井畑です。
自己効力感が重要という内容の記事を以前書きました。
//key-performance.jp/i-can-do-it/
成功体験を積み重ねる事で「俺なら出来る!」と信じる事が出来、挑戦に対し積極的になるのが自己効力感なのですが、この「成功体験を積み重ねる」という部分には注意が必要。
自分の「快適空間」のなかでの成功体験を繰り返していると、あるときその自信がポッキリ折れます。
成功する人って自己効力感が高くて、自己効力感を高めるためには成功を繰り返す事が必要。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 17, 2020
でも、注意しなきゃいけないのは「自分の安全圏の中での成功」で作った自己効力感は超もろいってこと。
快適な空間でぬくぬく成功してきた人は「超えられそうもない壁」に直面するとすぐに折れる。
「快適空間」での成功は、モロい。
自分が苦労しないのに簡単に出来てしまうことってあるじゃないですか。例えば「絵が上手」とか「計算が得意」とか。いわゆる「センス」って言われる部分ですね。
子どもの頃はそういう「センス」の部分が褒められるケースが多いです。センスのある子は褒められるのが嬉しくてその分野の事をさらに頑張るようになります。そうするとますます上手になってもっと褒められるようになる。成功体験も積み重ねていくので、自信も生まれます。
ここまではいいストーリーですよね。自己効力感も感じているし、なにも問題はない。
ですが、こんなストーリーをイメージしてみてください。
ありがちなストーリーじゃないですかね?
快適空間で生きてきた人って、「頑張れば成果が保証されている空間」で生きているんです。簡単に成果が出たり、人から褒めてもらったり。つまり「頑張れば必ず何かご褒美がもらえる環境」でしか頑張れないんですね。
こういう人は「すぐにご褒美がもらえない環境」に対してすごく弱いです。「すぐに成果やご褒美がもらえるのが当たり前」になっているんだから当然ですよね。
結果として、挑戦に対しても臆病になります。快適空間での成功は、モロいんです。
「挑戦すること」に自信を感じる。
こうならないためにはどうすればいいか?
簡単です。自分の快適空間の外に出て、そこで成功体験をすればいい。つまり「挑戦による成功体験」を繰り返す事です。
スポーツはいい例ですよね。僕は中学の頃テニス部だったのですが、最初はラケットの握り方もわからなかったのが、素振りの仕方を覚え、ボールを前に飛ばせるようになり、サーブやボレーやスマッシュを覚えていく。今まで自分の出来なかった事に挑戦し、どんどん出来ることが増えていきます。つまりは成功体験ですよね。
受験も非常にいい例です。みんなだいたい自分の学力の一歩上の学校を目指して勉強する。長い人は3年間、一つの目標に向けて、他のやりたいことを犠牲にして勉強をする。勉強そのものがそもそも「快適空間」の外に出る行為ですし、目標達成して志望校に合格すれば大きな自信となります。
僕自身もそうで、高校三年生の時の偏差値は38だったのですが、一浪して早稲田大学に入学しました。なので僕の基本的な精神構造は「やれば必ず出来る」なんです。
「挑戦すること」で自信をつけた人は、「今は出来なくても、必ず出来るようになる」と信じています。だから挑戦に対してポジティブですし、諦めずに続けることができ、結果として達成率も高いです。
今の自分ではなく「未来の自分」を信じているんですね。
本当の自己効力感を手に入れたいなら、常に「自分の限界の一歩先」の目標に挑戦し続ける事。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 17, 2020
んで、自分の才能に対して自信を持つんじゃなくて「困難に立ち向かい超えられる自分」に自信を持つ。
目標を「前日プラス1」にすることで確実に正しい自己効力感を手に入れる。
もし「快適空間」での活動しかしてこなかったという人は、今日から正しく挑戦をしていきましょう。
まずは、何か一つ。「一日で達成できる目標」を決めてください。出来るだけ自分の全力を出せるものがいいです。それをクリアしたら、翌日の目標は「前日プラス1」に設定してください。
例えば腹筋だったら「昨日は30回やったから今日は31回」とか「昨日は20分走ったから今日は21分」とかです。無理のない範囲で、でも昨日の自分よりは着実に進んだ目標を設定することで、自分の「快適空間」の外で成功体験を得ることが出来ます。
無理な目標を立てない
ここで重要なのが、「無理な目標をたてない」ということです。
例えば「今日はブログ1記事書いたから、明日は2記事だ!」としてしまうと、9日後には一日10本ブログを書かなければいけなくなります。
そうではなくて、例えば「昨日は1000文字だったから今日は1100文字」とか「昨日は2時間かかったから、今日は10分短く頑張ろう」とかです。
無理な目標を立てると達成できない事でネガティブな気持ちになり、せっかく高めた自己効力感が台無しになります。
まとめ:快適空間から抜け出そう
快適空間にいること自体は悪いことではありません。その方が人生楽しく生きれるのがほとんどです。
でも、それじゃ満足出来ない。自分の人生は自分で決めたい。そう感じたなら、快適空間をでなければいけません。
自分の人生を自分で決めるためには、常に挑戦が必要です。成功するまで挑戦し続けるしかないんです。
快適空間を抜け出して、一緒に「いいものだらけの世の中」を作りましょう。
天才って呼ばれる人たちの中には、「お前にはセンスがない」と言われながら育った人が少なくないらしい。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 17, 2020
でも、何言われても「俺なら出来る」と思ってずっと練習を繰り返して、いつか天才になっている。
センスの良い人がいるのは事実だけど、それは自分が何かを諦める理由にはならないなって思う。
小さい頃から成績優秀で、学校でも優等生。高校・大学と推薦でスルスル進み、大学も順調だと周囲も本人も思っていた。
でも、いざ大学に行ってみるとキラキラしている学生はみんな勉強以外の「自分の軸」を持っていた。もう勉強で成果を残してもだれも褒めてくれないので、勉強をする機会も減る。
キラキラした自分になりたくて何かに挑戦しても、成果はすぐに出ないし、誰も褒めてくれないから挑戦する気が起きなくなってくる。そのうち「挑戦してもどうせ無駄」と感じるようになる。
そして「自分には才能がなかった」と嘆きながら会社に就職していき、常に妥協しながら生きていく……