新しい仕事を始めた時には、先輩や周りの人から「見習い」って言われますよね。
今回は、見習いという言葉に触れてみます。
見習いを軽く見てはいけません。
なぜなら仕事をしていく上で必要なことだからです。
見習いを知らずにキャリアアップはない! という話……
見習いとは「見て習う」こと
文面で見るとそのまんまなんですが、自分の言葉にするとしっくりくるものです。
ぜひ今、声に出してみてください!
「見習いとは、見て習うこと!」
もう少し意味を確認しておきます。
お手本となる人の仕事を「よく見てよく習う人」のことを言います。
「半人前」や「修行中」という意味ではない
「見習い=半人前」だと捉えるのは、よくある「見習い」と呼ばれる人に対して誤った認識です。
もちろん、その人が半人前という場合もありますが、見習いだから必ず半人前というわけではありません。
そこにまつわるエピソードをひとつ、簡単にお伝えします。
見習いの大切さを目の当たりにした
ある工場(こうば)に行って、私は感動したことがあります。
61歳になる熟練工の職人 Nさん が、35歳の仲間の横で見習いをしている姿を拝見したことがあります。
私は、「Nさんは、彼から何を学んでいるんですか?」と伺いました。
「強いて言うなら、価値かな。おれの腕を今以上に価値あるものに仕上げるには、やっぱり外から習うことが必要だと、おれはそう思うんですよ。もちろん沢山取り入れれば良いってわけじゃない。ただ習うことが0になったら、おれは直ぐこいつらに抜かされるんでさ。職人だし年寄りだからさ、そしたらおしまいなんだ(笑顔)」
その35歳の方にも伺いました。
「最初、自分の中にあった職人のイメージっていうのは、自分と向き合い続けることで価値を生み出していくというものでした。でもこの工場は違いました。ひとりひとりの存在を尊重して、時には先輩・後輩にかかわらず見習うことで自分を成熟させていくんです。もちろん自分と向き合う時間も必要なんですけど。さっきNさん(熟練工)が言っていたように、習うことが0になったら成長ステップを登って行けないと思いますよ」
これは、とある工場の中で生まれた哲学のようです。
見習いはキャリアを構築する上で必要なこと
自分を成熟させていく。
サラリーマンでも起業家でも、スポーツマンでもそうですが、
資本主義社会の中で自分の社会的な価値を高めていくには、見習いは必要なことではないでしょうか?
この社会の中で成功されている方の話を聞いていると、自分のモデルとなる人物(や人物像)が必ず登場します。
すぐ隣で見習うわけではないかもしれませんが、彼らは見て習ってきたのではないでしょうか。
《 追伸 》
私もモデルとしている方が数名います。
例を挙げると橋下さんとか、ルフィとか……(笑)
私も見習いの立場ですよ!
あなたにとって意外かもしれませんが、人生という長い目線で見ても、見習いは超重要です。
“ いいものだらけ ”の世の中へ。
代表取締役 CEO
筧田 聡 Satoshi Kakehida
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