はじめに
阿見町議会議員/NPO法人地域知見LIVE理事長の筧田 聡です!
10月20日(火)、土浦の古民家喫茶・城藤茶店さんで起業茶屋®を開催しました。平日の朝10時スタートは、起業茶屋®としては今年初めて。「土浦でやるの珍しいね」とも言われましたが、おかげさまで主催含め8名で満席です♪
今回は事前に「地域活性化のためにも、地域交流をしたい。皆さんは何かされていますか?」という持ち込みをいただいていたので、そこを軸に進めました。
出てきた話題は、区や班に入らない世帯の増え方、”何屋さんか分かる人”に話が集まる理由、家開き・縁側・子安講、開業半年で人付き合いをどう広げるか、夢を見る人と現実を見る人、節目の誕生日から始めたTikTokライブ、そして交流会を「主催する側」の悩みまで。
ランチの部では、マルシェの多すぎ問題やAIに引用される発信の話にも広がりました。
当日のやり取りを、ほぼそのままの空気でお届けします。

今日の顔ぶれ(主催含め8名)
まずは、この日のテーブルを囲んだ顔ぶれから。属性と、当日の一言です。
- シフォンケーキのお店(4年目):「こっちから放出することが多い。…それを求めないスタイルです」
- 自宅兼カフェ(節目の誕生日からTikTokライブ):「私はそういう背中を押してもらった」
- 開業半年の行政書士:「紹介できる相手がいないと、1対1の関係でここで終わってしまう」
- 起業支援を続ける行政書士:「あなたのカフェの隣にスターバックスができたら、あなたは勝てますか?」
- 自宅サロン(腸もみ・腸活講師):「地域のつながりがどうしても必要だなと感じていて」
- 人と人をつなぐ地域活動(今回の持ち込み主):「『知る』って大事なんだなと思って」
- 交流会を主催している方:「1人だけだったからこそすごく深い話ができて」
- 主催・筧田:「何をやっているか分かりやすい人って大事だと思うんです」
- +お店の方(ランチの部から):「数を出ればいいというものでもなくて、自分のファンをどう作るか」
30秒PR(抜粋)
参加者:「私の場合は同業者のつながりがすごく多いんです。飲食系の方ですね。それと、応援してくれるファンの方。今4年目ですけど、感謝の気持ちは忘れない方がいいなと思ってやっています。どちらかというと、こっちから放出することが多い。それって必ず返ってくる。返ってこない場合もありますけど、それを求めないスタイルです」
筧田:「そのスタンス、本当に体現されていますよね。最初はどうだったんですか?」
参加者:「最初は、私が応援に行く。いろいろ行く。やっぱり動かないと進まないので。動くと、地域の人とも顔見知りになることが多いですね」
(遅れて到着した参加者から)
参加者:「自宅サロンで腸もみと、腸活の講師をやっています。家族と同居していて、自分もこれから年を重ねる。地域のつながりがどうしても必要だなと感じていて。仕事は都内に行くこともあるんですけど、地域の居場所づくりを仕事も含めて構築中なので、情報交換できると嬉しいです」
「隣近所」は変わったか——区にも班にも入らない
筧田:「いざとなった時に頼れる大人の存在が、ちょっと変わってきているのかなと思っているんですけど、そこら辺どうですか?」
参加者:「頼れる人は、隣近所も頼れたらいいっていうのもありますし。でも今は、隣近所よりも同じ趣味の仲間とか、そういう人たちの方が、何かあった時にも……意外と連絡していないと変わってきますね」
参加者:「この前、隣の家の人が区長をやっていて、1時間くらい話したんですけど。今、班に入らない。下手すると区にも入らない。区に入っていれば区長が届けてくれるものも、『役場に取りに来てください』になる。新しく越してきた人たちに『入りますか?』と聞いても、入らないケースが非常に多い。その時感じたのは、区とか班という制度が、地域全体を取りまとめる組織として、もう用を成していないんじゃないかということ。行政が伝えたいことも伝わらないし、逆に住民の小さい要望——『あの道路なんだけどさ』みたいな話も、区長のところへ行ってできていたのが、できなくなっている」
「班に入らないというのは、ある意味『近所付き合いはしなくていいです』という意思表示だと思う。区や班という制度がなくなった時に、一体どういう地域社会になるのか、すごく不安を覚えました」
参加者(続けて):「ちょっと話が変わるんですけど、独立して自分で事業をやっていて良かったと思うのは——ボランティアって、大げさに出かけていって誰かに何かしてあげることじゃなくて、ちょっとした問い合わせに答えるとか。例えば10万円の仕事があって、コストを考えると15万円もらわないと割に合わない。それでもやってあげて、その人がすごく助かるなら、言ってみれば5万円分のボランティアなんじゃないかと。会社員だと、お客さんが困っているから会社の機材をちょっと貸してあげよう、とはなかなか言えない。そういうことができやすい立場にいるのは、すごく良かったなと思います。……すみません、長くて(笑)」
筧田:「個人事業主の特権かもしれないですね」
筧田:「新しく一体的に開発したところは結構入っていて、元々の土地に家を建てた場合は入らなかったり、親と同じ世帯扱いにしてくれ、だったり。アパートだと大家さんの意向で『地域には入れません、半額の区費だけ払ってください』という形も広がっています。そうするとゴミ捨ての問題は起きないけど、半額払ったからといって回覧板が来るわけでもない」
