起業茶屋® オンライン版 第14回 2020/09/22

起業茶屋 Zoom版
起業茶屋 Zoom版

 

※この記事は、25分で読めます。

 

どうもこんにちは。 株式会社Key-Performanceの筧田 (@kakehida) です。

事業戦略のコンサルタントをしたり、茨城県最大の起業者コミュニティ 「起業茶屋®」 の運営をしたりしております。

今回は、 「起業茶屋® オンライン版 第14回」 でやり取りされた中身をピックアップしていきたいと思います!

 

⚠起業茶屋®の中でやり取りされるのは、参加者さんのめちゃくちゃ個別具体的な内容ですが、この記事をアップする上で 「伏せるべき事業情報」 と判断したキーワードや言い回しは修正・削除しております。

 

0. 今回の井畑のPRネタ

起業茶屋®では恒例となっている 「30秒PR」 の時間。 井畑 [@ihata1567] は毎回違う内容をぶっ込んできます。 今回はどんな自己PRだったのでしょうか?

 

今回の井畑の30秒PR
全国的に人間観察してます、 井畑 太佑です(^o^)

((*´∀`))

 

1. 初めてのオブザーバー枠

1時間の中で話足りないという参加者が出てきておりますので、今後、定員満席後に参加を希望される方には、「オブザーバー枠でいかがですか?」と提案させていただきます。 今回、初めてオブザーバー枠 (傍聴制度) を導入させていただきました!

※傍聴とは「話をそばで聞くこと」

 

2. オンラインでの収益化

質問: オンラインで収益化する方法
今まで会場を借りてオフラインのイベントをやっていたのですが、現在、コロナの影響もあってオンラインで会を運営しております。 オフラインでは参加費を集め、収益を上げていたのですが、現在のオンラインでは無料で開催しております。 最近、Facebook非公開グループを作り、これまでの参加者をグループに招待しました。 将来はグループメンバー限定のイベントを行って参加費を集めて、収益を上げたいと思っております。 またグループそのものも有料会費制にし、収入を安定させたいと思っているのですが、どこから取り組めば良いでしょうか?

A. 事業を始めるときって、最初は手探りですよね。 目標ってありますか? 例えば来年頭にはこの状態にしたい。 5年後にはこの状態に達したい。 みたいな。 オンラインサービスとした場合、いくらで何人に売りたいというのはございますか?

質問者: 現状から考えると参加費は1000円

井畑: 10-12月の3ヶ月間で何名集めたいですか?

質問者: 限定のイベントは月1回4人で11月から始動予定。

井畑: 目標設定のポイントは、最初の内は自分の持ってる手札の中でできる目標を立てる。 事業者としてイベント目標を達成できる人って、自分の手札を踏まえて仕掛けられる規模を踏まえてイベントを組むんですよね。 ただこの手札が切れた時にそれ以上の大きさに広がっていかないとなったときに、例えば来年度の目標が100人集めましょうとなった時に、100名を集めるためのステップをどう踏んでいくかっていうのはありますか? 多分、現状から考えると、質問者さんの周りにいる方、慕ってくれている方だけで、確実に12月までのイベントは満員になると思います。 なのでここでは、来年度に向けて種を蒔くのが重要になると思います。 

オンライン系で結局考えるべきは、口コミネットで無制限に拡散していく時代はもう終わってしまった。 やはり自分の親しい人たち、直接つながってくださる人たちがFacebookをやってて、その人がこちらに興味を持ってつながってくれているとか、直接の会話の中でイベントを紹介してくれるとベスト。 自分以外の人が自分のイベントを勝手に宣伝してくれるっていうのが再現できいるといいですね。 おそらく月1、4名を2か月で、最初に集まってくれる8名は、かなり宣伝してくれる人になりやすいと思います。 この人たちがお願いしなくても勝手に周りの人に進めてくれる設計をしておくといい。 じゃあこの人たちがどういうイベントだったら口コミしてくれるか?っていうの顧客分析をする。 僕らKey-Performanceの得意な仕事の1つなんですが(笑)

