井畑です。
僕はよく起業茶屋で「あんな目の人なかなかいない」と言われます。(決して悪い意味ではないと信じたいです。自分でも時々目がいっちゃてるときがあると自覚はありますが。)
ビジネスをやっていく中で、自分の魅力を磨くことは常に課題になってきます。
中でも外見の印象、特に「目の印象」は人柄を判断する上で非常に重要な要素です。
今回は、そんな「目の印象」を劇的に変える手法をご紹介します。この方法を使えば誰でも簡単に「魅力的な目」を手に入れる事が出来ます。
「魅力的な目」の正体
「魅力的な目」をどうやったら手に入れられるかを考える前に、まずは「魅力的な目」とは何なのかについて考えましょう。
結論から言うと、一般的に「瞳孔が開いているほど、目の魅力は増す」と考えられています。これは、今から55年も前の1965年に、心理学者のエッカート・ヘスが発表した論文「ATTITUDE AND PUPIL SIZE」の中で証明されました。
どうやったら瞳孔が大きくなるか?
では、どうやったら瞳孔が大きくなるでしょうか?
一般的に瞳孔が大きくなるのは「周囲の環境が暗い時」か、「興奮してアドレナリンが出ている時」です。
だから、夜のほうがより魅力的に見え、自分に対して好意的な相手は魅力的に見えるんですね。どちらもその後の展開にスムーズに進むために好都合なシステムですね。人間ってよく出来ている。
ここで文章を終えてしまうと結論が「夜に会うこと」か「相手に対して興奮を覚えること」となってしまい、なんのテクニックでもなくなってしまいます。
ここで結論として持ってきたいのは、一般的にはあまり知られていない「第三の瞳孔の開き方」です。(もちろん薬草を使うというものではありません。)
脳の知的活動レベルに合わせて瞳孔の大きさが変化する
瞳孔を開く3つ目の方法は「脳の知的活動を活発にする」ことです。
例えば、「45×82を筆算で解いてください。」と言われれば簡単に解けますよね?
でも、「45×82を暗算で解いてください。」と言われればどうでしょうか?そろばんをやっていた人ならともかく、普通はなかなか難しい問題だと思います。
有名な行動経済学者「ダニエル・カーネマン」は著書「ファストアンドスロー」の中でこんな実験を紹介しています。
【実験方法】
被験者に4桁の数字を書いたカードを引かせる。一定のリズムのメトロノームに合わせてその数字を声に出して言ってもらい、2拍後に今度は各桁の数字に1を足した数字を言ってもらう。
例:「3891」を引いた場合→「4902」となる
被験者がカードを引いてから数値を読み上げるまでの間、被験者の瞳孔の大きさを観察する。
【実験結果】
被験者の瞳孔はカードを引いてから数字を言うまでの間にどんどん大きくなり、数字を言い終わるとまたもとの大きさに戻った。
【結論】
瞳孔の大きさは、脳の知的活動が活発になると大きくなる。
「魅力的な目」を手に入れる方法
カーネマンの実験から、「脳の知的活動が活発になると瞳孔が大きくなる」ことがわかりました。
なので、僕たちも「魅力的な目」を手に入れたいと思ったら、人と会っている時に常に脳を知的に活動させておけばいいんです。
でも、そんなこといっても言うは易し行うは難しで、どうやったらいいかわかりませんよね?
ここからは「初対面の人と会う時」というケースを想定して、脳の知的活動を活発に保つテクニックをご紹介します。
ファーストコンタクト:出来るだけたくさんの情報を集める
まずはファーストコンタクト、挨拶からです。ここでの印象はその後の自分の印象を決定づけるといっても過言ではありません。気合を入れましょう。
ここでは出来るだけ多くの情報を集めてください。
どんな表情なのか?髪型は?ネクタイは?スーツは?時計は?靴は?どんな声か?どんな話し方か?名刺には何を書いてあるか?
新しい情報をどんどん集める事により脳知的活動は活発になります。
ここで褒めるポイントを見つけ、実際に褒めるともっと効果的です。
相手の話しを聞くシーン:結論を先読みする
相手の話しを聞く時も同じく重要なシーンです。
自分の話しを興味深く聞いてくれているかどうかで印象は随分かわります。その「印象深く聞いてくれているかどうか?」を判断する要素が「目」なんですね。
ここでは、相手の話しを聞きながら、「相手の話しを先読み」してみてください。
どんな結論を言おうとしているのか?次の話しの展開はどうか?この例はなんのために言っているのか?
相手の話しを先読みして、話しを聞きながらその答え合わせをすることは脳にとってかなり負荷をかけるので、瞳孔もガンガン開きます。
自分の話しをするシーン:とにかく簡潔に伝える
自分の話しをするシーンでは、とにかく話を簡潔にまとめるよう意識してみてください。
ただ、もともと自分の話しを一生懸命する時は脳は活性化していますし、興奮してアドレナリンも出ているので、自然と瞳孔は開いていきます。
相手の話しに興味がことは目でわかってしまう。
ここまでは「魅力的な目」の作り方についてお話しましたが、最後に一つ怖い話を。
カーネマンの実験では「ありふれた会話をしている時には瞳孔は収縮する」という事も分かりました。
つまり、どんなに大げさにリアクションをとっていても脳が活性化していないと瞳孔は小さいままなので、相手に「なんかこの人興味なさそうだな」という印象を持たれてしまいます。
「目は口ほどに物を言う」ということわざは本当だったんですね。
今回ご紹介したテクニックを使うと「魅力的な目」を簡単に手に入れられるだけでなく、その後のコミュニケーションも円滑に進むようになります。
ぜひ活用してみてください!
【実験内容】
被験者男性に女性の顔写真を2枚見せ、写真を見た時の瞳孔の大きさを測定した。(一般的に興奮すると瞳孔が大きくなる。)
また、実験終了後気に入ったほうを持って帰ってもらった。
被験者男性に見せた写真は基本的に2枚とも同じ女性のもの。但し、一枚は瞳孔を大きくする効果のある薬草を化粧品として使い、瞳孔を大きくしている。
【実験結果】
瞳孔の大きな女性の写真を見た時、男性の瞳孔の開き方はもう一方を見た時に比べ2倍になった。また、持ち帰った写真は大半が瞳孔の大きい方の写真だった。
【結論】
瞳孔の大きいほうが、魅力的に見える。