「情報の届け方も、回覧板にLINEにメールにと全部やっている状態で、一番コストがかかっている時代だなと思います」
参加者:「記者の時、事件があると周りの家を全部ピンポンして回るんです。『あそこの人知りませんか? どういう人ですか?』と。話さない人もいますけど、意外とみんな知らないんですよね。何十年住んでいる家でも。区に入っているからといって、別にみんなつながっているかというと、そういうわけでもないなって」
筧田:「区長や役員がセンターになって情報が集まる感じだから、つながっている人たちは基本的に”上の層”というイメージですよね」
参加者:「班に入っていても、コロナの時に新年会も総会もなくなったし、昔は大きかった葬式の手伝いも、家族葬が中心で全部業者さんに任せる。班の助けはいらない、になっている」
筧田:「じゃあ、本当に困った時——災害が起きて水も電気も止まった時、近所付き合いはどうなるんですか?」
参加者:「私は発電機を自分で買って、井戸はそのまま保持しておく。もし電気も水道も止まったら、『うちの前に水あります』という札を出すのが仕事かな、と思っています」
筧田:「余裕がある方は違いますね(笑)。地域には、いざという時にチェーンソーや発電機を持っている人がちょこちょこいて、そういう人が分かるようになっておくことが大事だ、と言う人もいます。防災拠点として区の公会堂に発電機やソーラーを入れようという動きもありますけど、公会堂そのものが個人の土地に建っていて……という行政区もあって、つながりが持ちづらい時代に、本当に困る時に困るのは移動が苦手な方。そこをどうケアするかが難しいところです」
「……ごめんなさい、今日めっちゃ行政っぽい話になっちゃいました(笑)。どんどん変えていっていいんですよ」
「地域活性化のためにも、地域交流したい」——持ち込みの問いを全員で
筧田:「最初にいただいた持ち込みが『地域活性化のためにも地域交流したいと思っています。皆さんがそれぞれ取り組んでいることは?』でした。シフォンケーキのお店の方は、もう素でやってますよね」
参加者:「特にやってないんですけど(笑)。当たり前というか」
参加者(持ち込んだ方):「私は親の代から住んでいる団地にいて。年配の人たちはグラウンドゴルフだったりシルバー体操だったりで横のつながりがあって、うちの母親は結構アンテナが張っているので、私が知らなくても『あそこのあの人がどうだった』という情報が入ってくる。何か困った時には——隣の人はご主人が亡くなって足がないから、何かあったら助けてあげようという気になる。この人がどういう人か分かっているから」
「一つ、地域に中華料理屋さんがあって。ある日、この地域は年配の人ばかりだから泥棒に入ろうという相談をしている人たちがいたんですって。通りかかった店員さんがそれを聞き取って、警察と地域の人に言って、すぐ回覧を回して防げた。その前にも2回泥棒に入られた家があって、狙われているのは確か。そういう時に、若い人たちはそこにどう関わっているのかな、と今聞いて思いました。年配の人たちはつながっているけど、その下の代の人たちが『親が入っているから』と言って入っていなかった時に、何かあったらどうなのかなって」
筧田:「実際、近所の話とか入ってきます?」
参加者:「いや、何にも入ってこないです」
筧田:「そうなんだ」
参加者:「情報の感度の問題というより、話を聞くわけじゃないですか。コミュニケーションって大切だなと思います。うちの班はそんなにおしゃべりなわけではなくて、近くにおしゃべりな人がいるから、その人が話をしてくれる。『どこにも話すことがないから私に教えてくれる』みたいな」
筧田:「マーケティングの視点で言うと、声が大きい人は勝手に話してくれる。それは影響力があることですけど、間違えて拡散する能力も持っている。おしゃべりな人が間違えた情報も平気でおしゃべりするじゃないですか。地域ではそれがすごく困るので、『こういう情報もあるよ』というのをちゃんと入れておかないと、変な方向に展開されちゃう。だからこそ、そういう界隈に『ぜひこういうことを話してください』と据えておく——それはブランディングやマーケティングで重要な要素なんじゃないかなと思いました」
「地域活性化」では、人は集まらない?——”何屋さん”か分かる人に話は集まる
筧田:「僕、最初の頃は調子こいて、起業茶屋を地方創生とか地域活性化みたいな感じで位置付けていたと思うんです。『いいものだらけの世の中へ』というキャッチコピーでずっとやってきて、どうやったら地域が盛り上がるかを考えてきた。結論、地域活性化で人を集めると、”何をやっている人か”が見えない人が集まりやすい。だからそうじゃなくて、何を軸にしていくのか、それぞれがどんな特性を持っているかにもっと注目しないとまずいだろうな、と。だから30秒PRはすごく重要なんですよね。この人はこういう能力があるんだ、というのがある程度見えてくるので」
参加者:「すみません、俺も地域活性化で(笑)。……じゃあ結局、どういう人が集まることを期待しているの?」
筧田:「どういう方向に行けばいいか確定していない人たちは、コンサルとしては入りやすい。だから困ってはいないんですけど、それだと能力の高い人が集まりづらいよね、というのも事実で。僕らはもっとプロフェッショナルな仲間が茨城に欲しかった。相方からは『だったら東京でやればいいじゃん』と言われて、それは僕はあんまり好きじゃなかったんですけど。『地域活性化』はちょっと弱いキーワードだった、というのが振り返りですね」
