「部下が自分で考えて行動してくれないのですが、
どうしたら良いでしょうか?」
という質問を千葉県我孫子市の
経営者 M田さんからいただきました。
どうもありがとうございます!
そもそも「自分で考えない」という質問はよくあるのです。
自分で考えて行動する部下の生産性
想像してみてください。
部下が、
自分で考えて行動できたら、
どれだけ生産性が上がるでしょうか?
細かく伝えなくてもできる部下
上司(あなた)の気持ちを汲んだ上で対応してくれる部下
とても素敵じゃありませんか。
そもそも指示は曖昧になってしまう
どれだけ時間をかけて指示を綺麗にまとめても、
曖昧な部分は残ってしまうものです。
何から何まで指示をするのは、
現実的ではありませんし、
現実的にできません。
実は自分で考えて行動している件
そのため部下は、
いつでも自分の考えを入れて行動せざるを得ないのです。
折角なので、
あなたが部下と初めてタッグを組んだ日を、
思い出してみてください。
初めて仕事を指示したときを。
たぶん部下は、
多くのことを自分で考えて行動していたと思います。
自分で考えて行動していた
ところがどっこい(笑)
最初のころ、
部下は自分で考えて仕事をしました。
しかし、その結果を見たあなたは、
部下を叱ったり不満そうな態度をしたりしませんでしたか?
ここで確認したいのは、
部下が、
「自分で考えて行動して良かった」という経験をできたか?
自分で考えて行動したことに不満を抱かなかったか?
という点です。
もし良かったと思えなかったとしたら……
その後、どういう傾向を生むでしょうか?
具体例ですが、もしかしたら、
仕事の報告を受けたあなたに対して、
部下は怯えたり萎縮したりしてしまっているのかもしれません。
自分で考えて行動して良かったと思えなかった場合、
自己防衛本能が自動的に働くことで、
より細かく指示を聞いた上で行動しようとするのです。
しかも、そこで指示を仰げば仰ぐほど、
上司は「なぜ自分で考えようとしない」と不満を抱いてしまう。
これ、悪循環ですよね。
自分で考えて行動する部下を育てる方法
これは、先ほどの悪循環を止める方法でもあります。
どうするかと言いますと、
1.指示を最小にする
短くて具体的な成果に注目した指示を出します。
指示の出し方については、
こちらの【仕事を任せる方法】を参考にしてください!
2.指示を求めてきたときは……
仕事の中身について指示を仰いできたときには、
「んー、どうしたらいいかな、君はどう思う?」と問いかけましょう。
率先して部下の意見を求めていくということです。
問いかけて自分で考えさせる
そこである程度意見が挙がったら簡単にまとめた上で、
「参考になったよ!」と部下を褒める。
そこで更に「他に意見はない?」か問いかける(笑)
こういうやり取りを繰り返すことで
部下は手際良く自分の考えを挙げるようになっていく。
もしここで意見や考えが違っていたら、
こちらの考えを伝えつつ再び問いかけていく。
軌道修正をしていくように。
3.実際にやってくれたら……
・褒める
・感謝する
・勇気を称える
よくやった! そしたら、また指示して行動してもらう。そしたらまた、褒めて、感謝して、勇気を称える。
これができなくて上司や経営者さんは困っているのです。
これをできるようになってください。
褒めて、感謝して、勇気を称える。
4.もしやり方が違っていたら……
まずしょうがないと心の中で思いましょう。
そして責任は自分にあることを伝えた上で、
自分の考えを改めて伝えて、あとは部下に考えてもらう。
違いを間接的に修正していくということです。
5.これらのことを繰り返すことで……
こちらが何を考え、何を希望しているのかを、
部下は想像できるようになります。
逆も然り。
部下が何を考え、何を希望しているのかを、
あなたは想像できるようになる。
最終的には……
あなたが不在のときでも、
仕事を適切に処理できる部下の姿がそこにあるでしょう。
とても素敵な話じゃありませんか。
自分で考えて行動する部下を育てる方法のまとめ
◎「自分で考えて行動して良かった」という経験をさせる
◎ 最小限の指示
◎ 仕事の中身を問いかける
◎ 褒める・感謝する・勇気を称える
◎ 違っていたら修正する
◎ これらを繰り返す
以上、
部下に自分で考えて行動してもらう方法をお伝えしました!
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 CEO
筧田 聡 Satoshi Kakehida
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