起業家を襲う「燃え尽き症候群」の特徴と対策とは?

起業家の才能を100%引き出す専門家、筧田 (@kakehida) です。

起業支援の立場で起業者に寄り添っていると、活動の途中で燃え尽き症候群といって、ポカーンと行動が停滞してしまう時期が見受けられる方がおります。 私の見ている感じだと、10人に2人くらいでしょうか。 何やって良いのかわからなかったり、やらなきゃいけないとわかっていても、結局何もできなかったり……。 できれば、燃え尽き症候群にならない方が良いと思っています。 そこで今回はその特徴と対策をお伝えしたいと思います。

対策方法として結論を先にお伝えすると、

燃え尽き症候群の対策とは……
① 睡眠で心身を休ませる
② 職務内容を変更する
③ 身近な人と課題を共有する

です。

※念のためですが、この記事は私の意見ではなく、科学的に根拠のある研究結果に基づいて発信するように心掛けております。 では早速、順に詳しく解説していきたいと思います。

 

1. 燃え尽き症候群とは?

そもそも燃え尽き症候群 [Burnout] とは、献身的に努力してきた者が、期待した結果が得られなかった結果感じる徒労感or欲求不満。 また努力の結果、目標を達成したあとに生じる虚脱感のことです。 簡単に言い換えると、やる気・意欲が無くなる症状です。

論文「燃え尽き症候群とうつ病の比較症候学」では、

燃え尽き症候群とうつ病が別の疾患であるという仮説を裏付けるものではなかった

と結論付けられ、心因性うつ病と言われています。

具体的な症例は?

・朝起きられない
・会社・職場に行きたくない
・飲酒量が増える
・イライラが募る ▷ 結果として無関心や過度の消費・忌避・逃避として現れる

※最悪の場合、自殺・犯罪・過労死・突然死に。

 

2. 燃え尽き症候群が発症する条件・特徴とは?

燃え尽き症候群が多くの発生している条件は?

一定期間、慢性的で絶え間なく過度の緊張とストレスの下に置かれた場合と報告されています。

仕事と燃え尽き症候群

「職業上の燃え尽き症候群に関する研究」で有名な米国カリフォルニア大学バークレー校の社会心理学者としてクリスティーナ・マスラック教授 [Christina Maslach] によると、自分に適していない仕事・その環境に就いたときに起きるということです。 つまり、仕事に熱中できている方は、燃え尽き症候群になりにくいということです。

また研究者のキャリー・チャーニス先生とデビッド・クランツ先生は、「従業員が自分の職務を天職と捉える「男子修道会」「モンテッソーリ学校」「宗教関係の施設」では、事実上燃え尽き症候群が見られない」ことを発見しています。

仕事上でストレス負荷が大きい状態

仕事上でストレス負荷が大きい状態として、次のような状況が挙げられます。

・果たすべき役割が自分に合っていないとき
・仕事の負担が重すぎるとき
・職務が自分の期待や価値観と一致しないとき

こういった状況の場合、ストレスが大きく掛かるだけでなく、その人の物事の見方そのものが変わってしまいます。 これもまた悪影響を及ぼすので留意しておきましょう。

負のスパイラル

イメージしてみてください。 努力しても進歩を感じられない場合、やる気を失ったり、悲観的になったりします。 自分の仕事に対する悲観的な態度は、今回取り上げているように自分を燃え尽き症候群に陥れ、更なる悲観的心理状態を生みます。 これは負のスパイラルとなり、何をやっても無駄に感じ、職務を継続するのが困難になっていくこともあります。

 

3. 燃え尽き症候群を解消する方法とは?

① 睡眠で心身を休ませる

とてもシンプルで、大半の人は休みを取れば回復します。 特に睡眠について、「一定のタイミング」と「安定した睡眠時間」を確保しましょう。

② 職務内容を変更する

論文「仕事の主観的成功と客観的成功の相互関係は経時的にどのように変化するか」では、給与は仕事の満足度は高めないといいます。 賃金が増えても、職務が自分に適していると思えるかは別の話ということです。 一労働者であれば、転職や職務内容の変更を考えることをおすすめしますが、起業家の場合、そう簡単に職務内容を変えられるでしょうか。 もちろんピボットといって、業務やビジネスモデルを転換することで、職務内容を変更する事例もありますが、殆どの場合、アイデアや資源を必要とします。 (参照:ピボットの意味と成功事例)

③ 身近な人と課題を共有する

米国医師会による現役医師を対象にした調査では、燃え尽き症候群の回避方法は家族や友人と課題を共有することでした。 仮に職務内容は適していた場合、人間関係に目を向けて、支えてくれる人々の存在を感じることが重要ということです。

 

まとめ

燃え尽き症候群の対策とは……
① 睡眠で心身を休ませる
② 職務内容を変更する
③ 身近な人と課題を共有する

いかがでしたでしょうか? この記事を参考にしていただき、様々な方と心が弾む方向に話がつながれば素敵だと思います。 ではまた✨

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筧田(かけひだ)
【 “いいものだらけ”の世の中へ。】を理念に、高校の同級生と共に、株式会社Key-Performance を創業し、代表取締役を務める。 「魅力的な起業家の集まりが地元にない!!」ことから、起業茶屋® を立ち上げ、5年で2000名を集客する。 現在は、人間観察サロン™、起業の作戦会議室™に力を入れている。