情報過多の時代だから、情報を鵜呑みにしない技術が必要

どうも、井畑です。

 

明らかに情報過多な時代ですよね。追いつくのが日々本当に大変です。

情報過多な時代だからこそ「情報を鵜呑みにしない技術」があれば

  • 正しい情報を手に入れることができる
  • 怪しい情報に自分の時間と意識を割かれずにすむ

んです。

この記事では情報を鵜呑みにしないための、情報選択の技術を解説します。

情報を鵜呑みにしないために注視する「軸」とは?

情報を鵜呑みにしないためには、「情報のこの部分に特に注目して分析しよう!」という「」を正しく認識しておくことが大切です。この軸は段階的に3本あるので、一つづつ確認しましょう。

まずは情報を大きく2種類に分類しましょう。

「発信者による『主張』が入っている」場合と「客観的事実」である場合です。

発信者による主張はあるのか?

次の2つの例を見比べてみて下さい。

例1

武漢からのツアー客を乗せたバスを運転していた60代男性が、新型コロナウイルスに感染しました。

例2

武漢からのツアー客を乗せたバスを運転していた60代男性が、新型コロナウイルスに感染しました。

日本国内在住者で武漢渡航歴のない人の感染は初めてで、人から人へ感染した可能性があります。

どうですか?一見同じ文章ですが、例2の方には「人から人へ感染した可能性があります。」という文言があります。

つまり例1では「バス運転手が新型コロナウイルスに感染した」という客観的事実ですが、例2では「人から人へ感染した可能性がある」という「何者かの予想(主張)」が入っています。

 

このように、受け取った情報が「主張+事実」なのか?それとも「客観的な事実のみ」なのか?を見極めるのが情報を鵜呑みにしない第一歩です。

 

第一歩が終わったら次のステップ。「主張」と「客観的事実」それぞれに掘り下げの軸があるのですが、先に簡単な「客観的事実」の正しさを検証する軸をご説明します。

情報ソースの信頼性と数式の妥当性

客観的正しさを検証する軸は「情報ソースの信頼性」と「数式の妥当性」の2軸です。

情報ソースの信頼性

「情報ソースの信頼性」は次の2つのポイントで検証して下さい。

  • 信頼できる媒体に載っているか?
  • 情報の次数は小さいか?(より一次情報に近いか?)

 

信頼出来る媒体とは、例えば科学雑誌「Nature」とか、国の交付する資料とかのことです。この媒体の権威が低くなればなるほど、情報の精度は怪しくなると考えて下さい。

ですが、権威のある媒体に載っている情報が100%正しいかというとそうとも言い切れません。なので、自衛の策として次に紹介する「数式の妥当性」をチェックして下さい。

数式の妥当性

例えば、自然保護について次のような情報が出ていたとします。

1995年には300万羽も日本に生息していたこの貴重な鳥の数は減り続けており、年々半減を繰り返してもう25年になります。

一見すると良さそうですよね?

でも、計算してみるとこの情報が大間違いなことがわかります

年々半減、つまり一年で元の数の1/2になるということは、25年繰り返すと1/33554432になります。3000万分の1以下です。もともと300万羽しかいなかったなら、今は0.1羽くらいしかいません。絶滅です。

今のは簡単な例でしたが、いわゆる「お役所」や「文系な業種」の情報では平気でこんなものが載っていたりします。

なので、与えられた情報の数式がとんでもないものになっていないかどうかは常にチェックする癖をつけましょう

情報の科学的根拠をチェックする5つの方法

ちなみに、上で上げた「情報ソースの信頼性」と「数式の妥当性」をチェックすることはあくまで簡易的な検証でしかありません。

本当に情報が信頼出来るかどうかは「科学的根拠があるかないか」を判断する必要があります。科学的根拠を検証するための軸は以下の3つです。

  • 主張や仮説に妥当性があるか?(過去の科学を踏襲しているか)
  • 第三者でも再現出来るか?(再現性)
  • 適切な科学的アプローチを使って検証されたものか?(科学的問題分解)

主張がある場合の軸

主張がある場合はどのような軸で情報を見分けるかどうかをご説明するために、次の例文を見て下さい。

例3

2025年までに5Gの普及は全人口の7割をカバーするようになる。なので現在サービス業についている人の6割が職を失うことになるだろう。

どうです、この文章は僕が適当に書いた極端な例なので分かりやすいと思いますが、どこが怪しいでしょうか?

そう、「5Gの普及」と「職を失うこと」は本当に繋がっているのでしょうか?

主題と根拠の因果関係は正しいのか?(仮定の検証)

「5Gの普及」が「職を失うこと」に繋がると例文では書いています。しかし、これは本当に正しいのかの根拠が文中には記されていません

書いた人の中ではその繋がりが「当然のこと」として発信されていても、実際にその「当然のこと」が本当に当然なのかが判断出来ないと、情報が正しいのかどうかの判断も出来ません

つまり、「主題」と「根拠」を繋いでいる「仮定」についても正しさが証明されなければ、情報が正しいとは言えません。

なので、主張がある情報の正しさを検証するプロセスは、先程の「客観的事実」を検証するプロセスも含め、以下の図のようになります。

まとめ

軸を押さえて情報の正しさを分析する技術を身に付け、情報に振り回されないようにしよう!

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