質問者: 実は勝手に私のことをアピールしてくれる人っていらっしゃいまして、先日筧田さんもね、動画で内容・感想をアップしてくれました。 非常に嬉しかったです✨

井畑: とにかく周りの人の中でネタ (話題) になるといいなと思っています。 自然に口コミされるって事業においてすごく重要で、リアルな場での出会いとか接点が非常に影響力を持つと思います。 ちなみに他の方が主催するオンラインイベントに参加して、ご一緒した方に宣伝するって、コストも掛からず、やりやすいですよね。

筧田: リアルで会ってから、オンラインイベントに参加するって流れは、以前よりかなり増えてると感じるんだけど、その点どうかね?

井畑: それは実はずっと変わってなかったんじゃないかな。 本来、この流れが事業にとって1番強いもので、ずっと変わってなかったんだけど、2010年ぐらいから「リアルで会うのって効率が悪くない? ネットで集めた方が楽じゃん!」っていう流れができてきたので数年隠れて見えただけ。 でもこれってコンサルタントがお金儲けたいから流したデマなわけで、最初の頃は成果が出たけど、そういうの増えてきたらうまく機能しなくなったよね。 で、うまくいかなくなってきたのが2016、2017で、それにみんなが気づき始めたのが2018じゃない。 だから今は元に戻って、オフラインで会ってからネットっていう流れだよね。

 

3. 初めてのオンラインイベント開催方法

Q. 起業茶屋®さんみたいにZoomを使ったオンライン会をやってみたいと、最近思ってて。 集め方は、今、話されていたようにリアルで会って誘うほうがいいのかなと思いました。 最初、そんなに人を集められないと思うんですけど、誰も来なかったらどうしようって思っています。

A. 最初って想定より滅茶苦茶、参加者が少ないときってあると思うんですよ。 少ない回があってもぶっちゃけ仕方ないと思う。

Q. その中でもずっと回していく、回を重ねていく方法ってありますか?

A. ウェブでも直接でも「〇〇に来てください」ってちゃんと言えるかが重要。 慣れてくると、「中身はなんですか?」 「どういう人が行った方が良いんですか?」という質問にスラスラ答えられると思いますが、これは最初からできた方が良いと思います。 最初、失敗する理由は、広報・宣伝 (告知) 不足。 でも最初に「私イベントやるから来てね」って頑張って宣伝して、イベントも繰り返し何回もやっても、周りから見て「何のイベントかわかりません」だと、結局、直ぐに苦しくなってくると思います。

起業茶屋®というイベントの事例

起業茶屋®でと言うと、1回目は、身内の人1人だけ。 2回目は一般参加の方1人だったんですよ。 でも3回目は5人で4回目は9人とかでスタバに迷惑かけたことがある。 なんでこういう流れになったかって言うと、1回目は身内で実際にやってみて、写真をたくさん撮っておいてレポートと併せてそのイメージを周りに配信しました。 2回目はそのイメージを基に、ちゃんとお客様が来てくださったんですよね。 その参加者に対して「起業家だったらここ行った方がいいよ」っていうイメージを持っていただけた。 なので3回目は、2回目の1人の方の口コミと写真、レポートを見て来た人がほとんどだったんですよね。 結局、僕らも説明したとおり進んできていて、「ここで起業茶屋®をやりました」、最初に来てくれた人がきちんとイメージを持て「起業茶屋®は何をやるところでした」ってなってなかったとしたら、口込んでくれなかったら……。 1番最初、2回目・3回目ぐらいまでは0人で当たり前、1人に来てくれたら万々歳。 ただその1人が次の人を連れて来てくれるイベントって何だろう?って考えておくと1人だけだとしても次回に向けて自信を持って取り組めると。 1人来てくれたから「この人によって次回は他の人も来るんだ」って。 なので「会のイメージ」「ここ行ったほうが良いよ」の設計に力入れられると安心できるのかなと思いました。

