つくば市で安心と実績の【便利屋やくわ】さん|茨城起業家インタビュー

便利屋やくわ
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今回は、茨城県南地域、特につくば市で活躍されている起業家『便利屋やくわ』の八鍬博昭さん(46歳)を紹介します。
 
 

単純にこの業務が好きでやってるんですよ

 

『便利屋やくわ』さんの概要

つくば市を中心に活躍する『便利屋やくわ』さん。キャッチコピーは「5千円から動くリフォーム屋さん」。住宅向けの企業に10年務めていましたが2016年1月に独立。インチキなチラシと下請けに丸投げする住宅向け業者が大嫌い。そのあり得ないほど親切な対応は地元でも評判です!
便利屋やくわTシャツ
 
八鍬さん、どうぞよろしくお願い致します!
 


主要顧客は誰ですか?

一般の戸建て住宅の方ですね。例えば、マンションなどの集合住宅は、何をするにしても制約がありますよね。専用品じゃないとだめとか、法律や管理組合の制約が多いのです。汎用品が使えない、下手すれば特注品を買ってきてパーツ交換することになるので、結局、お金がかかってしまい、お客様は喜んでくれないですよね。そういった制約が大きいので、マンションなどの集合住宅よりも一般の戸建住宅に力を入れています。
 

顧客に提供している価値と顧客との関係性についてお聴かせください。

なんでも頼めそうだな」というところですかね。僕を知っている人はなんでも頼んできますよ。1,2回利用されてからですが、「こんなこともできるんだ、あんなこともできるだ」ってなります。なんでも頼める存在がお客様にとっての価値だと思います。あと「すぐ行きますよ」っていう基本スタンスも喜ばれていますね。以前、外注にお願いした仕事で小さなクレームが来たんですよ。外注先に対応してもらうのが普通なのかもしれませんが、お客様にとっての依頼先は、外注先ではなく『便利屋やくわ』なんですよね。つまり私のお客様なんですよ。なので自分ですぐお客様の下に行って修正作業をやってきました。自分のできる・できるけどやらないが明らかになっているところや、技術者として素早く適切に対応する姿勢が、お客様にとって安心できるという意味で大きな価値になっているのかもしれません。あと料金を安くできます。私の場合、基本的に自分でやる。なんでも自分で分かって出来てしまうので安く済むんですよね。そんなこんなで、ファンも少しずつ増えているように感じているんですよ。

便利屋やくわ
便利屋やくわ 八鍬さん

 

顧客には見えていない仕事はございますか?

下調べを結構していますね。今1番、お客様のために時間を使っている場所は、ホームセンターや電気屋さんです。ここに来る前も、ケーズデンキにいたんですよ。動くリフォーム屋なので頼まれた製品をただ設置するということじゃなくて、お客様の状況と希望を伺って、一番良い修理方法やこの製品をこんな風に使ったら良いかもしれないというのを提案するんですよね。この時間が1番楽しいですね。なんか面白いじゃないですかこういうの。実はクリエイティブな仕事なんですよ。結果として、「あ、こんなのも頼めるんだ」というお客様を増やしていきたいです。そのために、日頃からホームセンターに通って色々と想像しているんですよ。相手に見えていない部分なんですが。ホームセンター通いとこれまで積み重ねてきた経験のおかげで勘が高まっているようで、問題となっている現場を見た瞬間、一気に物事がつながる。つまり直観を活かした判断ができるんですよね。たぶん、ここは他に負けないポイントだと思っています。
 

顧客とのつながり方をお聴かせください。

今は兎に角チラシですね。数件は口コミもあります。あとは知り合いからの流れですよね。
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強みとなっている部分はどこでしょうか?

1番はやはり「面白い、一生懸命できる」を仕事にしていること。また一通り自分でやってしまうことですかね。専門職として行っている業者さんは、下請け・外注を多く抱えているところが多いんです。それは専門の部分しかやりたくないってことなんですよ。私の場合は、営業からやります。ベタベタな営業は苦手ですけど、チラシ配りもやって、そのあとのお客様と打ち合わせも楽しくて好きですし、作業自体も好きです。一通り自分でやってしまうんですよね。あとこの仕事の好きな部分は、想像やアイデアを出せるところですね。少し抽象度が高いところというのかな。部分的な仕事より、家のこと全般に向きあう仕事の方が向いていると感じています。
 


パートナー(協力者)はいますか?

