当な体に負荷がかかる。ましてやそれが二人になるとお母さんの苦労は尋常じゃありませんよね。そんな悩みを抱えている双子のお母さんが、ある時「登山用のリュックサックは何時間も重たいものを背負っても体に負荷がかかりにくく作ってある。これは抱っこひもにも応用出来るんじゃないか」と考えてオールハンドメイドで制作したのが「ふたりだっこ」です。
こんな風に「すでにある商品」を「全く別の用途に使う」ことを「ユーザーイノベーション」といいます。
身近な例で言えば受験応援系のお菓子とかですかね。キットカットもカールもハイレモンも、もともとはただのお菓子。それがユーザーたちが「受験応援」という新たな価値を見出して使い始めたので、企業側も「ウカール」や「ハイレルモン」のような「合格祈願パッケージ」として販売しています。成果は言うまでもないですよね。受験シーズンには常に売り切れているほど人気です。
自分の持っている商品に「ユーザーイノベーション」を
冒頭のツイートでも紹介しましたが、僕達もつい最近ユーザーイノベーションを体験しました。
3月にラヂオつくばに出演させていただきた時のこと。
【FM84.2ラヂオつくば】
Wh@t Tsukuba! 3/16(金)https://t.co/KMc6JZgiKG …#what_tkb #ラヂオつくば #つくば市 @camusmayuko @ihata1567 pic.twitter.com/6jsjYMYNv4— 筧田 聡|起業家の才能を100%引き出す。 (@kakehida) March 16, 2018
ちょうど「起業の作戦会議室」をスタートさせた週だったので、作戦会議室の宣伝をさせてもらいました。起業の作戦会議室は「起業家が集まってお互いのビジネスに対しコメントし合うことで、超高速でPDCAを回すサービス」なんですが、パーソナリティの江田さんより「それは企業のPDCAの研修としても使えますね」とのコメントをいただきました。
言われてみれば確かに………僕達は起業家の成功ってことしか頭にありませんでしたが、提供している内容には「PDCAを回すノウハウ」も含まれていて、それを欲しているユーザーも存在するんですよね。
こんな感じで「自分の持っている商品・サービスに新しい提供価値の可能性がないか」を探っていくことが「ユーザーイノベーションの発想を持つ」ということなんです。
サービスの利用シーンを決めてあげる
ユーザーイノベーションを起こすためのコツの一つはユーザーの利用シーンを想定することです。
自分たちの商品の説明を受けた時に、ユーザーだったらどんな使い方を想定するのか?商品のコアな価値を考えた時に、どんな使いみちが生まれるのか?
そのシーンを想定する習慣をつけることが、ユーザーイノベーションの感覚をつかむことです。
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