筧田: 最初始める時に気をつけた方がいいと思ったことは、少ない手札を使う場合。 「今、自分の持っている人間関係」を活かしてどんどん声をかけていくのを最初はできると思うんですけども、最初にやりすぎると声をかけられる人が少なくなっていくので気を付けてください。 もちろん何回声かけてもいいんですけど、人間関係的に1回判断された話について、連続での声掛けするのはちょっと苦しいかなと思います。

参加者K: 大切なことは、とにかくやり続けるっていうことかなと思います。 自分もやっぱり1人とか0もありました。 0でもいいと、0でもやると、全然問題ないと。 そういう考えでやってました。 0だったらその時間は自分の事をやってればいいと思って、開催してましたので、とにかく決めた日程は人が来ようが来まいがやると言うな形で続けていくことが大切だなって思います。 続けることって大変で、どんどん大変になってくるので、まずはスローペースでも良いのでまず続けてみると。

筧田: もちろん個別で違うんだろうけれども、何回先を見て1回目をやった方がいいとかありますか?

井畑: イベントをやる目的にもよると思って、例えばとりあえず何かやってみようと思いました。 でも自分は全然お客様のことがわかりませんっていう状態だとそしたら、イベントの目的は情報収集になると思うのね。 イベントをとりあえずやってみて、お客様の情報を手に入れましょう。 その場合、回数よりも人数の方が重要になる。 イベントで10人のリアクションを見るって決めたら、10人集まるまでイベントをこなす。 逆にお客様のことは、ある程度分かりました。 きっとこれならいけるって自信がある。 イベントを出しました。 しかし人が集まらないとした場合、その理由は、イベントがつまんないのか、広報力不足なのかって。 どっちかわかんないこともあると。 それを踏まえると、大体2ヶ月ぐらいきちんと広報して、当たり外れを見る。 あとは来てくれた人のリピートとか、口コミとかを見るのがいいのかなと。 なので情報収集目的だったら、その10人20人の人数を決めてしっかりやると。 イベントをもうちょっと実地で試したいとか、諦めたりとかっていうのを考えるのは、2ヶ月ぐらいあっていいんじゃないかな

 

4. ブログを集客に活かす方法

ブログからの集客に関する質問
私、最近書いてないんですけどこの5月ぐらいまでブログ書いてたんですね。 去年と今年の頭ぐらいまでは結構頻度高く、2月ぐらいから回数減ってきたんですけども、「ブログに書いてもちょっとあんまり効果ないよ」みたいな話を聞いたりするんです。 ブログ経由での問い合わせが、実際殆どなかった。 継続すればあったりするのかなと思ったりするんですが、ブログの効果って実際のところどうなんでしょうか? これからブログってどう使っていけばいいか?とかってあるんですかね。 っていうのも今までのブログとは結構やり方とか認識を変えるべきなんじゃないかなと思う場面がたくさん出てきたなと思うので。