参加者:「全然悪いことじゃないんですけどね。声の大きい人、動ける人、実際動く人を求めていた。それは『地域活性化』という言葉じゃ集まらないかな」
参加者(持ち込んだ方):「私もそうかもしれません。私はマルシェってすごくいいなと思っていて。周りにマルシェの主催者もいるし、知り合いのお店で、ママさんたちと仲が良いので、私もちょっと協力して異業種交流会をやったりしています。お店の活性化にもなるので。最初から『地域活性化』という位置付けじゃなくて——こういう風に出会って、お互いにいろんなことをして、そこからお互いウィンウィンになって、結果として仕事にもなるし、『じゃあ今度一緒にマルシェやろうよ』になる。そういうのが、地域活性にみんなつながるのかなって」
筧田:「実際、シフォンケーキ屋さんは、基本的にシフォンケーキ屋さんなんですよ(笑)。だから地域に顔を出すと、いろいろ話が入ってくる。”シフォンケーキを売る”という筋がないと、みんな寄れないですよね。それが多分、地域活性化の肝になっているんじゃないかな。……ダメですか、その考え方」
参加者:「なんでしょう……シフォンケーキを通じて、みんなが元気になれたら。あとは私、地元を元気にしたいと思っているので、そういう言葉の発信をしているというところですね」
筧田:「何をやっているか分かりやすい人って大事だと思うんです。僕はもう全然分からないように振る舞っているので、何屋さんか未だに分かっていない人がいっぱいいると思うんですけど(笑)。基本的にはマーケティング屋です。軸があった方が、”自分にメリットのある地域活性化”がちゃんとできるんじゃないかなって」
――「地域活性化」という看板だけでは、人は集まらない。「何屋さんか」が見えて、初めて話が集まる。10年やってきて、たどり着いた結論です。
家開き・子安講・縁側——つながりの場所が変わってきた
筧田:「マルシェは結構参加されています?」
参加者(持ち込んだ方):「私の周りはマルシェ主催者を知っている人が多いので、『マルシェやるから出てみない?』と、つなげる役をすることが多いですね」
「私はルーツの違う友人と出会って、その友人たちの学校のリアルな事情を知る機会がありました。何十年も近くに住んでいても、その学校のことは全然知らなくて、反対に偏見があったりする。私がその学校の卒業生の友人を紹介したら、知ることができた。『知る』って大事なんだなと思って。知り合いがいっぱい増えて、『この人とこの人をつなげたらいいんじゃない』という役割をしています」
筧田:「最近、マルシェの形が変わってきているのかなと思っていて。こないだ参加されていた『家開き』——住んでいるお家を開いて人を集めるんですけど、マルシェマルシェしていないんですよね。会話とか、共有する空間みたいになっていて。おそらくこれからそういうのが広がっていくのかな、と」
参加者:「私の友達が地元でそれをやろうとしていて。一人暮らしのおばあちゃんのお家を、介護関係で世話している彼女が『お部屋もすごくあるから、そこで来月マルシェをやりたい』って、今人を集めています」
筧田:「専門用語で『家開き』と言うらしいんです。まだ広がっている言葉じゃないので、検索してもたくさん出てくるわけじゃないんですけど、ちょっと流行らせたいなと思っています」
参加者:「自分の実家は農村地域なんですけど、子どもの頃に『子安講(こやすこう)』というのがあって。要するに、近所の人が集まる。何をやっているのか分からなかったけど、結局、夜集まってお茶を飲みながら、おばあちゃんたちがただ話し合っているだけ。無駄話をしているだけなんですよ(笑)。でも今の話を聞くと、結局それが復活しようとしているのかなって。農村地域の、言ってみれば息抜きであり、楽しみだったと思うんですね」
筧田:「こういうものって、人間が当たり前に求めるものなのかなと。仕事と身内以外の人と話す時間が、すごく足りなくなっちゃっているんじゃないか。本当はそれが”地域の時間”だったと思うんですけど、それが少なくなって、おそらく今、揺り戻しで縁側的な世界があったり、家を開く人がいたり。デイサービスは嫌がるけど、おしゃべりをするための場なら楽しみにしている、というおばあちゃんもいる」
「ただ、女性は近しい人同士の場に寄っていくけど、男性はテーマを持たないとなかなか。観光でも英語でも機械いじりでも何でもいいんですけど、地域でいろんな集まりがこれから出てくるんだろうと思っています」
筧田:「(参加者に)そういうのに参加する可能性ってあるんですか?」
参加者:「結構、頭が仕事寄りの人間なので。抽象的な話をされると苦手で……具体的にこういう課題がある、というところに対して話し合うなら、まだやりやすいんですけど」
筧田:「いつもの起業茶屋は経営者や事業者しか来ないので、もっとガツガツ、マーケティングの話とか『どうやって売り込むか』『自分の事業なんでこんなブレてるんだろう』という話をしていくんですけど、今日は会場がここなので、穏やかなモードでやっています(笑)」
参加者:「毎回、空気違いすぎますよね」
筧田:「全然違いますね。今日はアットホームな感じ。参加者によっては『自分のお店をいかに盛り上げるか』で、ちょっと攻撃的な回になる時もあります。それじゃお互いウィンウィンにならないよね、みたいな。今回もありました(笑)」
