【保存版】事業者がコラボで気をつけるべきことは?

コラボ 注意点
コラボ 注意点

 

※この記事は8分で読めます。

 

みなさんこんにちは! 筧田 聡 (@kakehida) です。

今回は、起業界隈で多いコラボレーションについて。 起業茶屋の中で発生した100件以上のコラボの進捗と行く末を間近で見てきました。 現場を知っていると、本当にコラボって難しんだなと感じさせられます。 そこで、少しでもコラボ関係の問題が解消されればと思い、今回の記事を書きました。 では早速、コラボレーションの注意事項を確認していきましょう!

今回の記事の目的
「費用が嵩むコラボ」「負債を残すコラボ」を0にすること

※念の為ですが、この記事に登場する情報・見解は、科学的に根拠のある研究に基づいて公表された一説であり、その真偽を確定するものではありません。 ただし、筧田が認知する中で最も確度が高いと判断している情報です。

 

0. コラボとは?

コラボとは、コラボレーションを略した言い方です。

意味は「協力する」「共同作業」です。

コラボは、複数の異なる立場や業種の人が協力して付加価値の高い一つの作品を
制作する
イメージです。

※ちなみにタイアップは、お互いが利益を得るための商業的協力手法のことです。

※ちなみにタッグは鬼が相手に触れることを意味します。 これから転じて、プロレスでチーム戦のときに交代のためにタッチすることをタッグと呼ぶようになり、そこから複数のプロレスラーがチームを組んで行う試合もタッグマッチそのチームをタッグチームと呼ぶ様になった経緯があります。

 

1. コラボする目的 (メリット) とは?

コラボする目的は様々なので、代表的なものをお伝えします。

① 顧客を増やすため

多くのコラボでは、見込み顧客や既存顧客の興味を引き、今まで以上に価値あるものを提供することで、新しい収益を確立することが最大のメリットになっています。

 

② ブランド力を強化するため

顧客へのブランドに対するイメージを向上することで顧客単価を高めたり長期的な収益を生んだりします。

認知度の高い企業同士がコラボするとブランド力強化につながる。 話題になる上、コラボ相手の顧客も自社ブランドに注目するからだ。 この点は、次に具体的な事例などを交えながら、詳しく見ていく。 顧客のストーリーが強化される。 

 

③ 価値提供を効率化するため

例えば、「宣伝・広報の費用対効果の向上」「製造コストの削減」です。 言い換えると、市場に対して競争優位性を高めることです。

 

④ 他社のノウハウを導入するため

他社の手法に触れることで自社のこれまでの認識・やり方を見直す機会になります。

 

⑤ 革新 (イノベーション) を起こすため

コラボ内容によっては、「ブランドイメージ」や「提供サービス」が固まってしまった企業を新たなステージに連れて行ってくれる場合があります。 (ブレイクスルー)

 

※上記のメリット項目を網羅する例がビックロです。

 

2. コラボするキッカケとは?

コラボした方がいいかもしれないと考えるキッカケになるポイントはなんでしょうか?

① 客層が重なるコラボ

お客様を融通し合える、双方のお客様が交流できる

例:20歳代女性という共通の客層 ▷ 「午後の紅茶 (キリン)」&「ポッキー (グリコ)」

午後の紅茶とポッキーのコラボ
午後の紅茶とポッキーのコラボ

 

② コンセプト・世界観・雰囲気・イメージが重なるコラボ

例:「爽快でクールな」という共通のコンセプト ▷ 「紳士シャツ (山喜)」&「ガリガリ君 (赤城乳業)」

接触冷感機能シャツ
接触冷感機能シャツ

 

③ 強みと弱みが重なるコラボ

例:MOSDO ▷ 「食事の時間帯に強いモスバーガー」&「捕食時間・ティータイムに強いミスタードーナツ」

 

④ コアファンが重なるコラボ

熱いファンがいるブランドやコンテンツ、キャラクター、タレントとの協業。

先方の名前を借りるだけでなく、一緒に新しい価値を生み出せるかどうかが重要

 

⑤ 社会トレンドコラボ

時代背景や社会的タイミングだから意味があるコラボ。 PR面でも有効です。

例:介護事業者とコラボ「ケアローソン」
例:介護事業者とコラボ「ケアローソン」

 

⑥ パブリックコラボ

公共機関や公共施設との共同プロジェクト。 ニュース性の高い公共物を活用することで、注目されやすいコラボとなります。

 

⑦ SNS発のコラボ

SNSでの企業アカウント同士の会話や、フォロワーの意見が反映されたコラボ。 相互のやり取りを追えるのも面白いポイントです(笑)

https://twitter.com/yoshinoyagyudon/status/1017227316408344576

 

3. コラボ話の前提となるアイデアとは?