井畑: まず僕の所感だと、これまで上手くいってた人って、まぁ言ってしまえばタイミングだったなって言う。 他の人たちが出てくるより前にきちんと取り組んでいて、地域を限定して取り組んでっていうところが結果としてネット検索での上位に入ってくる要素になったっていう事例はたくさんありました。 他にも色々あるんですけど、結局はSEOがまだかなり効果的だった時に上に入っちゃってそのまま安泰のポジション築けた先行者利益ということですね。 しかし、今からwebで人を集めましょうってなった時に、じゃあ例えばブログに置いて、UU数 (ユニークユーザー数: 特定のWebサイト・Webページに訪れた人の数・訪問者数) の0.1%がお客様になるとしたと仮定すると1000人見てくれたら一人お客様になると実際には1万人見てくれたら1人来てくれるのかなって。 じゃあ、1万人見てくれるってなるとPV数としては2〜3倍になるのかなと。 月5万PV〜10万PVくらいはやっぱり入ってなきゃいけないんじゃないのかなと思って。 そういうブログサイトを作れるのが作れないのかですね。 今から一生懸命Webにエネルギーを費やしていくのは、僕はあんまりお勧めしないなと思って、ていうのも結局Webなので当たるときもありゃ当たらない場合もある。 しかも成果が出るのにめちゃめちゃ時間がかかっちゃうんですよね。 ブログの1番良いところって、情報のアーカイブになることなんですよね。 自分のブログを持ってると自分の頭の中身をそっちに移しておける。 そうすると、自分が直接応対しないお客様に対しても勝手に応対してくれるツールになってくれる。 PV自体は色んな所から集めてくる 直接会った方に「ブログ見といてください」とか、youtubeやfacebookでも「ブログ見てください」と言って、色んな所から人々をブログに集めて商品サービスの購入判断をしてもらえるツールとして使うといいのかなと思っています。

ブログの意味ない使い方

井畑: 正直、ブログ一本で勝負するのは、かなり危険じゃないかなって思ってます。

質問者: 自分の仕事はネット上では優位性がないなぁと痛感してるんですよね。 競合がいっぱいいるレッドオーシャンってありますが、そこでブログで集客するのは考えない方が良いですか?

井畑: まずブログで集客って言う単語だけが一人歩きしちゃって、もうちょっとちゃんと考えなくちゃいけなくて。 集客の要、大本営にブログを据えるんですか? それとも全体の集客の自分の作戦の中の一部分としてブログを添えるんですかって。 この2つは全然違う。 それがどちらもブログ集客という言葉で扱われていることをまじで危惧しています。 ブログで集客しますって言い方は、やめた方が良い。 もうちょっと具体的な言葉に落とさなくてはいけなくて、レッドオーシャンがありますと。 食べていくためには、自分はお客様が月に何人必要です。 何人を集めるためには、何PV必要です。 例えばそれが5万なのか、10万なのか、20万なのか……分かっていますか? わかりませんよね。

そこでよくよく計算したら1万PVあれば、私は幸せになれるって話なら、それは価値があるよね。
もし50万PVないと、きついというなら撤退した方がいい。 50万PVが見込めるジャンルって既に先行者がいて、「私は何万PVです」ってみんな発言しているわけだから、めちゃめちゃその下の人たちが、「俺だって!」といってレッドオーシャンの中で更に熾烈な競争が起こってしまっている。 って考えると必然的にレッドオーシャン空間でブログを集客の中心に据えるのは良くないと思う。 ポイントはこれからイベントを始めるときに全体の集客の中でブログどう使うか。 これは、筧田くんが「ブログはやった方がいいのか? やった方がいいのか? (やんない方がいいのか?と言うべき場面)」って言い間違っちゃうぐらい、ブログはやった方がいいに決まってるんですよ。 (当日、筧田が素で間違えて言ってた(笑)) さっきは大本営に据えるか据えないかの話だったんだけど全体の集客の流れ (専門的にはマーケティングマップ) や戦略を考えた時に、ブログって武器になる。 武器は沢山持っていた方が戦略の幅広がる。 ブログは絶対にやった方が良いが、ただしそれはその作戦があってのこと。 例えばそのブログが自分にとってめちゃめちゃ苦手だったとして作ってもうまく書けない、時間・労力がかかりすぎる、武器といっても、しょぼっちいひのきのの棒ぐらいな強さしか出せないって言うんだったら、他の集客に関わるツールから先に取り組むっていう判断ができますよね。 例えばfacebookでの発信の方が自分は得意だなって思ったら、まずfacebookに力を入れると。 注意点として、〇〇に力を入れるって言うのは雑な言葉で、「何ができたら力を入れてることになるのか」を説明してないから。 例えば、「今友達が500人います。 それを2000人に増やします」とか、「1回の投稿の平均いいね数を200まで上げます」とか数字のある目標を設定して、達成したら次はどのツールをどうしていこうみたいな流れが必要となります。 だから一概に「ブログをやったら売れるかな? 売れないからやーらない」みたいな話ではなく、きちんと自分が今使えるツールを把握した上で自分だったらどれとどれを先に使うかっていう
優先順位を決めていく。 まず全体の戦略ありきで、その中でブログをどうやって攻略していこうって戦術の話になっていくなって。 ブログをどうしようどうしようって、戦術レベルの話でしかない。 そもそも戦略を持っていきましょうってところじゃないかなと思います。