開業半年、人付き合いをどう広げるか
筧田:「せっかくメンバーの雰囲気が分かってきたので、この話をしたいなというのはありますか?」
参加者:「開業して半年ちょいなんですけど、確かに人付き合いを広げたいという気持ちはあるものの、なかなかうまくいっていないので、こうした方がいいというのがあれば聞きたいです」
筧田:「そもそも、人付き合いした方が仕事的にメリットがあるんですか?」
参加者:「困った時に頼る人がいない。例えばお客さんから『こういう人知りませんか?』と聞かれたりするんですよ。それを紹介できる相手がいないと、1対1の関係でここで終わってしまう」
筧田:「僕がずっと一貫して頭の中にあるのは、『困ったらこの人に相談しよう』という一番の人のレベルを上げていく、ということです。はしご的な発想で、それを繰り返していくとすごく強くなっていく」
参加者:「私もそう思うんですけど、それはそれで困るところがあって。売れている人ってやっぱり集中していくので、その人自身のキャパがなくなってくる。例えば税理士ですごく売れていると、『もう何月決算のお客さんは入らないよ』と言われちゃう。すごい人はいていいんですけど、2番目3番目の人もいないと」
筧田:「”すごい人”というか、”自分にマッチした人”という意味で言っていただけますか? 自分が相談しやすい人のベストを選んでいく感じ。ナンバーワンの人という意味ではなくて、自分が一番声をかけやすい人の水準が上がっていく、という意味なんですよね」
参加者:「意外と、質とか会話の内容よりも、いつでも会えるとか、自分の仕事のペースと合っている人がいた方が、精神衛生上いいですよね。能力はあんまり関係なくて、その人が知らなくても、その先に情報を持っていたらつないでくれる」
参加者:「参考になるかどうか。私が開業したばかりの時、士業の集まりがあって、目の前に座った司法書士の方がいろいろ親切に教えてくれたんです。お酒を飲みながらね。それで後日、司法書士に相談しなきゃいけないことがあって、昼間に電話して『ちょっと相談いいですか?』と事務所に行ったら、すごく露骨に嫌な顔をされまして(笑)。その時学んだのが——人間って、夜の顔と昼の顔があるんだなって。あれはいい勉強になりました」
筧田:「昼間親切にしてくれた人には昼間相談できるけど、夜親切にしてくれた人は昼間どうなんだろうか、ですね(笑)」
参加者:「フラットな人がいいんですよね」
筧田:「もちろんフラットの方がいいです。ただ、人によっては『昼間に問い合わせするんだから昼の顔だけ良ければいい』という人もいるかもしれない。相性ってもっと自由な変数でいいのかな、と今思いました。『この人を紹介したい』となった時に、自分がキャパオーバーだったら別の人を紹介するよ、という器を持っている方がいい。仕事を止めないでくれる人、流してくれる人。そういう引き出しを持つのは大事だと思う」
参加者:「そういう意味では、地方創生したいんだったら起業茶屋をやれば正しいかもしれない」
筧田:「さっき『地域活性化で何をやっているか分からない人はまずい』という話をしたら、『俺やばいんじゃね』ってなったじゃないですか(笑)。アンサーとしては——大事だったよ。それを10年やると大したもんだと思うんです。何か話が来た時に『この人いいんじゃない』とすぐつなげられるので。……ごめんなさい、もともとの質問に戻ります。どういう人と関わればいいか、でしたっけ?」
参加者:「ネットだとある程度つながりやすいんですけど、実際リアルで対面でつながるのはなかなか難しいなと思っていて。いわゆるギバーとテイカーってあるじゃないですか。テイカーの人はすごくいるんですよ。本当にギブを考えている人はなかなかいないな、というのをこの半年で感じています。最初はとにかく、いろんな人と会う努力は必要なんだろうなって」
参加者:「リアルは大事。ネットも大事だけど、顔が見えない『つながりましょう』を何件かやってみたけど、『何が目的なんだろう?』になる。みんな嗅覚があるので、『この人、現場がありそうだな』と見える人と、話だけの人の違和感は分かると思う」
筧田:「もしネットで人とつながれたと思ったら、頻度をものすごく上げなきゃいけない、と最近思っています。昔ながらの方法でメルマガを3日に1回、1年続けたら、嫌でもその人の気持ちややろうとしていることが分かる。逆に言うと、そこまでやらないとネットだけでは無理だろうな、と。2014年の頃はネットだけでガンガンコンサルが取れたんですけどね」
参加者:「いい時代だったよね(笑)」
筧田:「今は、現場で得た一次情報をネットで公開できるかが、みんなの判断材料になっている。この人はちゃんと現場で話しているのか、現場に知り合いがいるのか、直接どんな人とつながっているのか。それが見える状態を作らないと、ネットでもピンとこない人になっちゃう」
筧田:「行政書士さんって、同業の会はまず顔つなぎの場で、そこから直接仕事になることは少ない、という話がよくあって。もちろん相性はあるんですけど」
参加者:「でもやっぱり行政書士になったら、一番最初はそこへ行く」
筧田:「そこからどうやって展開していくのかが、個人でやる場合は結構順番なのかなと思います。もともと行政書士の筋があったわけじゃないんですよね?」
参加者:「人に使われるのがあんまり得意じゃないというか、組織がなかなかうまくいかないというのもあったので。事務所は自分だけです」