コラボの前提とは、コラボで達成すべきことという意味です。 次の質問にYes!と答えられることが、コラボ話の前提となります。

□ 「双方の強みの掛け算」をすることで相乗効果を発揮し、顧客に「今まで以上の価値」を提供できるか?

少し言い換えると、「新たな顧客価値を効果的に共創できるか?」「今まで以上に競争優位性を発揮できるか?」です。 「弱みを補う」ためにコラボする事例では、お客様にとっても社会にとってもあまり役に立たないことが多いです。 お客様が喜ぶ・支持する強みの組み合わせをまずは見出しましょう。 

 

□ 人々の関心を集められる話題性があるネタか?

話題性のポイントとは?
・多くの市民が社会に役立つと感じられる「社会公益性」がある
・これまでの認識をひっくり返す「驚き・革新性・意外性」がある
・今の時代・時期にピッタリ合う「時事性」がある

 

□ 両社が協力して生み出すものの世界観・イメージが一致しているか?

 

□ 両社の意図・思惑が共存できるか?

 

3. コラボを決める前に調査すべき事項

次の提供者としてのあるべき姿を満たすこともコラボの前提です。

提供者としてのあるべき姿
1. 論理思考を優位にした上で、双方の感情も大切にする
2. 相手の立場・目線・心理を考慮する
3. お客様に向けて、価値あるものをアウトプットする
4. 社会との関わりを大切にする

参考:【保存版】提供者のあるべき姿とは?

 

□ コラボしてコラボ相手に得をさせた実績があるか? 人のこと考えられる人か?

コラボでは、自分だけじゃなく、コラボ相手のメリットも考えられないときついです。 

 

□ 単体で価値提供の実績がある人か? 信頼されているか?

単体で価値を提供できない人、ビジネスが確立していない人は、奪うことしかできません。 タダ乗りされても良いなら構いませんが。 売上のない者とのコラボはよくよく考えましょう。

 

□ 「居る場所」「関わる人」を2年以内に変えていないか?

役に立たない人嫌われている人は、同じ場所に2年居られません。 また関係者に2年付き合ってもらえません。

 

□ ルーズでない人、約束を守る人か? 嘘をつかないか人?

□ 反省・試行錯誤をしている人か?

□ クオリティ水準に対する感覚が共有できる人か?

□ 人を頼れる人か? 人の意見を求めている人か?

 

ちなみに上記項目を自分自身はクリアしているでしょうか? クリアしていないなら、コラボすることは逆効果を発揮することになります。 また売上のないもの同士が売上を上げるためにコラボするのはお客様にも関係者にも迷惑を掛ける結果となりがちなので、よくよく考えてみてください。

 

4. コラボを決める前にお互いに共有すべき事項

① お客様に価値を届けるために各自の役割を明確にする

コラボによってお客様の期待を裏切ることがないようにしましょう。 役割は既存の競争優位性に基づいて判断することが望ましいです。

 

② 各自のメリット・理想・やりたいことを明確にし、示し合うこと

 

③ お互いに責任を持つことを約束する

役割の遂行という点以外で、相手のせいにしないことを確認しましょう。

 

④ お金の分配などのルールを明確にする

最初にお互いの取り決め事項を確認しましょう。 特にお金が絡む場合は、費用負担と売上の管理・分配を明確にしましょう。 もちろん後から変更も可能です。

 

⑤ 長期的に相手と共創していくことを前提とする

コラボ企画自体は単発でも良いですが、関係性として継続的に協力していける相手かを確認しましょう。 1回限りの協力は費用や手間を嵩みがちになります。 顧客や関係者からの信頼という点でも継続的に協力していける道を描けるかは重要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? この記事を参考にしていただき、必要に応じてコラボを成功させてください。 ではまた、互いにより強化された状態でお会いしましょう。 筧田 (@kakehida) でした!
 

 

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ABOUT US
筧田(かけひだ)
【 “いいものだらけ”の世の中へ。】を理念に、高校の同級生と共に、株式会社Key-Performance を創業し、代表取締役を務める。 「魅力的な起業家の集まりが地元にない!!」ことから、起業茶屋® を立ち上げ、5年で2000名を集客する。 現在は、人間観察サロン™、起業の作戦会議室™に力を入れている。