井畑です。
ヒンズー教の教えに、
言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
というものがあります。この教え、ある程度科学的に立証されているんです。
僕たちが理想の自分になろうと思ったら、触れる言葉を変える必要があります。
言葉が行動を変える。〜フロリダ効果〜
フロリダ効果というものがあります。
ジョン・バルフらが行った実験で、直前に扱った言葉によって人間の行動に影響があるかを確かめました。
この実験で、僕たちの行動は、「使ったり思い浮かべたりする言葉」に影響を受けていることが証明されました。
ちなみに、フロリダはリタイア後の高齢者を多く受け入れて来たため、「少子高齢化の街の代表」というイメージを持たれています。
アメリカで「フロリダ化」という言葉は「特定の地域において高齢者の割合が次第に増加する現象」の事を意味します。
老人を想起する言葉を使ったあとでは、歩くスピードが遅くなるという研究結果がある。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 20, 2020
フロリダ効果と名付けられたこの現象から分かるように、僕たちの日常生活は使う言葉に影響を受けている。
やる気を連想する言葉を使えば効率的に動けるし、「疲れた」ってたくさん言えばその分怠けた動きになる。
僕たちの人格は、使う言葉によって定義される。
僕たちの行動は、使う言葉に大きな影響を受けています。
そして、僕たちの人格は普段の行動の蓄積によって形成されます。
だから、僕たちの人格は日々使っている言葉によって定義されていると言っても決して言い過ぎではないでしょう。
ポジティブな言葉を使えば活動的になり、人を称賛する言葉を使えば思いやりのある行動をし、明るい言葉を使えばエネルギッシュに行動出来る。
逆に、ネガティブな言葉を使えば消極的になり、人を避難する言葉を使えば否定的な行動が生まれ、暗い言葉を使うと生気の感じられない人になります。
僕たちが理想の自分になれるかどうかは、理想の自分が口にするであろう言葉を、日々どれだけ使えるかにかかっています。
使いたい言葉を使える環境に身を置く。
ここまでの話だと頭お花畑な感じで「そっか〜理想の自分になるためには言葉を変えればいいんだ〜♪」ってオチになります。その場合は99%の人が失敗するので、確実に使う言葉を変える方法をお伝えします。
僕たちに必要なのは使う言葉を変える「意識」でもなければ「決意」でもありません。そんなものは寝れば忘れるので無駄です。
自己啓発本を読んだり、セミナーに行ったりして感化されて決意したことに何の価値もない。そんなんは寝ればすぐ忘れる。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 20, 2020
決意で行動が変わるのは、その決意が「アイデンティティを揺るがす出来事」によって生まれたものである場合。
失恋したとか、受験に失敗したとか、屈辱的な事をされたとか。
僕たちに必要なのは、日常的に理想の人格を持つ人が話す言葉を話せる環境です。つまり、自分の理想とする人格を持った人が集まる場所に身を置くことです。
エネルギッシュに生きたいなら、エネルギッシュな人と関わればいい。人の役に立つ仕事がしたいと思ったら、すでに人の役に立っている人と関わればいいんです。
成功している人はみんなこうやってます。日本人はここで根性論を持ち出すから駄目なんです。人の非難をするのが癖になっている環境で人を褒めるのと、人を褒めることが習慣づいている環境で人を褒めるの、どっちがイージーですか?
「チート」っていう単語が流行ってますが、チートを羨む前に自分の「ハンディ」を外すことを考えたほうがよっぽど経済的です。
意図的に人間関係を絞る
こういう事を言うと「そんな事言ったって、すぐに環境は変えられない。仕事は辞められないし、今までの人間関係を崩せない。」という人がいます。
そう思うならそのままにしれてばいい。
今の自分はそれまでの自分の集大成です。だから、今の自分に満足していないなら、何かを変えなければいけない。何かを変えるためにはコストとリスクが伴います。
「自分を変えたいなら今の人間関係見直した方がいいですよ。」って言うと必ず「そんな事出来るはずないだってzせxrdctvyぶ」みたいな事を言ってくる人がいる。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 20, 2020
今の人間関係ぶっ壊す覚悟もないのに、どうして自分を変えれると思うのか?
今までと同じことやって変われるわけないじゃん。
僕たちが変わるためにはそのコストとリスクを受け入れる必要があります。
今回のケースで言えばコストは「不要な人間関係を減らす」事と「理想とする人間関係を増やす」こと。リスクは「人間関係を絞った事で生じる摩擦」です。
まずはこれを受け入れる事。受け入れる気持ちがそもそも持てないなら、それまでです。
自分が逃げられないよう、習慣を変える
コストとリスクを受け入れる覚悟が出来たら、次は習慣を変えましょう。
人間の脳はコストもリスクも大嫌いなので、毎回それにさらされるとせっかく決意をしてもすぐにもとの状態に戻ってしまいます。
だから、自分が意図的に人間関係を絞れるような習慣を作ってしまいましょう。
例えば、職場に人の悪口が大好きな人がいるなら、出来るだけその人と関わらないようにしましょう。昼休みにバッティングしないようにしたり、仕事終わりに食事に誘われないように事前に予定を組んだり。
自分にとってのコストやリスクから自分が逃げられないような習慣を組んでしまいましょう。
まとめ:「理想の自分」になるために、人間関係を絞る。
理想の自分になるには、言葉を変える必要があります。
— 井畑太佑 Key-Performance inc. (@ihata1567) May 20, 2020
言葉を変えるには、環境を変える必要があります。
環境を変えるには、人間関係を変える必要があります。
人間関係を変えるには、コストとリスクを受け入れる決意をする必要があります。
決意は脆いので、習慣を変えて逃げられなくします。
もし人間関係を絞るための習慣を身に着けられれば、理想の自分を手に入れるのは案外簡単かもしれません。
【対象】
ニューヨーク大学の学生(一八~二二歳)を対象に行った実験。
【実験方法】
対象を複数のグループに分け、五つの単語のセットから四単語の短文をつくるよう指示する。
例えば「彼」「見つける」「すぐに」「それ」「黄色」の五単語から四つを選んで文章を作る。(彼はすぐにそれを見つける。)
このとき一つのグループには、高齢者を連想させるような単語(フロリダ、忘れっぽい、はげ、ごましお、しわなど)を全体の半分混ぜておく。
【実験結果】
文章作成問題終了後、教室から次の教室へと移動する学生の移動速度を測定したところ、高齢者関係の単語を多く含んだグループは他のグループより明らかに歩く速度が遅くなった。
【考察】
高齢者を連想するような単語を多く目にしたグループは、高齢者の事をイメージした。その結果、高齢者のイメージに行動も引っ張られ、高齢者と同じく歩く速度が低下した。