弘法筆を選ばず。弘法じゃないなら筆を選ぶべき。

 

こんにちは、井畑です。
今回は僕が常々思っている事をお話ししたいと思います。それは………
弘法筆を選ばず。弘法じゃないなら筆を選ぶべき。
という事です。

 

技術もない、道具もしょぼい。これでなぜ上手なものが出来る??

 まずは僕の体験談から。
僕は大学生1〜2年生の頃、それはそれはパソコンが苦手でした。
パソコンでポスター作ろうと思っても、意味の分からない動きするし、思ったとおりの表現にならないし、おまけに遅い。
パソコンが苦手でした。と言うか嫌いでした。
 
でも、WindowsからMacに変えてから、そんなことはなくなりました。
Macはとても賢いので、自分がやりたいと思った事を手助けしてくれます。
お陰でとてもパソコンでの作業が、というよりもパソコンを触っている時間そのものが好きになりました。
独立してからはAdobeのソフトを使うようになりました。プロのクリエイターが使うようなソフトです。普通だったら素人には縁がないソフトです。
でも、このソフトのお陰で、お客様にとても喜んでもらえる作品を作れる様になりました。
 

カメラの話もします。

 僕が初めて買ったデジカメは、オリンパスの安いミラーレス一眼でした。この機種、持っている潜在能力は高いのですが、ちゃんとカメラを分かっている人でないとキレイに撮れません。そのうち、「あっ、これiPhoneの方が手軽でキレイじゃね??」と思ってしまったからもうお蔵入りです。
その後、やっぱりカメラがやりたくてCanonの7Dという機種を買いました。世界が変わりました。
カメラが自動で被写体を追っかけてくれるので、素人でもとてもきれいな写真が撮れます。きれいな写真が撮れるから楽しくなります。結果、もっともっとカメラの事を勉強しました。勉強すればするほど、撮れる写真もよくなりました。それだけでなく、自分がいいなと思った写真が「どんな設定なのか、どんな構図なのか」を意識して見るようになりました。
そして、ついにフルサイズという一眼の中でも最高峰のタイプのカメラに手を出しました。今までのカメラでは、最適な環境が整っていないといい写真が撮れなかったのに対し、フルサイズだとかなりシビアな環境にもカメラの性能で対応出来ると思ったからです。
結果は大成功。今までとは光の表現具合が段違いです。

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ここまで来てやっと気が付きました。
プロとアマチュアを隔てている壁は技術の壁と機材の壁の二枚があったのだと。
 

超えられる壁はさっさと超えてしまおう。

 
普通の人は一生懸命技術を磨いて、技術の壁を超えた後に機材の壁を越えようとします。
趣味ならそれでいいと思います。
 
でも、もし本当にその分野が好きで、かつその分野で人に価値を提供したいと思うのなら、先に機材の壁を超える事をオススメします。
その状態、機材の力でセミプロになった状態で、一件でも多くの経験を積んで下さい。一件でも多く価値を提供して下さい。
 
こんなことを書くと、せっせと下積みをしてからいい機材を手に入れた人たちからのコメントで炎上するかもしれません。
 
ですが、経営アドバイザーとしての視点で言えば、自分一人でもんものと腕を磨くよりも、他の人のために「仕事」として経験を積むほうが遥かに成長します。
現に僕も今は自分でお客様の写真や動画を撮り、それを編集して作品に仕上げる事でどんどん腕が上がっているのを感じます。
 
そりゃそうですよ。機材は揃ってて、お客様からは期待されてて。あとは自分の頑張りで届けられる価値が決まる。他の条件が揃っているぶん言い訳出来ない、逃げ場がないわけです。
 
そんなわけで、弘法でないみなさん。ぜひ筆を選んでください。そして一日早く人様に価値を提供し、自分を追い込んだ環境で腕を磨いて下さい。
そのほうがより楽しいし、よりやっている事も好きになりますよ。