筧田:「だったら大事ですね、地域のつながり。……先輩行政書士に聞きますけど、建設業許可とかの仕事はどうやって取ればいいんですか?」
参加者:「最初はホームページ。ブログを最初の半年くらい、3日に1回——とにかく週3本書いて、どんどん順位が上がっていった。さすがに息切れして週2本、週1本になって、『もういいや』というところで辞めましたけど、その時にはかなりお客さんがついていた。2013年から16年くらいまではブログマーケティングでしたね。『全部読みました』という人もいる。起業者とずっと会っていて、『今日こういうお客さんがいました』という話を書いていたので、生々しいと思うんですね。そういう生の情報を求めている人が読んでくれた」
「AIでいくらでも平均的な情報が手に入る時代になっちゃったけれども、これからはやっぱり生の情報。直にこうやって集まって、生の話がある。それを提供できるかどうかは結構大きいんじゃないかなと思っています」
筧田:「SNSを見ていると、個人事業主になりたい、法人を作ってみたい、社長になりたい、という人が前より増えている気がして。10年経って一巡したのかなと。2014年頃も起業熱が高かった。それから落ち着いて、コロナも終わって、『今のままでいいんだろうか』のモードにまたなってきたのかな、と。ただ、軽はずみな人に限ってリアルな会には来ないので、僕は安心していられるんですけど(笑)」
夢を見る人と、現実を見る人——「隣にスタバができたら勝てますか?」
参加者:「結局、起業ってすごく夢を追う行為じゃないですか。夢しか見ない人がいるんですよ。これが困る。現実を突きつけるしかない。今まで4人くらい、すごく悔しそうな顔をして帰っていった人がいます」
参加者:「悔しい思いをさせない方がいいんじゃないですか?」
参加者:「だって現実。『ぜひやったらいいですよ、なんとかなりますよ』は無責任すぎない? 逆にそう言ってもらえて起業しなかったなら、その人にとってはラッキーなことであって」
「来てくれる人に『集客どうするんですか? 経験あるんですか? 何を提供できるんですか?』と聞く。例えば『カフェを開きたいんです』という人は結構いるんですよ。『じゃあお伺いしますけど、あなたのカフェの強みって何ですか? あなたのカフェの隣にスターバックスができたら、あなたは勝てますか?』と言うと、全員黙ります」
「夢を見るのはもちろん必要なんですけど、夢のために現実をひたすら努力するのが起業だと思っているんで。1キロ先の夢を見て、1メートル先の現実を見ない人がやっぱり多い。10年くらい相談に乗っていた人がいて、『俺は10年間この人に何をやっていたんだろう』と虚しい思いをした覚えもあります」
「ひたすら勉強していますという人も、よくあるパターン。泳ぎながら泳ぎを覚えるようなことが、どうしても必要じゃないですか。皆さん、起業者として分かると思うんですけど」
筧田:「結局、精度が高い学びって『今日これをやってこうなったよ』という学びなんですよね。書籍で学んだことはそれとは別の軸。インプットしたらアウトプットを作る。……それにしても、こんなに夢を壊す話でいいんですか?(笑) 今日、全然穏やかな回じゃないじゃん」
参加者:「でもそれ、すごく大事だと思いました。知って、覚えて、動きながら考えて、アクションしていく」
参加者:「起業者の支援をしていて感じたのは、好きなことをやって生きていくって、実はものすごい実力が必要だということ。起業に必要な条件は、”やれること”と”お客さんがやってほしいこと”と”自分がやりたいこと”、この3つのバランスだと思っています。でも、自分がやりたいことしか考えない人がやっぱりいる。『あなたが得意なことはそれじゃないでしょ、経歴を見たってどうしたってこっちでしょ』と言っても、『いや、俺はこれをやりたいんだ』。それ、うまくいきませんよ、と」
筧田:「今思ったのが、うちの相方は、こういう会話でそれぞれの話を聞いた時に、最後に必ず『それ、もったいないっすよ』と言うんですよ」
参加者:「キラーワードですね(笑)」
筧田:「夢の方に寄せる悪魔と、リアリズムの俺。両方あって良くないですか(笑)。彼は『やりましょうよ』とブワーッと盛り上げて、その後に俺にポイしてくる。俺らはこうやって10年間過ごしてきたんだ」
参加者:「やばい会社だな(笑)」
――夢を壊す話も、「それ無責任じゃない?」も、同じテーブルで出てくる。この場は、何でも言い合える。
最近やってみて良かったこと——岐阜の信長像、誕生日から始めたTikTok、マンションを売って作ったカフェ
参加者:「私が事前にメッセージしたのは、お仕事のことでもプライベートのことでもいいんですけど、最近行ってみたり、やってみてすごく良かったなと思ったことはありますか? という質問でした」
参加者:「現地の話で言うと、この間、岐阜駅に行ったんです。そしたら金ピカの織田信長像が、新幹線から降りた時の目の高さにあって。あっちの人たちは信長を尊敬しているんですね。タクシーの運転手さんに『ここで信長の悪口は絶対言っちゃダメだよ』と言われるくらい。像は人間の3倍くらいの大きさで、駅前のマルシェをやっている広場をずっと見下ろしている。みんな納得の像という感じ。それは現地に行かないと分からなかった。新幹線で通るけど降りない。行ってみて、どう思ったかというのは、結構残るものがあるなと思いました」