 

5. 法人形態の選び方

Q. 個人事業を法人化しようと思ってるんですけど株式会社と合同会社って何が違うんですか?

A. まず見え方が違いますよね。 「株式会社Key-Performance」 「合同会社Key-Performance」、皆さんの認識やイメージは結構変わると思います。 後は費用の関係ですね。

Q. 税理士さんから見て株式会社と合同会社で違いってありますか?

税理士さん: 合同会社は簡単に言うと、社員になるには株主にならなければならないということが決定的に違いますね。 株式会社の場合には社員さんが株主になる必要はないので。 役員報酬決めたりする時に一人の会社でも議事録残したり取締役会を開いたりするんですけど、合同会社の場合、あらかじめ定款とかで必要ないと書いておけば特にやる必要なくて、株主総会を開かなくても役員報酬を変えることができる。 個人としては、合同会社よりは株式会社の方が使い勝手がいいかなっていう印象を持っています。 ある程度事業が大きくなっていったりすると株式会社にしたいっていう時にはちょっと難しい面があるので会社を大きくしたいって言うのであれば始めたら株式会社にした方がいいとは思います。

Q. 合同会社として株式会社として、それぞれ事業をされてる方に対して印象って違いますか?

税理士さん: 正直、合同会社と株式会社で、実際に仕事のやり方にも違いが現れている気がします。

井畑: 小規模であんまり人目につかないような動きであれば、合同会社にするのもOKだと思うんだけど、例えばいろんな人に広報をしていくと自分が目立ちたいですって例えばそのどっかにテナントとか構えてここで僕たち仕事してます是非来てくださいってなった時にある程度経営に携わった人なら
なんでここ株式会社じゃないんだろうって思うんじゃないかなって。

参加者O: 関係先に合同会社があるんですけど、そこは合同会社制度が始まって、合同会社が世の中に増えているときに法人を作ったので、合同会社にしたっていうのもあるんですけど、そこの代表者が判断した他の理由として、自分ひとりだと事業全体への知識が足りないので仲間に株主になってもらってついでに社員になってもらえれば関与する動機が高まるだろうという考えがあったとか。 そういう戦略の下、合同会社にする場合もあります。

 

6. 顧客分析の捉え方

井畑: 皆さんがお客様の分析をどのぐらいされてるかってのをぜひ伺ってみたいよね。

筧田: 顧客分析ってどんな風にされてますか?

参加者O: 顧客分析は特にしてないですね(笑) 売上、業種、従業員数とかである程度感覚的にわかかっちゃうかも。 まぁそれは顧客分析とは違うかなと思いますけれども。 業種によって顧問料を厳しく見てきたり、逆に料金になにもコメントしてこなかった理。 自分にとってやりやすい業界っていうのに今後取り組んでいきたいとは思っています。

参加者S: オンラインになってからエクセルで参加していただいた方の名前とから、まあお支払い金額をチェックするようにしたんですけど、そしたら結構何回も来てくれる人は何回も来てくれるんですけど、1回きりの人もいて。 人によって大きく違うことがわかりました。 なのでは今後はちょっとリピーターとして来てくれる人が少し多くなることをやっていければいいのかなあと思っていました。

筧田: 意外と僕らがやってきている顧客分析が違うなと思ったんですけど。 俺らがやってる顧客分析方法で、皆さんの役に立てそうな部分ってどんなのがありますかね?

