起業家って「自分の自信」とどう向き合ったらいいの?

起業家の才能を100%引き出す専門家、筧田 (@kakehida) です。

事業者・起業家の顧問として、また起業茶屋の主催者として、1500名の方々と会ってきましたが、「自信に惑わされている人」が多く感じられます。 起業家であれば、自分の提供技術を磨いて、着実に成功を重ねていただければと思うのですが、どうも自信が邪魔していて、全然進んでいない人が見受けられます。 逆に自信がなくて心配している方もいると思いますので、そのあたりを整理しつつ、今回は、「自信との向き合うコツ」を、お伝えしていきたいと思います。

結論を先にお伝えすると、

起業家が「自分の自信」と向き合うコツ
1.自分を信じることより許せることの方が素晴らしい?
2. 自然な自尊心とは?
3. どうしても自信を持ちたいなら……
4. インチキはアカンで。

※念のためですが、この記事は私の意見ではなく、科学的に根拠のある研究結果に基づいて発信するように心掛けております。 では早速、順に詳しく解説していきたいと思います。

 

1.自分を信じることより許せることの方が素晴らしい?

まず最初に、自分を実態以上に大きく見る必要はありません。 そうしない方が望ましいです。 自信によって実態以上に見せることは、他者から見て嫌なヤツになっていたり、自分の現実を拒否したり、また目標未達成のときに自己嫌悪に陥ったりする原因となります。 また自信には無駄も多く、妄想する時間が増えたり、自分の価値を証明しようとする行動が増える。 これらは価値を生まないコストです。

自信以上に、自分に対して思いやりを持ちましょう。 「自分への思いやり」には、「自信を持つこと」の悪い効果はありませんが、良い効果は含まれています。

ちなみに自分への思いやりは、セルフコンパッションと呼ばれています。

自分への思いやりは「賢明さ」をもたらしてくれます。 「ストレスに直面した時の自分への親切」という研究では、自分に思いやりを持つことは賢さと関連していると報告しています。 考えてみてください。 日常の中で、自分を賢くしていると言えるものってどれだけありますか? この意味でも、自分への思いやりを持つことは重要です。

自分のことを「良い」「悪い」や、「成功している」「成功していない」と判断することは、偏っていて、思いやりには「柔軟性・受容性・学び」があり、それは賢明さにつながっています。 あなたが思い浮かべる賢い人は、怒鳴り散らかしたり、傲慢な態度をとったり、自信のない態度ではありませんよね。 平静で思いやりがあって、寛容で、批判がましくない存在だと思います。

ぜひ自分への思いやりから始めてみましょう。

 

2. 自然な自尊心とは?

自信がある場合

・自信の恩恵に感謝する
・妄想に陥らない
・他者への共感を忘れない
・自分の能力が試される状況に身を置く
・謙虚さを失わない
・自分を開いておく
・答えを知っていると思い込まない
・人に優しくする
・裸の王様にならない

自信がない場合

何も問題はありません。 本当に自信がなければ、物事の吸収が早く、友達もたくさんできます。 能力評価が周囲の認識に左右されない場所・分野で活動していきましょう。 活動が人より秀でた時、自然と自信を感じられます。

 

3. どうしても自信を高めたいなら……

自信は成功の結果によるものです。 成功の条件ではありません。 それでも自信が欲しいということであれば、次のことに取り組みましょう。

① 日々、技量を磨く

米国の医療社会学者 ダニエル・チャンブリス [Daniel F. Chambliss] が、トップクラスの競泳選手たちを調べたところ、毎日小さな勝利を上げることに専念することで、技能が進歩し、自身の能力についての自信が高まることが明らかになりました。

自信を高めるにはには、成績や周りの声を気にする競争ではなく、日々、技量を磨くことが重要です。

② 業績目標を立てる

多くの研究で、「業績目標」は意欲を高め、辛い課題を面白くし、活力を与えてくれると示されています。 しかも、この効果は次の課題にも引き継がれます

③ 自分を信じてくれる人を周りに配置する

ペンシルバニア大学ウォートン・スクールで経営学・交渉術を教えるリチャード・シェル教授 [G.Richard Shell] は、自分を信じてくれる人を周りに配置することは、彼らからの期待が自己達成的予言につながり、結果として実際に自信が増すと言う。 この環境であれば、時間が経つ程、自信が持てるようになる。

 

4. インチキはアカンで。

インチキは難しく、失敗した時の代償も大きい。 他者に印象付けられる短期メリットと比べてみましょう。 インチキする者は費用対効果の判断ができないということです。 米国のノーベル物理学賞受賞者のリチャード・ファインマン [Richard Feynman] は、

第1の原則は、自分を騙していけないということだ。 自分というのは、最も騙しやすい人間なのだ。

危機的状況の場合、インチキが最良の選択肢だと思えることがあるかもしれない。 しかし、自分の1番良いところを見せることに専念することが最善ではないでしょうか?

「最善の自助努力が真の自分を明らかにするーポジティブな自己提示こそが、より正確に人格を印象づける」という研究では、「役を演じる必要はない。 ただ最高の自分を見せること。 そうすれば人々は本当のあなたを見るだろう」と結果を報告している。

 

まとめ

起業家が「自分の自信」と向き合うコツ
1.自分を信じることより許せることの方が素晴らしい?
2. 自然な自尊心とは?
3. どうしても自信を持ちたいなら……
4. インチキはアカンで。

いかがでしたでしょうか? この記事を参考にしていただき、自信に惑わされることなく、着実に成功を重ねていただければ素敵だと思います。 ではまた✨

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筧田(かけひだ)
【 “いいものだらけ”の世の中へ。】を理念に、高校の同級生と共に、株式会社Key-Performance を創業し、代表取締役を務める。 「魅力的な起業家の集まりが地元にない!!」ことから、起業茶屋® を立ち上げ、5年で2000名を集客する。 現在は、人間観察サロン™、起業の作戦会議室™に力を入れている。