参加者:「行ってみたところ、で言うと——この起業茶屋に参加して、私は良かったと思っています。筧田さんを通じて、お祭りや花火のイベントにお声掛けいただいたので。筧田さんには足を向けて寝られない(笑)」
参加者:「私はTikTokをやったのがすごく良かった。TikTokライブをやっているんです。節目の誕生日を機に、『なんか新しいことやるぞ』と思って始めたのがTikTokライブ配信。配信に来てくれる人は本当にいなくて、一人で1時間半くらい喋っている時もあるんですよ(笑)。でも、TikTokの良いところは、今どれくらいの人が見ているかが出てくる。多い時は500人くらいが一瞬だけでも自分のことを見てくれている。それで、始めてから、全然会ったことのない4人に製品が伝わって、ダイエットや体づくりを始めた人がいるんです」
「なぜ始めたかというと、私はカフェをやっていますけど、扱っている製品のイメージ的に、SNSで文字だけでつながっていても、どういう人がやっているか分からないじゃないですか。でも自分が話すことによって、『あの人からなら買ってもいいかな』『あの人の健康サポートなら受けてもいいかな』と思ってくれる人が出るかな、と」
「それと——起業の話で言うと、私は実は、シフォンケーキ屋さんとは何年も前に一度だけお店でお会いしていて。その時に『自分でお店をやりたいんだけど、なかなか勇気が出ない』みたいなことをちょこっと話したんです。そしたら『とにかくやっちゃえばいいのよ。始めちゃえば、こうやって来てくれたりするじゃない』と言ってくれて。SNSでつながった人たちも『始めればいいのよ』と」
「当時は、ローンを払いながらマンション暮らしだったので、現実的にお金を借りたり店舗を借りたりすることは絶対難しかったと思うんですね。でもいろんな人の声とか、『ピンチがチャンスなんだ』という人がいて、思い切ってマンションを売っちゃった。すごい勇気がいったんですけど。15年住んでいたのでラッキーにも高く売れて、ローンもなくなった上に、今の小さい店ですけど、自宅とカフェを一緒に作れた。家賃もなく、固定費も少なくできている。私はそういう背中を押してもらった」
筧田:「素晴らしいです。『やっちゃえばいいじゃん』って、俺はまだ言えないですよね……『もったいないですよ』とも言えないですよね(笑)」
交流会を「主催する側」の悩み——1人しか来なかった日
参加者:「私は学生の頃から好きな人とだけつながってきたので、ほとんど知り合いがいないんです。今の仕事を始めて人とつながることが大切になって、東京の交流会に行っていたんですけど、交通費も参加費もかさむし、やっぱり地元の人とつながりたい、と思って、交流会を自分で発信してやってみました。一人だと来るか来ないか怖くて、最初は交流会で会った人と一緒にやろうとなったんですけど、目的が違うので別々に。この間やったら1人しか来なくて。でも1人だけだったからこそすごく深い話ができて、その人とは今すごく仲良くなって、一緒に出かけたりもしています」
「あとは、女性なので男性を呼ぶのがすごく怖くて。今回、主催に男性の人に入ってもらったんだけど、全然集客してくれなくて(笑)。これもどうなんだと思って。精神衛生上いいやり方があれば聞きたいです」
筧田:「例えばこういうお店でやると、少なくともお店の方が顔を出してくれる。だから怖いことにならない。知り合いのカフェで開催した時も、お店の方が参加してくれる。予約人数の問題もあって——6人でやりますとお店を予約して1人しか来なかったら迷惑がかかるので、知り合いのところ、人の付き合いがあるところでやって、『集まらなかったらごめんなさい、いっぱい食べてください』で済むような場所から展開する、というのが大事。あとは、特定の人を決めないで、毎回違う人と一緒にやるとか」
「僕らも他の人と組んで痛い思いをしていて。10年くらい前、『一緒に主催させてください』と言われて女性版の起業茶屋を3回くらいやったんですけど、役割分担や集客の考え方が合わず、3回ともうまくいかなかった。結局、規模化する戦略でもないので、自分たち主体でやった方がうまくいくんですよね(笑)。コラボを円滑にやるのは結構難しい。知っている仲間でやるのが一番かな、という」
参加者:「東京で変な人もいたので、今までは女性限定でやっていたんだけど、男性のつながりも欲しいなと思って。『参加いいですか?』と来た人が、自分の宣伝はSNSでワーッとやるんだけど集客はしてくれない。1人来たら『参加者来ました、すごいですね』、『あと何人かお願いします』と言ったら絵文字がピンと来て、軽くね(笑)。今ちょっとジレンマです」
筧田:「でも逆に、地域で人を集められると強いんですよ。何やっても許される」
参加者:「来なかったら来なかったで、経験として、とは思っているんですけど」
筧田:「一回だけ、僕と相方ともう一人だけという回があって。集客を一度もしなくて、イベントページを立ち上げただけで『人が集まったら楽だな』と思ってやったらダメだった。『もう一生やらない』と思いました。僕らの中では実験なので何の問題もないんですけど、その人は一人だと気の毒だったかもしれない。それ以外は、おおむね4人以上は集まっています」
参加者:「どこで集客しているんですか?」