井畑: 顧客分析の話では、「定量分析」と「定性分析」をきちんと分けて考えないといけないと思ってます。 例えば、「リピートの数」「日時」を分析するって、数字が関係しているので定量分析というものになるんですよね。 まずこの定量分析で何がわかるかというと全体の大きな流れがわかるようになります。 例えば、お客様ABはめちゃめちゃリピートしてくれるけど、CDEはあんまりリピートしてくれないっていう事実が分かると。 もし数字で追えないなとなったときに始めるの定性分析なんですよね。 お客様ABに共通してることはなんだろう? CDEに共通してることは何だろう?っていう分析をした時に大きくABの2人には当てはまるけど、CDEの人にはないなっていう要素があったら、「あ、じゃあ、リピートするための要素はここだ!」って分かると思うんですよね。 僕ら起業茶屋だったらリピートして下さる人っていうのは何個か共通ってあるんですけど、代表的なもので言うと、「普段自分が思ってるけど
なかなか人に共有できないっていう気持ちを話すことができた方」かもしくは「起業茶屋の中で自分の地位とかポストと言うか立場を獲得された方」です。 中にはご自分のことを茶屋の主 (ヌシ) といってる人もいますからね(笑) そういう要素を持ってる人たちが起業茶屋をリピートしやすかったと。 この方たちは何でリピーターとして来やすかったんだろうってもう一段下げて考えると、やっぱり起業茶屋がその方の承認欲求だったり自己肯定感をあげる存在になっていたから何回も来てくれたんだろうなとか、定量分析で大きな属性をバッと仕分けちゃって、更に定性分析であ、きっとあの人はこういうことを思ってここに来てくれたんだって。 それをさらに深くするとって掘り下げていくと自分のビジネスとして設計しやすいかなって。 これやっとくと何がいいかって、僕らサービスを設計する時に必ずお客様が来てくれる理由をめちゃめちゃ検討して設定するんですけど、それをやった後にお客様が来てくれない理由っていうのを洗い出すんですよ。 自分で作ったサービスってめちゃめちゃ魅力的に見えちゃうんですけど、買わない理由・やらない理由っていう視点でみると、例えばホームページの料金表示がめちゃめちゃ分かりにくかったとか、自分たちは押しとして出したところって実は人によってはめちゃめちゃやりづらいところだよねみたいな。 そういう顧客の気持ちっていうのを考えてると分かっていくと思うので、定量分析も定性分析も、どっちもやっておくことがおすすめです!

 

7. 人間観察サロン™への質問

Q. 人間観察サロン™について掘り下げて話聞きたいです。 そもそも人間観察ってどんなことをするのか、サロンで行われている中身を教えてほしいです!

A. 人間観察サロン™の仕組みはシンプルで、今サロン内でやってることは……

① 僕たちから何かテーマを出します
直近のテーマは「思い出の資格」です。 このテーマは素朴な疑問から生まれました。 僕らって毎日いろんなことを経験するじゃないですか。 でもいざ思い出したいと思ったときに、思い出せるものと思い出せないものがある。 思い出として残るものってかなり数が限られていますよね。 そこで、思い出として残った出来事ってどういう要素があるんだろう?って。

このテーマを掘り下げていくと、結局は自分のビジネスでお客様に思い出に残る体験を仕掛けられたとしたら、お客様にかなりインパクトのあるサービスになるなーっていう。 素朴な質問からガンガン掘り下げっていって、最終的に人間の本質にたどり着いたら、それって絶対仕事の役に立つよねって。 あるいはエンターテイメントとしてすごく面白いよねって。 これが今、人間観察サロン™でやっていることです。

また昨日、実装した機能なんですけど、多分、僕らがお題を出すのと同じくらい参加者の皆さんって
面白いネタを普段たくさん思い付いてると思うんですよね。 面白いネタを僕らが買い取らせて頂いて、そのネタを投稿するということをやっていきます。

