ふとした『におい』に反応するときありませんか?
においって力強い。街中ですれ違う人の香水のにおい、店内のにおい、食べ物のにおい、植物のにおい、お寺のにおい。「おおっ!これは◯◯のにおいと同じ!」みたいに、記憶がよみがえることもよくあります。わたしは、先日、歯医者さんで治療を受けた際に「おおっ!これはっ!」てなりました。高校の頃に付き合っていた彼女と同じ香りでした。変態チックな例えで申し訳ございません(*・ω・*)彼女の両親が歯医者さんだったので、これが『歯科医の香り』だったんだと、10年越しで知ったのでした(笑)
『におい』の影響力はすごい
『鼻を摘んで食べ物を食べるとほとんど味がしない』
これには驚きました。もしやったことがないなら、一度やってみてほしいです。かなり面白い体験ができます。わたしは、カレー、ピザ、ハンバーグでやってみましたが、どれも全然味がわからなくなりました。味わおうとすると、『食感』を強く認識できました。食感は食感で面白いのですが。
これはダイエットに使えます。食事の時に水泳で使う鼻留をすることで、食欲が著しく減退します。何人かにやってもらったのですが、効果は絶大でした。しかし、今こうやって明文化していると、味が感じられないというのは食べ物に失礼かもしれないな(笑)
嗅覚は直接感情につながっている
五感には、視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚があります。
脳内の話ですが、嗅覚以外は、認識するときに様々な部位を経由します。具体的には、視床下部を通って大脳皮質の各感覚領域に情報を送ります。その後、感情を生み出す場所である大脳辺縁系にたどり着きます。大脳辺縁系は、『情動脳』といって感情を取りまとめている場所です。
しかし、嗅覚情報だけは直接、大脳辺縁系に行くことができる。そのため直接入力された過去の嗅覚情報に対して、新しい嗅覚情報は他の感覚情報よりも記憶や感情を思い起こせるのです。
引用:http://mentaltech.seesaa.net
意図的ににおいを取り入れる
『におい』を使うことで感情を高めたり記憶を強めることができます。
例えば、好きな女性に会う度に自分の香りを認識してもらう。するとそれに似たにおいが入ってくると、彼女はわたしを思い起こします。思い起こすほど、単純接触効果によって好感を持って頂けるという話です。(あくまで一例です、変態ではございません。)
他には、学習面で力を発揮します。記憶するときに特定のにおいを漂わせる。そのにおいを寝ている間にも嗅げるようにする。寝ている間にも何度も記憶は呼び起こされ、強く定着するという話です。
引用:http://www.kosodatehiroba-mominoki.info/
映像や写真ににおいを加えたい
いつも思うのですが、動画ににおいを入れたいですよね。例えば散歩動画。自然や街に溢れるにおいが、どれだけわたしの散歩に彩りを加えているか、みんなに感じて欲しいのです。専門的には、嗅覚は鼻の受容体で起こる化学反応です。現在、においを受信・入力するハードウェアはできておりません。だだ最近、4DX対応の映画館では「映像×におい」という匂いの発信・出力は実現していますよね。
そう言えばIBMは、5年後(2012年年末発表)にコンピュータが嗅覚を持つことを目標にしていました。ということは2017年、今年ですね! ちなみにIBMのやりたいことは匂い検知による病気の発見だそうです。これはこれでかなり楽しみです。コンピュータを使って、においの入出力が可能になった世界を期待しています!
ちなみにプロの映像マンが言うには、動画という視覚情報でどれだけにおいを想像させられるかが映像の勝負どころだそうです。これまたすごい話ですよね。
引用:http://blog.livedoor.jp/
記号としてのにおい
現在でも、においをデジタルで表す方法は色々とあります。例えとして面白いのがドラクエ。『あまいいき』というワザを出すと、なんと画面がピンクになる! またポケモンの『どくガス』は画面が黄土色になる! これは画期的だと思っています。色という記号を利用することによってにおいを表現しているということです。
他には、「ブッ、プ~、プーン、シュワ、プシュー、グツグツ」といった音という記号で表す方法もあります。
予断ですが、記号とは「情報伝達を助ける媒体のこと」です。視覚的・聴覚的なイメージから間接的ににおいを連想させる、これも素晴らしい技術ですよね。
“ いいものだらけ ”の世の中へ
代表取締役 CEO
筧田 聡 Satoshi Kakehida
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