パートナーは、大勢おります。ただこれは、企業秘密です。できないことややらないことは、もちろん横のつながりを使ってお願いしています。もし便利屋を始める人がいたとして、私のパートナーを上手く活用すれば、ある意味みんな上手くいってしまうと思います。自分では出来ない・引き受けない仕事でも、パートナーに任せられると思えば、便利屋やくわとして仕事を引き受けられますから。なのでパートナーは企業秘密です。会社をやめてから横のつながりが随分増えたのですが、いい人たちとのめぐり合わせは運だと思っています。ただ、当然それなりに私も動いてはいるんですけどね。とは言え、運がある、ついているなと思います。
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仕事をしていて1番嬉しい瞬間ってどんな瞬間ですか?

やはりお客様の喜んだ顔というのが1番ですね。あと「ありがとう」って言ってもらえることです。そのためにこの仕事をやっているところがありますよね。喜んでもらえると、「これってすごい!」って、誰に言うわけでもないですけど、自画自賛といいますか、やって良かったと思いますね。
 

 

起業のきっかけはなんですか?

そもそも今やっていることは定年退職後にするつもりだったんですよね。しかし働いていた会社が人員不足になったんですよ。色んな理由があるんですけど、人員不足が大きなきっかけですね。従業員が減ると残った社員の責任が重くなっていきますよね。そうすると従業員はさらに減る。それが嫌で辞めました。一応新しい社員が補充されたのですが、以前の労働力がすぐには再現されないんですよね。その間、踏ん張るのは誰かって、私じゃないですか。引き止められたりもしましたが、私も決めたら堅いですから。
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起業のメリットをお聴かせください。

最大のメリットは、自分の時間と力を自分の価値観に沿って使えるようになったことです。会社員って「え、それは違う」と思うことでもやらなくちゃいけないことがあるじゃないですか。自分の価値観だけで動けるというのは大きいですよね。とても良いところです。例えば、これまでは、朝礼時間までに出勤しなきゃいけないとか、悪く言えば会社側に利用されていたんじゃないかって思うところがありました。今は、ライフスタイルに対する時間の使い方が自由になったので、納得感がありますよ。
 

起業してから修正・改善したところはありますか?

細かいところでの軌道修正はたくさんありますね。現在では、ガスコンロや物置、ユニットバスの販売も行うようになりましたが、独立したばかりの頃は、これらの販売を考えていませんでした。仕入れが上手く出来ないと思っていたんですよ。そもそも注文が来るとも思っていなかったですから。でも実際には、注文があって、仕入先とも関わることができて、今では販売もしております。便利屋というのは間口が広いので、正直、何が入ってくるのか分からないんですよ。特殊な仕事が入ってきて、1回で終わりだろうなって思っていたら、また同じ仕事が入ってきたり。もしある程度、需要があるものだったら、人を雇って部門化・事業化しても良いですよね。ただどこかに特化してしまったら、それはもう便利屋じゃないですけどね。人を雇う場合、理想は、この広い社会の中で私と価値観が合う人を弟子にすることです。出来たら良いですよね。やっぱり私と価値観が合う方じゃないと一緒にできない。ちなみに息子に継がせる気はないです。あとホームページですが、最初は「便利屋やくわ」で、知っている人に検索してもらえば良いと思っておりましたが、起業茶屋に参加してSEO対策も必要なのかなと思うようになりました。例えば「つくば 水道修理」とかですね。うまくいくかはわかりませんが、ぜひやってみたいと思うんですよ。
 

茨城起業茶屋に参加されていますが、どうですか?