筧田:「10年前はFacebookで広告を月1万円くらいガンガンかけていて、起業家界隈では皆知っているような感じになった。その流れです。今回は、逆に集客しすぎると埋まりすぎてまずいなと思って。今日は初めての方が3人いらっしゃっているので、いいバランスかな、と」
参加者:「私はThreadsを見て、Facebookにも上げているんですけど、Facebookの方はほぼ……『どうやって見るの?』みたいな。Xは治安が悪いし、インスタもどうかなと思って。東京の交流会で『どうやって来てるんですか?』と聞いたらThreadsと言われて、私が見ている範囲では変なのはなかったので、集客はそこに、と思ってやっているんだけど、なかなかね」
筧田:「Threadsは年齢層が特定の層に分かれているのかな、と。50代・40代とか、若い世代を集めたい時にはなかなかヒットしないかもしれない。オンラインだけで交流している若い層が、リアルで本当にうまくつながるのかも、ちょっと見えてこない。逆に、Xから飲み会や交流会名目で来た人は結構長く続いている人が多いんですよ。Xの治安が悪いのが前提なんですけど、そこからちゃんとリアルの会に来てくれる人は、ちゃんとした人が多いイメージ。アカウントは全然分からないようなアカウントなんですけど、来てみたら普通の方だったりする」
「さっきの『違和感』の話で、この人違和感あるなと思ったらやめるわけじゃないですか。だから、違和感がないようにちゃんと発信しておく、情報を揃えておく、というのは大事かもしれません」

参加者:「起業茶屋って、変な人いないですよね?」
筧田:「何をもって”変”かは定義の問題かなと思うけど(笑)、最初の頃は場を荒らすような人もいました。この規模でやっている割には質が高いと自負しています。情報の出し方で、主催者の顔が見えるところは大事なんですよ。それぞれが嫌な思いをしなければ、何かあったとしても、危険なこと以外は、誰も覚えていない、という答えだと思います」
締めの一言
参加者:「夫婦でやっているから人件費は1人分でいい、昔からの固定客がいる、という計算が立っている人は分かっているな、という気がします。『カフェをやりたい』という相談は来るんですけど、自宅でやりたいという人は分かっている」
参加者:「自分がやっているからか、そういう人を引き寄せていて。知り合った方が『実は私も母と一緒に、母の自宅でカフェをやっていた』という感じで。今はやっていないけど、またできるようなサポートができるかなと思って。お店を買う・借りるとなったら、私自身はそこをやっていないので、かなりリスキーな感じがする。固定費がかからないってすごく大きいです」
参加者:「その辺、創業融資で資金繰り表や収益計画書を書くと、はっきり出ます」
筧田:「起業も宣伝もマーケティングも、表に立つのもそうなんですけど、結局は自分が価値ある状態に仕上げてから出ないと、全て損するんですよ。そこはしっかり見た方がいいのかなって。夢も大事ですよね。頑張ろう、みんなで。でも、その土台を作るのは本人。覚悟があるからね」
ランチの部(抜粋)
本編のあと、ランチ注文の方で1時間ほど延長。会場まわりと発信の話が中心でした。
筧田:「起業茶屋は朝7時からやるのが基本で、10時開催は初めて。土日の朝7時にスタバで、というのが決まりだったんですよ。10年前はスタバでやるのがステータスだったけど、今はこういう古民家でやった方がステータスになる。会場の雰囲気をどう見せるかは大きく影響するので、大事なんです」
お店の方:「近くでレンタルギャラリーもやっていて、8畳くらい。勉強会をやったりしています。冷蔵庫も台所もあるので、皆さんでちょっとしたものを作って食べたり飲んだりは自由。2階は和室で畳。平日と土日で料金が違うので、夜や朝にやりたい時は相談してもらえれば。持ち込み自由です」
参加者:「先週の日曜日、常総市で『さかさま不動産』というところが主催しているマルシェに出ました。地元の大家さんが”お店を借りてくれる人”を探したい、キッチンカーやマルシェから店舗を持ちたい人とつなぎたい、という目的で、無料で出店できる。説明会のZoomと審査があって。私はそこではプロテインシェイクは出さずに、体組成計を持って行って、体重や体脂肪、1日に必要なタンパク質量を測って、ダイエットや体づくりの話をしました。人はそんなに多くなかったけど、市役所の人や市長も来られていて。ただ正直、マルシェに参加するような人たちが店舗を借りて開業できるかというと、なかなかハードルは高いなと思って。開業にあたって補助金が出る、という話も聞きました」
お店の方:「向かいのビルに最近入ったカレー屋さんは、キッチンカーで出店されて店舗を持たれた。すごく狭いところなので、通販もされていて、土浦の返礼品にもなっている。お店だけで全部回収しようとせず、ビジネスを少し広く考えている。『イベントに出るのは大変だから』というのもあって、ライフスタイルと自分のやりたいこととのバランスで一回チャレンジしてみよう、と。安く借りられるので」
筧田:「マルシェがちょっと多すぎるんですよ。1店舗あたりの売上は下がっているはず。だから今のうちに店舗を作って、補助金をしっかりもらって、違うブランディングに切り替えた方がいいと思う人は多いんだろうな、と勝手に思っています。キッチンカー出身で店を借りる人は、流行りというか、うまくいっている人はそうなるかな」
お店の方:「でも、今まで固定費の感覚でやってきていないので、きついんじゃないですかね。空き時間を使って仕事をしたいのか、本業として伸ばしていきたいのか、で、やり方が変わってくる。ビジョンがないと、始めた時に混乱しちゃう」