Q. 思い出の資格っていうお題は、もう議論が尽くされて、意見がまとまったんですか? それともまだ各自コメントを挙げている状態なんですか?

A. 今まだ進行形で上げてくださってる状態です!

Q. 各自自分の思い出になる理由をあげてる感じなんですか?

A井畑. そうですね。 僕の回答派というと、思い出って僕の経験上だと、今の自分の人格を作っ出来事が思い出になってるんじゃないかなって思ったんですよね。 僕は、上の人から行われる理不尽がすごい嫌いで、その理由を考えたら幼稚園ぐらいのころにお習字の時間にたどり着いたんですよね。

乾き切ってない習字 (半紙) を先生の机に提出した事があって、結果的にそれが先生の大事な書類を汚してしまったと。 先生はここに提出しなさいっていう風なことを言って。 でも子供が提出しに来て、大事な書類が汚れるぐらい分かるはずなのにその先生は一時間近く僕に説教したんですね。

筧田: これ実話なの?(笑)
井畑: 実話、実話! 良い思い出じゃないですけど、こういうのが記憶に残るのかなって。 「理不尽なことは嫌い」という僕の人格を固めるのに関わってるんですよね。

ちなみに僕の投稿に対して別の方が、こう回答しています。

回答者H: 脳科学的には海馬と扁桃体の関係性があります。

井畑:Hさんは、僕が言ったことをより科学的な視点で説明してくださり、その上で僕の言ってたことを肯定してくださったんですね。

筧田: 科学的な見解が分かってる話とか、書籍から持ってきた話とか、自分の過去を辿った話とか。 それぞれ皆さんが喋りやすいところから話をゴリゴリ詰めていく感じで、最終的には自分のお客様にどんな風に思い出を残してもらうかにつながったら、「良いお題だったよね」って話になるのかなと思ってます。

井畑: ROM専でも十分楽しめるよね。 (※ロム専: 見る専門)

自分が投稿しなくても他の人のコメントを見てるだけでもかなり勉強になる。

Q. 思い出の種類は良い思い出に限定したりしてるんですか?

A. それは特別してないですね。 そこも「良い思い出に関してはこう、嫌な思い出に関してこう」みたいな感じで、皆さんにそれぞれの条件を定義して頂けると面白いと思います。

Q. すごい根深い思い出って、嫌な思い出ばっかりなんで

一同: なるほど(笑)

Q. 怒りと連結されているので、強烈に怒ったことをすごい覚えてるんですよ。 悪い思い出ってビジネスに役に立ちませんよね?

井畑: 良い思い出と悪い思い出の違いを分析しておくっていうのは役に立つと思います。 例えば、僕がよく使う手法なんですけど、「敵の敵は味方」なんですよね。 強い記憶に残るぐらいの怒りの要素を分かってると、怒りの生み出し方を分かってるとしたら、自分にとっての敵に対してお客様が同じように怒ってもらうことで、お客様と自分はめちゃめちゃ仲間ですよねって感じてもらえる。 それはちょっとすごい危険な思想かもしれないけど、でもやっぱり知っておく分には効果があるのかなと。 後は、「こんな風にお客様に接するとめちゃめちゃ怒られるからこれはやらないようにしなきゃいけないね」とか。 思い出に残るぐらい怒られる可能性を排除するみたいな。

筧田: 「思い出に残る条件」が分かってたら、もっと素敵な顧客体験を設計できるようになるから、コロナの影響でオンラインでの接点が多くなったとしても良い体験を提供できるよね。 これからサロンの参加者がそれぞれ自分のサービス提供の場に、このお題を活かせたら良いよねって本当に思います!

Q. 今後の人間観察のコンテンツも考えているんですか?

A. もちろんです! 週に2回お題を投稿するので、お題はどんどん増えていきます。

Q. 新しく入っても過去のお題に参加できるんですか?

A. もちろんです!

筧田: 過去のお題でいうと、人は何で太った人に太ったと言いたくなるのか。 これはどうビジネスに活かせるかな?