つくばで行われる茨城起業茶屋に毎回参加しておりますが、結構そこで、きっかけとかヒントを得ています。茶屋という名だけあって、押し付けられる感じの話じゃないので、良いと思った他者のコメントを気楽に取り入れることができる。例えばSNSやホームページで写真をアップするのに、作業現場だけじゃなくて、人や植物を入れるとか。実際に色々な部分で修正や改善につながっているので、これからも参加したいと思っています。

茨城起業茶屋にて
八鍬さん、茨城起業茶屋にて

 

起業してから危険なエピソードはありましたか?

手を切ってしまったこと。便利屋さんの仕事を始めて3回目の仕事だったんですよね。左の手のひらをカッターでザックリと切ってしまったんですよ。手が滑ってしまって。血だらけになって慌ててすぐ止血したんですが。そして病院へ行って、9針縫いました。もちろんその後1ヶ月間、休業状態でした。まだ開業もしていないのに(笑) 今だから言いますが、実は退職前だったんですよね。これは有給休暇の消化中の出来事なんですよ。まあ、笑える話ですよね(笑) このときに「身体が資本」という言葉を身をもって知りました。甘えは効かないんですよね。
 

起業してから今日まで、問題点や失敗はありましたか?

問題点があるとすれば、広報・PR関係ですね。これまでほとんど思い通りにきておりますが、上手く行っていないのはチラシの反響がこんなに少ないんだということです。あと、経営者ならば、普通、お金を掛けなければいけない部分があると思うんですが、どうしても掛けない方向になってしまうんですよね。わかってはいるんですけど。今思えば、こんなにチラシの効果が薄いんだったらホームページをちゃんと作っておけば良かったなって思いますね。
 

八鍬さんの理想や未来をお聴かせください。

今から約10年後ですが、55歳までに顧客を増やして、そこから先の10年は営業せずにいきたいです。その場合、これから5年である程度、目処は立っていないとだめでしょうね。55歳以降、営業をやらなければ、お客様も代替わりでどんどん減っていくじゃないですか。それに合わせて、徐々にフェードアウトしたいと思っています。もう少し直近の話では、戸建ての住宅の修理や整備を、『軽ワゴン車1台で常にやりきりたい』と思っています。必要以上に大きなハシゴや脚立は持ちたくない。恐らくこの気持ちは、最後まで変わらないと思います。
 
『便利屋やくわ』八鍬さん、どうもありがとうございました!貴重なお時間を頂き、さらにご丁寧な返答に感謝申し上げます。かなり深い部分まで伺うことができ、多くの起業家の参考になると思います!これからもどうぞよろしくお願い致します。
取材:筧田 聡 [㈱Key-Performance] 時間:2016年11月1日(火)午後13時30分〜

 

最後に『便利屋やくわ』さんを紹介させてください。

便利屋やくわ物置
物置の販売設置
便利屋やくわ水回り
水道(トイレ、風呂・ユニットバス)設置・修理
便利屋やくわ電気関連
電気関連(各種機器、LAN)設置・修理
便利屋やくわチラシ

『便利屋やくわ』さんへのお問い合わせ

〒300-1252
茨城県つくば市高見原 2-7-67
 
029-871-7588
↑スマホの方はクリックできます。
 
お問合わせの際には、『起業経営茶屋を見た』とお伝え下さい。
 

追伸:萬屋や何でも屋で起業したい方へ

自分の本当のスキルを使っていれば生き残れますよね。「外回りができる」という人にはおすすめかもしれません。本気でやっているうちに造園なんかもできるようになるかもしれませんね。ただ専門的な技術があるなら、萬屋や何でも屋と幅広く手を出すよりも、具体的にできることを絞って顧客に伝えた方が良いかもしれないですよ。
 
 

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ABOUT US
筧田(かけひだ)
【 “いいものだらけ”の世の中へ。】を理念に、高校の同級生と共に、株式会社Key-Performance を創業し、代表取締役を務める。 「魅力的な起業家の集まりが地元にない!!」ことから、起業茶屋® を立ち上げ、5年で2000名を集客する。 現在は、人間観察サロン™、起業の作戦会議室™に力を入れている。