「マルシェは、ハンドメイド作家さんも多くて、出店する側もお客様も同じようなカラー。似たような方が集まるので、宣伝したから人が来るわけでもない。数を出ればいいというものでもなくて、自分のファンをどう作るか。ハンドメイドの方は写真やインスタの方が伝わりやすい。Facebookはビジネスタイプの方が合う。結構、使い分けされているのかな、と」
筧田:「今日お二人、Threadsから来てくれているので、今後ちゃんとThreadsやろうと思いました(笑)」
参加者:「Threadsはコメントしないと伸びないシステム。最初の1時間でどれだけコメントし合えるか。面白いのが、人のコメントでなくて、自分のコメントでもいい。時間差で自分でコメントしていっても伸びやすい」
「ただ、私が『交流会やります』と投稿したところに、自分の交流会を宣伝してきた人がいて。ブロックしたんですけど、Threadsってこういうところなのか、と」
筧田:「人の投稿へのコメントは表示されやすいので、それは……ずるいよね(笑)。どのSNSも、楽しめないとやっていけない。ただでできるものは、どうせただだからやってみればいいか、くらいで」
筧田:「あと、起業茶屋は全文公開しているんですよ、基本的に。個人の情報以外は。そうすると意外と、AIで検索した時に出てくる一次情報の媒体になっている。『AIで筧田さんを見ました』という方が住民の中にも結構いて。今まではSEO対策と言われたけど、これからはAI対策——どれだけAIに引用されるかの時代になっているのかな、と。結局、現場の情報じゃないと、SNSも検索も掴まなくなってくる。AIでまとめただけの情報媒体は素通りされやすくなる。だから、一次情報を出す人——プロテインならプロテインの一次情報、シフォンケーキならシフォンケーキの日々を、ちゃんと出しておかないときつくなる」
「例えば『この町のことならこの人が書いているから、きっと正しいんだろうな』と判断してもらえる状態を作る。事業や飲食店も同じで、『この町でおしゃれなお店』と検索した時に、AIが掴んでくるサイトを作っておかないと。引用元が自分のところになっていないと。……本当は起業茶屋でする話なんですけど、今日は出なかったので(笑)」
お店の方:「アナログで、チラシ派の方もいらっしゃって。うちの読書会のメンバーは、フリーペーパーをみんなで作っているんです。活字を愛する人にはすごく響く。集客のためとかではなく、そういうのが好きという感じ。インスタで直前に『今月もやります』と言っているだけなんですけど、毎月15人から20人くらい集まる。チラシは、ご飯を食べに行ったついでに好きそうな方に見せて置いてもらう、というのをみんなで手分けして、パラパラと」
筧田:「起業茶屋も、必ず最後の3日間くらいでバッと申込が入ってくるんですよ。昨日も2人。枠を空けておかないと、『もう埋まったの?』と言われると追加したくなる性分で、どんどん上振れしていく(笑)。今日はちょうど8名で良かったです」
この日のこぼれ話
- 「地域活性化で人は集まらない」と言った筧田に、「俺も地域活性化で、箸にも棒にもかからない方だったけど(笑)」と返した参加者がいて、そこから「じゃあどういう人が集まることを期待しているの?」と場が深まった。10年前の問いが、10年後の答えになった回でした
- 10年コンビの役割分担=「それ、もったいないっすよ」と夢の方に寄せる相方と、「隣にスタバができたら勝てますか?」側の筧田。「やばい会社だな(笑)」
- 「人間って、夜の顔と昼の顔がある」——開業時の授業料、という話
- 朝7時のスタバがステータスだった10年前と、古民家喫茶がしっくり説…… 笑

参加者の感想
【1】ならでは・続けてほしい
● 同じ目線の高さというか、謙虚に聞きあう雰囲気が良いなと感じました
【2】記憶に残った・役立った・率直
● 私も常々考えていたことですが、「動きながら考え、改善していくしかない」という意見が多くみられ、安心しました
【3】今後への要望
● さすが10年続けられているだけあって、場が完成されているなと感じたので、要望は特に思いつきませんでした。またよろしくお願いします😊
筧田より
「同じ目線の高さ」——いちばん嬉しい言葉です! 肩書きを一度テーブルの下に置いて、聞きあう。10年、ここだけは崩さないようにやってきました。
「場が完成されている」とまで言っていただきましたが、毎回メンバーで空気がまるで違うので、主催としてはまだまだ実験中です(笑) 動きながら考えて、改善していきます。またお待ちしています!
おわりに
平日の朝の古民家は、思っていたよりずっと穏やかな空気でした。ガツガツした起業茶屋®も好きですが、こういう回も良いですね♪
会場をご提供いただいた城藤茶店さん、工藤店長、そしてランチの部までご一緒いただいた葛西さん、ありがとうございました!
起業茶屋®は、挑戦している人も、場所を貸してくださる会場さんも歓迎です。「うちでやってみない?」も、ぜひ。
p.s.
「起業茶屋®に合いそうな方」「筧田を紹介したい方」がいらっしゃいましたら、気兼ねなくご連絡ください♪
起業茶屋®の筧田 聡でした!


















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