井畑: やっぱりその人間関係、例えば太った人に太ったって言いたいので若干まとまってきた話が、1つは「アハ体験」で、自分がその見つけた新事実を人に言いたいんじゃないかっていう要素と、他には「相手との関係性が深ければ深いほど、それを言うことによって関係性を確認」したり、「指摘したい欲求がすごくある」とか。 って考えるとお客様にとっては逆説的にそういう太ったことを指摘できれば、親密感の証になるんじゃないかと。 ちなみに太ったこと以外で再現するとしたら、例えば自分のビジネスの微妙な変化をお客様に指摘してもらったり。 それがお客様と提供者にとって親密度が上がる体験になるんじゃないかなって。

筧田: 突っ込まれやすい方が良いってこと?(*・∀・)

井畑: それはそうだよね。 だってyoutuberとか視聴者に突っ込まれてなんぼじゃん。

Q. 人間観察サロンてfacebookグループなんですか?

A. 会員制で中身は非公開となっています。 よかったらぜひ入会申請していただければと(*・∀・)

 

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8. 他には……

新規事業に取り組んだきっかけ

社会福祉事業を行っていますが、その受付をオンラインで行ってきました。 コロナ禍において、顧客からオンラインデートサービスのリクエストがあり、スタッフ側には直接顧客に会うのが怖いという気持ちがありました。 つまり顧客側にもスタッフ側にもメリットがあるので事業化しました!

新規事業のヒントは関係者の要望に応えるところにあります❗

 

契約文によるリスク管理

顧客の行動に対して、こっちは責任が負えないので、リスク管理できるように契約の文章を考えますね。相手と自分がそれぞれどこまでやるのか、線引ははっきりさせた方が良いと思います。

 

会社設立

会社設立には、行政書士さんが相談に乗ってくれます。

⚠一般的に行政書士の能力は、人によってかなり差があるので、料金にも差が出る

 

ちなみに、freeeというオンラインサービスでも会社設立を支援してくれます。

参考: 会社設立手続きの手間を最小限に | 会社設立 freee

※フリーに登録してる行政書士さんに頼んでやってもらうので比較的安く済ませられる模様。

 

常磐線ビギナーエピソード

・西日暮里で乗り換えようとしてしまった
・上野駅で成田行きが常磐線にあって乗らずに見逃してしまった
※総武線かと思ったらしい

 

参加者の関連情報

傾聴cafeFacebookページ (主催者: 菅野 貴之)

 

自動文字起こしにおける面白変換

起業茶屋……

・企業違い (発声者: 筧田)
・企業チェーン (発声者: 井畑)
・木幼稚園 (発声者: 井畑)
・きらめき業者 (発声者: 井畑)
・生き霊茶屋 (発声者: 井畑)

※発声される皆さんの滑舌がいいと、自動文字起こしが円滑に行えますので、ご協力ください(笑)

 

まとめ

ということで、 今回も起業茶屋®ありがとうございました!

起業茶屋®は4周年を迎えました! 140回以上重ねてきた茶屋は、その90%以上が満席でした! 参加してくださった皆様のおかげで、無事に4年を迎える事ができました(*・∀・) 本当に感謝申し上げます(*-∀-) これからもどうぞよろしくお願いいたします✨

 

ではまた、互いにより強化された状態でお会いしましょう。 筧田 (@kakehida) でした!

 

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ABOUT US
筧田(かけひだ)
【 “いいものだらけ”の世の中へ。】を理念に、高校の同級生と共に、株式会社Key-Performance を創業し、代表取締役を務める。 「魅力的な起業家の集まりが地元にない!!」ことから、起業茶屋® を立ち上げ、5年で2000名を集客する。 現在は、人間観察サロン™、起業の作戦会議室™に力を入れている。