井畑です。
多かれ少なかれ、コロナショックで今まで積み重ねてきたものが崩れています。深刻なダメージを負ってらっしゃる方に一日も早い支援が行われることを願います。
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とにかく、今を乗り切らなければいけません。環境が変わった以上、今まで通りのやり方では通用しない。でも、わかっているけど捨てられないのが人間です。
執着を捨てるために、ベテランの思考が自分の足を引っ張るポイントをピックアップします。
ベテランが魅力的に思える理由
仕事を依頼する側としては経験豊富なベテランの方が、安心です。ベテランが魅力的に見えるのは以下の理由があるから。
- 安全性・安心性・堅実性をもたらすだろうという期待
- 経験に裏打ちされた鋭い勘が働く
2つ目はいわゆる職人の勘というやつですね。勘が働くには一般的に長い訓練が必要だと考えられています。有名な1万時間の法則ですね。
仕事の成果と経験は無関係
先程の1万時間の法則には大きな穴があります。それは、1万時間の法則はバイオリスト・医師・スポーツ選手などの精密な体の動きを求められる仕事での結果だったということです。
実際には多くの分野で1万時間以上の経験を積まなくても十分な習熟度に達することがわかっており、専門家の間で能力差を生む要因のうち、訓練量は30%程度しか関係しません。
さらに、経験がないと成果が出せないというのは思い込みという研究結果もあります。
2010年にゼロックス・サービシーズがアメリカ国内のコールセンター兼顧客サービスセンターでスタッフの正確と認知能力のテストを実施しました。
その結果、過去の経験と現在の生産性は何の相関関係もありませんでした。
また、S&P500に入る企業のうち、以前他の会社でCEOを経験したことのあるCEOの業績は、そうでないCEOより悪いという調査結果もありあます。
豊富な経験を持っていることの利点は思いの外大きくなく、むしろ弊害が思いの外大きいという結果になりました。
さらに、ベテランは今までの経験からくる自信があるので、仕事でも高尚で壮大なビジョンを提示したがります。ですが、逆に求められていることや、限定要因を無視して自分の意見を主張する傾向も強くなるようです。
ここまで書くと僕自身も非常に耳が痛いなと思う部分もありますが、皆さんも思い当たる節はありませんか?
経験は無駄なのか?
もちろん、経験は無駄ではありません。
例えば経験を積んでいるとベテランの仕事には以下のような特徴があります。
- 素早く行動
- 資源の配分
- シンプルな解決策
- 一貫した行動
- 適切な課題選択
- 政治的判断に長けている
(※これ、全部僕が大好きなやつだ………)
社会が安定している時は、ベテランであることの強みも十分に活きます。
ですが、社会が急激な変化を迎えている今では、経験を信頼することのデメリットの方が強く出てしまいます!
今を乗り切るために、経験への執着を捨てましょう。
今ルーキーのように頑張れば、社会が落ち着いた時、さらに経験値が高くなっているはずです!
では、本日はここまでです。
次回の記事ではルーキーのように仕事をするメリットをご紹介します!
経験が通じないチャンスを120%活かす。【ルーキー・スマート】